主婦から起業、SNSPRで大飛躍・メディアへも続々掲載!PR塾で学んだ「PR視点」とは

PR塾卒業生へのロングインタビュー第8弾は、mama ライフバランスプロジェクト代表沖田厚子さんです。子育て中のお母さんを支援するオンラインの活動を、PRの力で多くのメディア取材につなげ、今後PRを仕事のひとつにもしていくという沖田さん。PR塾でのどのような学びが現在の成果につながったのか、お話を伺いました。

笹木: あっちゃん今日はよろしくお願いいたします!

沖田: よろしくお願いします!

笹木: まずは、今の活動について教えてもらってもいいですか?

沖田: mama ライフバランスプロジェクトという、オンラインで子育て支援を行う市民団体の代表をしています。現在、134人(2019年7月現在)の会に賛同してくれたママたちと共に運営しています。子育て中のお母さんの孤立を撲滅するために活動しています!

笹木: ご活躍、SNSでも拝見してます!ママバラの活動はいつから立ち上げたんですか?

沖田: 2017 年末に企画を立ち上げ、そこから仲間を募り、 2018 年 4 月に市民団体として発足しました。その年の9月にクラウドファンディングを実施して、45 日間で 134 名の支 援者から総額 170 万 7 千円をご支援いただき、2019 年 3 月よりホームページの開設とオンラインテレビ会議システムを利用した子育て支援の取り組みをスタートさせています。

笹木: すごい実績ですが、WEBサイトオープンは実は結構最近のことなんですね!なんだかもうずっと取り組んでいるイメージがあります。オンラインでのサービスは、具体的にはどんな感じなのですか?

沖田: 三つの取り組みを実施していて、一つは「スマホでカフェ」というオンライン上でお母さんたちがお話できる交流会の実施。二つ目は「バランス図鑑」というホームページの読み物ママ100通りの子育てスタイルをインタビューしたもの、そして三つ目が「令和リアル」令和の今子育てをしているお母さんたちが現在進行形で子育ての課題をこんなふうに乗り越えた!という事例紹介記事を、水曜、金曜で新着配信しています。

笹木 素晴らしい取り組みですね。メディアにもかなり紹介されていますね!

沖田: はい、NHK 放送や毎日新聞・中日新聞・Yahoo!ニュース・LINE ニュースにも取り上げられ、反響いただいてます。

笹木: あっちゃんのPR力が大きな成果を生んでいますね!

■PR塾受講のきっかけ 講座満席を実現したSNSPRとは

笹木: あっちゃんは3年前の夏、PR塾3期を受けてくださったんですよね。受講のきっかけは何だったのですか?

沖田: はい、当時私は化粧品のブランドを立ち上げたばかりで、その売り上げを上げたくて。そのための手段としてテレビに出たいと思って申し込みました。

笹木: そうでしたね!そして、受講当時はメディアPRやプレスリリース作成という取り組みはされてなかったんですよね。

沖田: そうなんです。メディアPRまでトライせずに得たい成果を得られちゃったんですよね。受講当時は、塾で学んだSNSPRの内容を実践したことで、目標だったスキンケア講座を満席にすることができ、売り上げにつなげることができました。

笹木: SNSPRの講義を学んで、どのような実践をされたのですか?

沖田: それまでは、「私はこういうことできて、こういうことを知っていて…」という自己PRを発信していたんです。そして、ブログ一日1記事、フェイスブック1日3回投稿ということを続けていました。PR塾でPR視点を学んでからは、発信の回数や媒体は何も変えていないのですが、発信を「あなたのこんなお悩みが解決できます」という内容に変えていきました。それを3ヶ月続けていくと、だんだん反響が大きくなり、半年で70人の新規のお客様がスキンケア講座にお申込みくださいました。

笹木: 70人!学んだことをしっかり実践に生かしての成果、すばらしいですね!

沖田: それまで専業主婦だった私は、独身時代に美容部員だったスキルを生かしてお客様に提供しようと起業したところでした。お母さんじゃない自分の時間っていうのを7年ぶりに持って、PR塾のおかげでスキンケアレッスンも満席、売り上げも伸びたことで、自分の心が満たされたのを感じました。そして、その「幸せ」の方が、売り上げよりも自分にとって大きなものだったんです。

■目標達成後に変化した夢「子育て中のお母さんの心の不自由を助けたい」!

笹木: そうだったんですね。その後、今の活動にはどのように変化してきたのですか?

沖田 はい、そのとき目指していた「化粧品講座の満席・売り上げUP」という自分のゴールを達成できたので、私の起業第一章が完結したという思いでした。そして、そのとき自分が感じた「幸せ」を、普通に子育てをしているお母さんたちにもっと伝えたいなと思い、子育てセミナーを始めようと決めたんです。化粧品の販路を拡大したいという夢が、多くのお母さんたちと出会う中で、「子育て中のお母さんの心の不自由を助けたい」という夢に変わって行きました。

笹木: 起業が成功した後の方向転換、勇気ある決断ですよね!あっちゃんは自分の軸がしっかりしているというか、他と比べて焦るということがなくて、着実に自分の目標に向かって前進してくところが素晴らしいなと当時から感じていました。

沖田: 化粧品のブログの他に子育て講座についてのブログを立ち上げて、そこからPR塾で学んだSNSPRを展開していきました。子育てセミナーの集客も、塾での学びを生かして満席にできるようになり、一年で100名以上のママたちに受講いただきました。ただ、個人ではいくらフル回転で講座をやっていっても、出会えるママの数に限りがある。これでは日本中のお母さんたちにお伝えすることはできないと考え、もっと大きな活動に挑戦する必要があると思うようになったことが、ママバラ発案へとつながっています。

■PR塾運営スタッフとして学んだ講師の視点 3年越しでプレスリリース作成へ挑戦!

笹木: あっちゃんにはPR9期‐11期にはスタッフとして関わっていただきました。あっちゃんは私としてもとても信頼のおける方だったので、サポート講師をお願いしたんです。スタッフとしてPR塾に関わる中で感じたことはどんなところですか?

沖田: PRするって、自分がやっている事業が「どのように社会に役立つか」というのを伝えることなんだと感じています。そういう視点が磨かれたのは、講座生へのいくちゃんのアドバイスを数多く聞くことができたからです。PRをするとなったときに、本人は商品やサービスについて伝えたいこだわりや想いがあります。いくちゃんは、同じ商品・サービスに対して社会性のある視点はどの部分かということを、いつもアドバイスしていました。それがとても勉強になりました。

笹木: いろんな受講生の事例をみてきたあっちゃんが、ついにこのママバラの活動でプレスリリースを作成、メディアPRに取り組まれて大きな成果を出していることも本当にうれしいです。最新のものを見せてもらいましたが、PRのセンス、すごく感じました。13期でも事例として紹介させてもらいました。ママバラのサイトオープンにあたっては、プレスリリースを140通メディアへ送付したと聞きました。めちゃくちゃがんばりましたよね!!

沖田: そうなんです。140通出そうと思い、実行できたのは、PR塾で記者クラブへのプレスリリース投げ込みは地方が特に成果が出やすいと教えてもらったからです。そこで、自分の住んでいる名古屋で出す以外に、地方でも自分以外のメンバーが出すことで取材につながる可能性が高くなると思ったんです。そして実際に取材を複数いただくことができました。PR塾で学んだ情報があったからこそ動けたという感じです。

■成功の秘訣は短期目標の設定にある

笹木: 最近受講してくださる方の中には、あっちゃんの活躍をSNSなどで見て知っている方も多く、お声がけいただきます。これからPR塾に入る方にとって、あっちゃんの3年間での変化というのはすごく希望だと思うんです。 化粧品のサービスをやって、その後自分の本当にやりたい活動をみつけて、そこに行く勇気も、それを着実に形にしてメディアにも載せているということも。あっちゃん自身、バリバリのキャリアウーマンって感じじゃない、柔らかい印象の女性がここまで変化したということに注目されてる方も多いようです。あっちゃん自身は、自分のどういったところが成果につながったと思いますか?

沖田: 私はいつも、目指すゴールの手前に、短期的な目標を設定して、それを絶対達成したいと思うんですよ。化粧品の販売をしていたときには、「スキンケアレッスンを満席にする」という目標でした。

笹木: まずはぶれずにそこに焦点をあてたんですね。

沖田: はい。子育てセミナーの講師活動では、「まずは資格を取る」、そして実績が大事ときいたので、直接売り上げにつながらなくても、「行政のセミナーを担当する」、その後は「ママバラを立ち上げる」、「クラウドファンディングを達成する」、「140通プレスリリースを送付する」 目的のためにいつも目標を設定して、そこに向かっていきました。

笹木: 頂点を想像しながらも、ちょっとずつの目標を設定できるのが強いですね。始めから「ママバラ成功させたい!」だけだとふわっとしてしまう。そこからセミナーを満席に、その手前の目標設定を一つずつできるというのは大事ですね。そこを達成したからこそ見える景色ってありますよね。その上で次の目標を設定することを続けてきたからこそ、今のあっちゃんがいるんだなと感じました。 PR塾で学んだことの中で、特に今の活動に役立ったポイントはどんなところですか?

沖田: 二つあると思っています。一つ目、プレスリリースを書けるようになるというのはもちろん 、PRの視点を持つことができるということです。PR塾には、プレスリリースを書く以外にも、ビジネスを飛躍させるためのヒントがたくさん詰まっているというのがみなさんにもすごくお勧めのところです。プレスリリースを記者クラブへ届けに行くときに記者の方へお話するときにも、PR視点を学んでいなかったら、「私はママバラという活動をしていて…」と、自分の活動についてどんどん話してしまっていたと思うんです。でも、PR塾でPR視点を学んだことで、取材につなげるためには先方に伝えるべき情報を選ぶ必要があるということがわかりました。再現性のあるプレスリリースの書き方というのは、他にもやれる人はいるかもしれないけれど、PR視点、PR脳、それを学べるのはPR塾だけだと感じています。

笹木: 日々PRを実践しているあっちゃんだからこその言葉、うれしいです。

沖田 意識の高い仲間に出会えるというのが二つ目ですね。

笹木: あっちゃんも、受講生ととてもいい関係で今も交流されてますもんね!

■これからの目標「NPO法人」そしてPRを仕事に

笹木: あっちゃんの今後の展望について教えてください。

沖田: 子育て中のお母さんたちが「こうあるべき」にとらわれずに、自分らしくいられるというのが子育てママのスタンダードになるように、ママバラをまずはNPO法人化すること、そしてその先には、日本のNPO界を明るくしていきたいというのが目標です。

笹木: 一年前、PR塾のサポートをしてくれていたあっちゃんが、個別質問会のときに「私も相談があって」話してくれたのが、ママバラについて初めて聞いたときだったと思います。そのとき、ビジョンが壮大だったので、いきなりサイト運営などゴールに向かって行くよりも、まずは一緒にそのゴールを目指す仲間を集めることが必要じゃないかという話をさせていただいたんですよね。

沖田: そうでしたね。

笹木: そしたらあっちゃんは、そこを一歩一歩形にしていかれていて、今134名の方が集まっている。正直、その活動がうまくいくかは五分五分のところだと感じていました。でも、その中であっちゃんを信じて、ゴール達成のために今できる最善の一手を提案するとしたら仲間を集う、というところだと思って提案させてもらいました。そこから、ここまで活動を育ててこられて、本当に素晴らしいものを私も見させていただいた思いです。

沖田: ありがとうございます。いくちゃんは、私が初めて出会った「働くお母さん」でもありました。ママバラを作ったのは、いくちゃんとの出会いが大きかったんです。いくちゃんはいつも受講生への向き合い方が本当に真摯で、何としても成果を出させてあげたいという思いの強さを感じていました。そして今、ママバラでのPRを見てくださった方からPRのご依頼もいただくようになって。これから、自分の動ける範囲での、少数の件数にはなると思いますが、PR代行の仕事も始めていこうと思っています。私にとって、いくちゃんは人生の恩人なんです。

笹木 そんなふうに言ってもらえて光栄です。そして、PRの実績も経験やセンスもあるあっちゃんが、PRを仕事としても始めることは、私にとっても本当にうれしいことです。これから、楽しみですね!応援してます!

■インタビュー後の感想

PR塾初期の受講生であり、運営もサポートしてきてくれた沖田さんが、塾での学びを生かして生き生きと活動されている様子、ご本人から詳細のお話を伺えて、非常にうれしく思いました。そしてプレスリリースの再現性よりも「PR視点」がPR塾の良さであるとのご指摘は、長く関わってくれたあっちゃんだからこそ感じている、PR塾の核心部分と思います。これからもPRであっちゃんの想いをどんどん実現していってほしいと思います!