PR塾レポート

PRプロデューサーとして仕事を獲得する方法や金額交渉のノウハウとは?

契約

コロナ禍により、企業が広告費を削減する傾向にあることから、PRパーソンの需要は増えています。それに伴い、個人で企業や個人事業主の広報・PRを請け負う方も徐々に増えています。この記事では、PRプロデューサーとしてのクライアントとの契約時に気を付けたいこと、月別の仕事の進め方など、OJT式PR塾の本講義でお伝えしている内容から一部お伝え致します。

PRのテクニックやメソッド同様に大切なこと

OJT式PR塾では、自社やご自身のPRを学びたい方だけではなく、PRプロデューサーとしてPRを仕事にするために入塾する方も多くいらっしゃいます。そのため、未経験者でもできるメソッドに落とし込み、PRプロデューサーとして独立するためのノウハウを全てお伝えしています。さらに、クライアントに信頼感を持ってもらえるよう、一般社団法人PRプロフェッショナル協会が実施する試験に合格した方に、協会認定のPRプロデューサー認定証書を発行しています。

OJT式PR塾の受講生や卒業生がPRプロデューサーとして活躍している理由のひとつは、PRのテクニックやノウハウだけではなく、クライアントの取得方法や交渉の仕方、価格の提示方法などの詳細な情報をお伝えしているからです。多くの“成功事例”を知り、PRのテクニックを学んでも、実際にクライアント候補から信頼を得られなければ、仕事を獲得することはできません。PRプロデューサーとして活躍するためには、仕事の獲得方法や金額交渉の仕方を知ること、そして契約時にクライアントとの意識合わせする必要があります。

なぜ今PRの仕事が注目されているのか?

広報・PRの人材は、今、転職サイトでもっとも需要があると言われています。理由は上記にも書いたように、広告費を削減し、PRに注力する企業が増えてきているからです。

では、広報・PRの仕事が、職業として人気がある理由はなぜでしょうか?理由は3つあります。

1.長期の契約が多い

2.単価が高い

3.結果を出しやすい

「1.長期の契約が多い」点についてです。単発の仕事はなく、平均6カ月~長期の仕事になります。PRの知識がないクライアントは、単発での仕事を依頼するかもしれませんが、単発ではメディア掲載の結果を出すことはできないので、結果的に長期のお仕事となります。「2.単価が高い」は、大手のPR会社では月額80万円からなどと高単価の傾向にあります。これを引き合いに出して、交渉することが可能です。「3.結果が出しやすい」は、まずは小さな掲載を目標にし、コツコツ実績を積み上げていくことで、まるでシャンパンタワーのように掲載の連鎖を起こすことができるからです。PRの仕事は、このような魅力があることから、人気の職種でもあります。

PRプロデューサーとしての仕事の進め方

PRプロデューサーの仕事は、6カ月を一区切りと考えましょう。初心者の場合は、3カ月~お試しとしてサービスを提供することもあります。最初からプレスリリースを書こうとするのではなく、まずはクライアントのニーズを聞き出し、目標を定めることが大事です。例えば、以下のようなスケジュールを立てます。

1カ月目〜PR設計を作る。資料(プレスリリースなど)作成、メディア選定、リスト作成を行う

2カ月目~メディアアプローチを開始する

最初の1カ月間は、クライアントのヒアリングを3回は行い、それを元にプレスリリースや会社説明資料、補足資料などを作成します。2カ月目からは、契約時に約束した件数のメディアにアプローチしていきます。月ごとに掲載件数、掲載紙名やアプローチ数、アプローチしたメディアの名前やフィードバックなどを記入した「活動報告書」を用意し、クライアントと振り返り、次月に向けての取り組みの確認を行いましょう。

クライアントとの契約時に気を付けたいこと

PRの仕事は、HPの制作やライティングのように納品物がありません。そのため、十分に稼働していても、クライアントの誤解を招いてしまうことがあります。そのような誤解を避け、長く契約していただくためには、最初の契約時にしっかりと認識を合わせておくことが大切です。

1.短絡的に大きなメディア掲載は取れないこと

2.稼働時間や稼働のボリューム

3.活動報告書

中小企業や起業家の中には、広報・PRの仕事について詳しく知らない方もいらっしゃいます。中には1カ月目から全国放送や全国紙に露出ができると考えている人もいるので、「メディア掲載は少しずつ積み上げていくものだ」と理解いただく努力が必要です。そして、稼働時間や行うこと(プレスリリース月○枚作成、メディア〇件アプローチ等)については、最初に決めておきます。そして、月末には、約束の稼働をこなせていることが分かるように、活動報告書で説明し、翌月の戦略をお伝えします。

OJT式PR塾では、入塾1〜2カ月目からクライアントを持ち、PRプロデューサーとして活動する方も少なくありません。多くのクライアントと契約して数をこなすよりも、1つのクライアントを継続してサポートし、収入を安定させるために、まずクライアントとの交渉方法や、仕事の進め方を明確にしておく必要があります。