受講生インタビュー

試行錯誤の中で出会ったPR塾。中小企業支援と自社サービスの認知拡大を目指す―秋谷貞男さん

独立開業直後にリーマンショックに見舞われ、仕事がなくなるという厳しい経験を乗り越えてきた秋谷貞男さん。その後もさまざまな挑戦をする中で、着目したのがPRでした。会社員時代に培ったマーケティングと営業スキルに加え、PR塾への参加でどのような成果を得たのか、お話を伺いました。

PROFILE

牛丼のすき家を経営する株式会社ゼンショーホールディングスにてストアマネジャー/エリアマネジャーとして関東圏十数店舗、新入社員&百数十人のアルバイト教育・店舗管理等を行う。その後エレクトロニクス商社のマクニカホールディングス株式会社でマーケティング課長/営業所長等でマーケティング(マーコム含む)セールスを経験。 2008年SOSEI Tech株式会社を設立し、半導体含むエレクトロニクス系の中小設計開発会社の営業・マーケティング支援および在宅医療介護サービスを運営。2021年より訪問鍼灸マッサージサービスの認知向上を目的とし精力的に活動しつつ、中小零細企業向けに積極的な広報PR支援を行っている。

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独立直後にリーマンショックが直撃

―まず、秋谷さんのキャリアについて教えてください。

最初は牛丼のすき屋を運営するゼンショーホールディングスに入社して3年間ほど勤務し、次にエレクトロニクス商社のマクニカホールディングスに転職してマーケティングやセールスの業務に従事しました。同社に15年間務めた後に退社し、2008年に独立しました。

―どうして独立しようと思ったのですか。

日本には高い技術を持つ中小企業が数多くありますが、その多くが大企業の下請けで終わってしまいます。彼らが持つ技術をもっと世の中に広めていくために、営業やマーケティングの面で支援したいと考えたのです。中小企業の経営者は職人肌で、マーケティングなどの知識がない人が多いため、前職の人脈も使って大手企業とのマッチングを促進したいと思いました。

半導体商社勤務時代にセールスで表彰されたときの一コマ

―ビジネスは順調でしたか?

それが、独立して数カ月後にリーマンショックが起きてしまったため、仕事が全くなくなってしまったんです。そこで、弱電分野以外にも業務範囲を広げたり、ベンチャー企業の支援を行ったりしましたが、なかなか上手く行った案件はなかったですね。

いろいろと手掛けて、エンジニアの人材派遣や在宅医療介護サービスをするようになりました。医療やヘルスケアの分野は参入障壁が高かったのですが、国が在宅医療を推進し始めたのを機に、訪問看護リハビリステーションと訪問鍼灸マッサージ治療院の運営の他、立上げ支援などの仕事を始めて現在も継続しています。

PR塾の充実した講座内容に驚く

―PR塾についてはどのように知ったのですか。

コロナ禍になって中小企業の資金調達が難しくなったため、補助金申請や銀行からの資金調達支援なども行っていたのですが、それも段々と厳しくなり、次に何をしようか考えた時に広報PRの業務に意識が向かいました。

もともと中小企業の支援がしたくて独立しましたが、先ほどお話した通り経営者の多くはマーケティングやPRの知識を持っていません。だから逆にブルーオーシャンではないかと考えたのです。また、自社で訪問鍼灸マッサージの事業を展開するにあたって、サービスの存在を世の中の人にもっと知ってほしいとも思いました。

PRに関してはマーケティングの経験があったためイメージは掴めていましたが、とりあえず一から習ってみようと、オンライン講座を受講することにしました。費用の割に満足できる内容ではなかったのですが、「こんなものかな」と。

そんな時にオンライン交流会で知り合ったPR塾生の方がPR塾を絶賛していたので、気になって個別相談を受けてみることにしました。最初は入塾をためらっていましたが、そうするうちにPR塾の体制がどんどん整っていき、塾生が増えていくのを見て、「ここに入れば何か掴めるかもしれない」と思って入塾を決意しました。特に、新規クライアント獲得のノウハウを得たいという気持ちが強かったです。

―プレスリリースの書き方やメディアアプローチのノウハウではなく、顧客獲得が主な目的だったのですね。実際に入塾した印象はいかがでしたか。

数多ある他の講座と比べて内容がしっかりしていると思いました。コロナ禍では特に中身の薄い講座が乱立しましたが、添削やコンサルティングなど非常にきめ細かいサポートを行っていることにある意味感動しました。

―在塾時代に多くのメディア掲載を実現されましたね。

甲冑姿で全国のお城を巡る西郷光太郎さんのPRを手掛けて、地方メディアを中心に掲載や放送を獲得し、最終的にはNHKの全国放送につながりました。西郷さんはもともとマッサージのお客さんで付き合いが長かったのですが、目が見えなくても全国を探訪したいという熱い思いを持たれていたので、PRの面で支援することにしました。

「何か掴めるかもしれない」との思いでPR塾への入塾を決意した秋谷さん

自社サービスのPRに加えスタートアップ支援も開始

―秋谷さんは講義の他にも交流会やその他の集まりに積極的に参加していましたが、そうした場で仕事を獲得することもあったのでしょうか。

PR塾には優秀な方が沢山いますが、PRの仕事を一人で抱え込もうとすると限界があるため、塾生同士でチームを組むケースがよくあります。特に電話などによるメディアアプローチを苦手とする人が多かったので、慣れている私がその部分を引き受けたりしていました。

―今はVIPプログラムに入っていますが、当時の仲間たちとの交流は続いていますか。

そうですね、主に飲み会だけは皆勤賞です (笑)。みなさん頑張っていますし、全くの未経験で入塾してPRプロデューサーとして活躍している人もいて凄いと思います。私はもともとPRに近い仕事をしていたのでそこまでハードルは高くなかったですが、ゼロから学んで数年でバリバリ仕事をしている人がいるのは素晴らしいです。

―現在はどんな仕事に力を入れていますか。

引き続き訪問鍼灸マッサージの業務とエンジニアの派遣、PR案件の獲得に力を入れています。PR案件に関しては、最近ではスタートアップの交流会などに参加して、若い経営者にアプローチしていて、新規案件の依頼がいくつか入っています。スタートアップ支援を積極的に行う政府の方針もあって案件自体は増えています。その一方で本当に実力のある企業しかメディアは取り上げてくれないので、慎重にやっていきたいと考えています。

自社のPRについても引き続きチャレンジいきますが、特にテレビが訪問看護・マッサージという業態を取り上げることに対して慎重な傾向があり苦戦しているのも事実なので、次の手として出版も考えています。

―今後の目標について教えてください。

まずは、PR代行業務でしっかりコミットできる案件獲得を目指していきたいです。以前はSNS全盛の時代に、私のような年代の人間がPRを手掛けるのは難しいかもしれないと思っていましたが、メディアPRに関してはまだこれまでの経験を生かして活躍できる余地があると分かりました。

―これから入塾を検討されている人たちにメッセージをお願いします。

個人的に、PR塾を運営するLITAには大いに期待しています。これだけの規模で1年間みっちり展開しているPR講座は少ないですし、塾生へのサポートも非常に手厚い。PR塾は数あるPR講座の中でも断トツだと思いますので、入塾を検討されている方はぜひ参加してほしいと思います。

―嬉しいメッセージ、有難うございます。