受講生インタビュー

法務のプロからPRプロデューサーの道に飛び込む 広報・PRとしてのプロ意識を持てたのが最大の変化―三間瞳さん

企業法務をはじめ、さまざまな分野で活躍してきた三間瞳さんは、自らプロデュースした映画製作においてPRの威力を実感し、PR塾への入塾を決意しました。仕事に対するプロ意識が非常に高い三間さんが、なぜPRプロデューサーという道を選択したのか、入塾後にどんな変化があったのか、お話を伺いました。

PROFILE
企業法務の仕事を経てフリーランスになった後、法務関係の仕事やコーチングスクールの運営などさまざまな業務に携わる。「障害あるなしに関わらず誰もが情熱を解き放つ社会を創る」を理念に障害者家族の映画をプロデュースし、メディア掲載は30超。多数のメディア掲載がキッカケでTEDxへも登壇オファーが舞い込む。その後、自身もPRプロデューサーとして企業の広報PR代行を実施し、クライアントも次々にメディア掲載となり、知名度アップに貢献。その他、こども向けビジネスキャンプも主催するなど、幅広く活動している。

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会社HP: https://www.bp-and.co/

さまざまな仕事を経験後、PRプロデューサーになることを決意

―三間さんのこれまでのキャリアについて教えてください。

まず、新卒で入社した会社で3年、転職して3年、合計6年間法務の仕事に携わりました。入社1年目から海外案件を担当させてもらい、英語を使って交渉したり、契約書を読んだりするスキルを身に付けました。その後フリーになって、企業の法務部立ち上げを支援したり、コーチングのオンラインスクールを開催したり、日本の商品の海外での販売促進を手掛けたりと、いろいろなことをやっていました。

―さまざまな仕事を経験されたわけですね。PR塾に入ったきっかけは何だったのでしょうか。

コロナ禍になって、SNSでの発信やライブ配信に力を入れたところ思いの外バズって、他のメンバーと一緒に約1年半で9つほどオンライン講座を作ったんです。それでかなりの収益を得たのですが、SNS集客による活動がいつまでも続かないことは分かっていました。

ちょうどその頃、自身の境遇でもある、「障害者のきょうだい」の人生を描いた「ふたり〜あなたという光〜」という短編映画のプロデュースを始めたのですが、オンライン講座の受講生さんたちが応援してくれたことでクラウドファンディングも非常に盛り上がって、社会現象になるんじゃないかと思えるくらいに支援者が増えたんです。その時の運営メンバーの中にPR塾の卒業生の方がいて、メディアリストやプレスリリースの作成などを担当していただきました。

自らプロデュースした映画製作の現場

試写会には記者の方たちにたくさん集まっていただきましたし、実際にNHKをはじめ多数の媒体で紹介されると大きな反響があり、PRの威力を感じました。それまで自分たちで手掛けていたSNSだけではリーチできない層にまで届くというところが大きな驚きでした。さらに、信頼できる女性起業コンサルタントの方に、「PRとか向いてそうだよね」って言われたことも後押しになり、「そうだ、PR塾に入ろう!」と思い立ちました。

当時の私はどの分野においても自分の中で「やり切った感」があり、過去の延長線上では目標を持てない状況でした。PRという職種ならやり甲斐もある上、情熱を持って取り組めるのではないかと思い、PRプロデューサーになるために飛び込むことにしたんです。

PR塾の手厚いサポートに感動

―入塾してみた印象はいかがでしたか。

私も講座を作ってきたから分かるのですが、コンテンツがとても充実していて、「ここまでしてくれるのか」と、本当にありがたく感じました。テキストがしっかり作り込まれていて、動画コンテンツがいつでも見られて、リアルでも会話ができる場所があって、Slackで質問や添削に対応している。ここまで手厚い講座を運営するには、事務やサポートメンバーもしっかりしていないと難しいですし、落ちこぼれる人が出ないように、本当にきめ細やかなサポート体制が出来ていると思いました。

―PRする題材はどのように見つけていったのでしょうか。

実は入塾した頃にまたオンラインのコーチングセッションを始めて、そちらが忙しくなったので全くPRを勉強する時間が取れなかったんです。そんな時に、たまたまプロデュースした映画がU-NEXTで配信されることになったので、そのプレスリリースを書くことにしました。その他、自ら主催していた福岡県糸島市のこどもキャンプの事業に関しても、リリースを書くことにしました。

―なかなか時間が取れない中で、リリースの書き方などはどのように学んだのでしょうか。

本講義が開かれるのを待たずに、全てアーカイブ動画を見て、その内容をすぐに実行し、Slackの添削に出し、メディアアプローチを進めていきました。

―資料作りなどではそれまでの豊富な経験が役立ったのではないかと想像しますが、実際にメディアに電話してアプローチするといった経験はなかったですよね。

最初は電話にものすごく抵抗がありました。企画書を作るのは苦労しませんでしたが、私にとって、今の時代に電話を掛けたり、FAXを送るというアプローチがすごく謎な行為に思えて(笑)、メディアの文化を理解するのに時間が掛かりましたね。今でこそ研究のためにいろいろなメディアを見ているので理解できるのですが、それまではテレビも見ていなかったし、 ラジオを聴く習慣も全くなかったですから。

今思うのは、まだまだ伸びしろがある分野に取り組めるのが、とても幸せということです。自分の心構えも変わりましたし、メディアの人が反応してくれる話し方などを研究して、新しい発見があるのが面白いです。

PRの仕事で「新たな発見をするのが楽しみ」と語る三間さん

エネルギーとパワーをもらえるPRの仕事

―PRで最初に手応えがあった案件は何ですか。

自ら声掛けして、元ホストで現在は障害者支援を行っているクライアントさんからお仕事を頂いたのですが、「この人だったら絶対こういうメディアにアプローチすれば関心を持ってもらえる」と想定していたにもかかわらず、結果を出すまでには時間が掛かりました。でも最終的には狙った通りの内容でウェブ媒体の「ほ・とせなNEWS」に掲載が決まり、続けて「社長の履歴書」や「BizHint」からも取材依頼が来たのが嬉しかったですね。

―PRのどのような部分に面白さを感じますか。

「熱量高く、志高く、社会にとって素晴らしい事業をされている事業家さんを分かりやすくまとめて、メディアの方に推していくプロセス」が最高に楽しいです。私にはもともと「確実に伝えたい!」「的確に言語化したい!」という思いがあって、法務職ではそれが契約書でしたが、PRプロデューサーになっても対象がプレスリリースや企画書になっただけで、根本の想いや原動力は同じです。

その上、PRプロデューサーの場合は、熱量の高い人と触れ合えるため、一緒にいて私自身がエネルギーやパワーをいただけます。「この人を、このサービスを、世の中に充満させたくて仕方がない!」と、推し活の延長のような形で熱く仕事に取り組めること醍醐味であり魅力です。逆に素晴らしい人がメディアに採用されないと、とても悔しくて、「さらに自分の言語化力や表現力を磨こう」と、熱量が高くなります。この仕事に出会えて良かったです。もっと早く出会えていればとも思いますが、きっと今がベストタイミングだったのだと思います。

―PR塾で学んで、ご自身で一番変わったと思う点は何ですか。

「プロならこう考え行動するはず」と、自分の好き嫌いやこれまでの習慣とか言い訳は全て手放し、PR塾のコンテンツに触れている時だけではなく、「広報・PRのプロ」としての日々を送るようになったことです。

―今後の目標を教えてください。

元々、法務の仕事でもチームを組んで自分は派遣する立場になって組織を大きくしようと考えていたので、 PRの仕事も大きくしていきたいです。そのために横の繋がりを作って人を採用していきたいと思っています。あとは、いずれは私のクライアントさんたちのプロダクトを全部集めて、アンテナショップのような場を作れたら良いかなと思っています。どんな事業を展開するにせよPRは必ず必要ですし、PRができれば何でもできると思うので、この概念がもっと社会に広がっていってほしいですね。

―最後に、PR塾への入塾を考えている方に一言お願いします。

何の職業であっても極めるのは大変なことだと思いますが、サポート業や誰かを勝たせたいという思いがあって、 PRプロデューサーという選択肢を考えているのなら、PR塾一択だと思っています。先ほども述べましたが、これだけ頑張る人をサポートする体制が豊富な場所は他にないでしょうし、なかなか真似できることではないと思います。それこそがPR塾の魅力ですし、広報PRのプロが誕生していくのだと思います。

―力強いエールをありがとうございました。

※2024年10月取材時の情報です。