受講生インタビュー

海外歯科製品ブランドの日本法人を設立。広告に頼らずPRでUPした認知度と信頼度を更に高め「歯科矯正の文化」を日本に広げたい-伊藤祐(いとうたすく)さん

■Profile
大学卒業後、外資系コンサルティングファームであるアクセンチュア株式会社に就職。2016年にフロスト&サリバンジャパン株式会社に転職。シニアマネージャーとして各種コンサルティングプロジェクトのリード、セールス、コンサルタントトレーニング等に従事。2019年にはOYO Hotels Japan合同会社(現Tabist株式会社)に転職し、戦略企画室長として全社/営業戦略の策定および推進、社内オペレーション改善等を主導。現在はシンガポール発の歯科製品ブランド「Zenyum」の日本法人 株式会社Zenyum Japanの代表取締役社長兼CEOとして日本でのビジネス拡大を主導。

URL
HP: https://www.zenyum.com/jp-ja
Twitter: https://twitter.com/TasukuIto5
Instagram: https://www.instagram.com/zenyum.jp/

(産経新聞様取材風景)

大手メディア取材多数獲得で自社の強みも理解

-PR塾に入塾された理由を教えてください

弊社はZenyum Japanジャパンと申しまして、元々シンガポールにある会社です。
日本法人を立ち上げて、大きくしていこうという時にどうしても広告だけで伸ばしていくのは難しいなところがありまして。もう少し信頼度とか知名度を上げるやり方で事業を伸ばすという意味ではメディアPRが有効なのではないかと思いました。
色んなスクールを探したのですが、ただ教えてもらうだけでなく、実践もしながら学べるということで、PR塾に決めました。

-PR塾に入って変化したことがあれば教えてください

変化したことはたくさんあるのですが、やはり新聞とかテレビとかWebメディアとか、さまざまなメディアに取材をいただいたことですかね。全部で20本から30本ぐらいの記事やテレビ番組に出させていただいたことで、お客様からの信頼も得られました。

また、記者さんとかwebライターの方々と、さまざまなお話をさせていただく中で、「うちのビジネスの強みってここなんだな」とか「もう少しこうやって行くといいんだな」という
「ビジネスそのものの強み」がどこにあるのかが分かってきたなと思います。

-自社の強みまで理解することができたのですね。

信頼を得るためには、やはり他と比べて「何がいいのか」ということを明確に言えないといけませんし、それが言えないとやはり「面白い」と思っていただけなくて、取材にもつながらないので。
強みが明確になったことにより信頼度も上がっていくし、そこでいろんな話を聞いていただけることで強みもより磨かれるし…といういいサイクルができたかなと思っています。

(BS11様取材風景)

マウスピース矯正で日本の「歯並びの文化」を変えたい

-これからの目標を教えてください

弊社の主な事業である「マウスピース矯正」は、まだあまり市民権を得られていません。私自身この会社に入る前は、こんな矯正の方法があること自体を知らなかったので、これを一般的にしていきたいなと思っています。

具体的に言うと、アメリカではもう50%以上の方々が「ワイヤー矯正」ではなく「マウスピース矯正」をしているんですが、日本ではまだ3%~5%あるかないかぐらいと言われているんです。本当に手間なく目立たずできる良いものなので、皆さんが口腔環境や歯並びを改善するサポートができればと思っています。

日本って「歯並びが悪い人が多い」とか「歯が汚い人が多い」って言われていて、本当に先進国の中で一番意識が低いって言われているくらいなんです。
マウスピース矯正はそれを大きく変える一助になると思っていて。「歯並びの文化を変える」ことになるまでには、まだまだあと1年か3年か5年か分かりませんが時間はかかると思います。でもそれが叶うまでは、PRの力も、他のインフルエンサーさんたちの力も借りながら、できることは何でもして「歯科矯正の文化」を日本に広げていけたらと思っています。

-描いていた未来に近づいていますか?

そうですね、やはり最初に「有名な新聞社さんやテレビ番組さんに取り上げていただけたら嬉しいな」と思っていたので。ただ、それにとどまらず、一つ取材いただいたことで「じゃあ次また何かあったら教えてください」っていう関係を記者さんと続けることで、どんどん取材が増えていって、「Zenyum」って調べると産経新聞さんもあるし日経新聞さんもある しニュースピックスもあるし他のいろんなメディアさんにも出ているという状況になっていて。そういう意味では「Zenyum」ってよく分からない名前の会社だけど、結構有名な会社なんだなとか、日本で取り上げられてるんだなって思ってもらえるようになったのを感じて、これは強いなと思います。

-なぜこのような変化が出たと思いますか?

ある程度取材の獲得ができて知名度が上がった要因としては、あえて全部やろうとしなかったことが大事かなと思っています。
PR塾って動画もあるし、他に本講義やら相談会やらいろんなコンテンツやイベントがあるんですが、多分全部やろうとすると、結構難しいのかなというのが個人的な感覚です。
もしPRプロデューサーのような形でPRを本業としてやっていく方であれば全部やるのもいいと思うんですが、私みたいに経営者として PRももちろん大事なんですが、セールスとか人材の採用とか、色んななことがある中で、PR塾のコンテンツ全部ってなかなか難しかったんですね。

なのでもう完璧主義は一旦置いておいて、まずは自分に必要なところとしてPR設計とプレスリリースのことを学ぶ。それが終わったらダメでもいいからとりあえずプレスリリースを書いて添削に出させていただく。「もう少しこうしたらいいよ」っていうフィードバックがいただけるので、それをある程度反映したら、すぐにメディア アプローチをしていく。
そういうやり方で、取材も獲得できました。
「全て完璧に学んでからやろう」と思っていたら、あっという間に半年や1年は経ってしまうので、まず最初の2週間とか「学ぶ期間はこれだけ」と区切ってできる限りやったら、あとはもうアウトプットをしながら、フィードバックを生かしてPDCAを回すというのが良かったのかなと思います。

―メディア交流会の1分間プレゼンには毎月参加されていたんですよね

はい。メディアの方々に直接アピールできるって非常に貴重な機会だし、別にお金がかかるわけでもないし、意外と準備の時間もかからないんですよね。
もちろん毎回のフィードバックを生かして「こういう言葉遣いにしよう」とか色々変えてはいるんですが、アピールする内容は毎回大きくは変えていないので、準備期間もかからない。

であれば、やらない理由がありません。メディア交流会経由で取材いただけたこともありましたし、もしうまくいかなくても、取材いただけないだけで、リスがあるわけでもないし、やった方がいいと思って参加していました。

(PR塾入学式風景)

塾生同士で協業。「共通言語」がありがたい

-PR塾のコミュニティはいかがでしたか?

オンライン中心なので、実際にお会いした方はそんなに多くないのですが、同期の方や、期が近くて同じようなことに苦しんでいる方には、個別でチャットさせていただいて、すごく刺激になりました。

自分一人だとうまくいかなくても、アドバイスをいただいたり、上手く行った方のやり方を真似してみたり、他の方が取材を獲得できたメディアに僕もアプローチしてみようと思ったり、結構良い刺激があったと思います。

あとは、特に後半は自分でPRするだけではなくて、協業という形でPR塾生にお手伝いいただいているのですが、お互い同じことを学んでいるので「共通言語がある」というのがすごくありがたいですね。

-PRとはどんなスキルだと思いますか

PRは「良いものを正しく広めるスキル」かな、と思っています。

PRさえ学べばどんなものでも売り上げが上がるとか、知名度が上がるとか、多分そんなことはなくて、やはり「いいもの」が広がっていくんだと思います。ただ「いいものである」だけでは広まっていかないので、「なぜいいのか」とか「どこが他と比べて優れているのか」とか「なぜ社会において大事なのか」という視点で「社会性」というスパイスをつけて広げていく。PRはそのためのスキルだと思います。

なので、「このサービスどうなんだろう」とか「この会社イマイチだな」と思いながらPRをやっても多分うまくいかないと思うんです。もちろんPR スキルをつけることは大事なのですが、そもそも「このサービスは本当にいい」とか、「このサービスは日本にとって、世界にとって大事なものである」っていう確信を持つことが、まず第一歩なんじゃないかなというふうに、私は学んでいます。

-どのような方にPR塾を勧めたいですか?

ぜひ私と同じ「経営者」の方に、一度学んでみていただけたらなと思います。
PRってどうしても、サブとして見られがちなんですが、「そもそもこの会社ってどんな社会的意義があるのか」「どう伝えたらメディアの方やお客さんに取り上げて喜んでいただけるか」ってことを、とても深く考える機会になります。
もし大きなメディアに取り上げていただけたら、お金を払う広告の効果を無料で得られることにもなるので、自分にもできそうかもという感覚がある方であれば、ぜひ経営者の方に学んでいただきたいですね。

-ありがとうございました。今後のご活躍も楽しみにしております。

※2023年6月26日取材当時の情報です。

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