受講生インタビュー

地元の特産品PR大使として活動しながら、PRの仕事で障がいがある人の雇用と社会とのつながりをつくる会社を経営。土肥美木子さん

働きながら、フラメンコを学ぶためにスペインに何度も渡られたという土肥美木子さん。その後、フラメンコ教室の主宰や商品のアンバサダーの仕事を中心に活動されていました。結婚後は千葉県・東金市に移り住み、縁があって東金市の特産品㏚大使に。PR大使任命後にOJT式PR塾の一期生として受講されました。現在は、PR大使をしながら、PR会社ミキティランドで、企業や商品のPRのほか、障がいのある人が社会と接点を持ちながら働ける仕組みづくりを行なっています。PRを担当する会社への愛情は誰にも負けないという土肥さんに、PR塾に入った経緯や現在のお仕事についてお聞きしました。

PROFILE

東金市公認特産品PR大使/PR代行業務/美木子フラメンコ教室主宰

不動産会社に勤務しながら、フラメンコ教室に通う。その後、本格的にフラメンコを学ぶため渡西。帰国後も、企業勤務をしながらフラメンコを学び、ライブ出演などを重ねる。体に関する資格取得のほか日本語講師の資格を取得し、日本語学校にて日本語教師として従事。その後、フラメンコ教室の主宰や、大学にてスペイン舞踊の生涯学習講座を行う。2021年に株式会社ミキティランドを立ち上げ、PRプロデューサーとして活動。千葉県内の会社・サービス・物産含め、これまで50社以上のPRサポートを行なう。
地元東金市公認特産品PR大使。ミセスジャパン2017世界大会グランプリ受賞。2019〜2021千葉大会主催。

HP:https://mikikosalon.com/
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Instagram:https://www.instagram.com/mikikochandesu

人を応援することに情熱を燃やした子ども時代

ー小さい頃はどんなお子さんだったのですか?

同じことをするのが好きじゃない子どもでした。みんな同じ物とか、あまり好きじゃなかったり。女の子特有のグループとかも好きじゃなかったので、グループに属さず、色々な人と付き合うタイプでした。

学生時代は、色々な係の委員長をしていました。学校でさまざまな情報を集めて、今この人がこんなことやってるよと新聞にして、応援するようなことをしていました。クラスに転校生が来たときは、仲良くなれそうな子ができるまで、トイレに一緒に行ったり、体育館へ行こう、とか。転校生の仲良くなる子が見つかったら送り出していましたね。人を応援している時の情熱は人一倍強かったと思います。

フラメンコを本格的に学ぶために退職し、スペインへ。帰国後もフラメンコのために派遣で働くスタイルに

ーこれまで、どういうお仕事をされてきたのですか?

大学卒業後は、財閥系不動産関係の会社に就職し、営業事務をしていました。当時は、働きながらスペイン舞踊(フラメンコ)を習っていましたが、本場スペインで学ぶために会社を退職しました。帰国後は、DDI(現在のKDDI)で再び正社員となり日本でお金を稼いだらスペインに行って、戻ってきて働いて、ということを繰り返していたため、その後は派遣社員として勤務していました。

フラメンコを踊る土肥さん

ー地域の活動をすることになったきっかけはあったのですか?

ずっと東京を拠点に活動していたのですが、千葉の農家に嫁ぐことになったんです。結婚してからも、東京で仕事をしていたので千葉から東京に通っていました。

その時は、フラメンコ教室の主宰のほか、企業のアンバサダーをしていました。商品を使って、SNS投稿を書いて…というような活動です。

アンバサダーの活動で、FacebookやInstagramで配信をしていました。その中で、地域の活性化のイベントもしていました。その一つが「MRS. JAPAN(ミセスジャパン)」という、地方創生・地域活性化と女性の活躍を応援するコンテストで、最初は自らコンテストに出場もしました。2017年に日本大会に出場して日本代表になり、その後マレーシアで行なわれた世界大会に行ってグランプリを獲得させて頂きました。

大会で、自分は何がしたいかをスピーチする場があったのですが「地域を盛り上げたい、千葉で地区大会をしたい」という思いをスピーチやプレジャッジで発言しました。

千葉にはいい人もいるし、いい物もあるのに、どこか保守的なところがあって、あと一歩挑戦できていない人も多く、もったいないと思っていました。

ミセスアジア世界大会でグランプリを獲得

ーなぜ、東金市を盛り上げたいと思ったのですか?

一度、地元の東金市でトラブルを経験したことがあります。ある団体とのトラブルだったのですが、その時に1人でなんとかしようとしたのですが、全然解決しなくて。その時に地元の有識者や地位のある方が助けてくれて、それまで全然解決しなかったのに、その後すぐに解決できたのです。

私は運よく人に恵まれて、解決できたけど、そうじゃない人がたくさんいるんじゃないかと思ったんです。何かのかたちで地元に生きる方々に恩返しがしたいと思ったのです。

その後、ミセスジャパンを千葉で開催することに成功し、2019年から3年連続で開催することができました。それからもミセスジャパン開催を応援してくれた企業さんや、出場してくれた地域の方たちに恩返ししたくて、地域のために活動して7年になります。

ー㏚大使をされていますが、どのような経緯で任命されたのですか?

2018年に東金市公認特産品PR大使に任命されました。私の活動が新聞に掲載されたことがきっかけで、市役所で農業などの第一次産業を担当している課の方から、お声がけいただきました。

新聞に掲載されたのは、PR塾で学んだおかげなんです。2017年にPR塾に入塾し、すぐにPR塾が出しているプレスリリースの型を活用して、そこに自分の思いを書いて新聞社に送ったら、取材されることになって、カラーで大きく掲載されたんです。

土肥さんの活動について紹介された新聞記事

PR塾に2度入塾。一度目は独学だったPRをプロから学ぶため。二度目は、地元キャラクターの認知拡大のため

ーPR塾には2回入られていますね?

東金市のPR大使を務めることになり、PRについて知識がなかったので基礎から学ぶために2018年に動画受講で学びました。その後、OJT式のPR塾がスタートしてすぐ、1期生で入りました。2回目に入った時には、次の明確な目標があって入りました。

東金市マスコットキャラクター「とっちー」をたくさんの方に知ってもらいたいと思ったこと、常に変化するSNSのテクニックについてもっと学びたいと思ったこと、法人を設立しようと思っていたことから、2回目の入塾を決めました。

東金市公認特産品PR大使として活動する土肥さん

ー2回目に入った㏚塾は1回目と比べてどうでしたか?

2回目に入った時は、メディアの方とお話できるメディア交流会に参加して、雑誌『経済界』元編集長の吉田さんと繋がって私がPRしていた企業さんを取材、記事を書いていただきました。そうやってメディアの方と繋がれて、結果が出せる、人脈が広がるのがいいですね。

PR塾の同期で、私がミセスジャパンの千葉大会を開催した時に協賛してくれた人がいるのです。協賛することでまたPRができるというPR合戦のようなことができるのもPR塾の強みですよね。

「社会とつながり活動したい」障がいのある人のための働く場を提供

ーPR塾を卒業してすぐに福祉も絡めたPR会社を立ち上げられましたが、どのような会社ですか?

障がいのある方で、若いときに企業で働きたかったけど働けなかった人が、軽作業所で働いているケースがあります。私はボランティアでパラリンピックの出場をめざす選手で重度脳性麻痺の方のスポーツ介助をする活動をしているのですが、その方たちの中には本当は働きたい、社会とつながっていたいってすごく思っている方も多いのです。

障がいのある方でも、単調な作業が向いている方とそうじゃない方と向き不向きがあって、その中で、メディア広報とか文章をまとめるのは難しくても、誤字脱字確認や感動するような文章に組み立てなおす事ができる人もいるのです。そういう方に、働く場の提供と、社会との繋がりをつくるための場です。

例えば㏚の案件が入った時に、地元のお店や企業に取材やインタビューをして原稿を書くのですが、その原稿の文字校正をしていただいています。そうすると、この街にこういうお店があったんだとか、この企業のトップはこんなことを考えてるんだということを知ることができるんです。直接的ではなくても障がいのある方が社会と繋がれる機会をプレゼントしたいなと思って、活動しています。

PR代行会社「ミキティランド」について紹介された新聞記事

ー今後は何に力を入れていきたいと考えていますか?

PRの力は、商品がヒットするという力以外に、会社の価値を上げるというすごい力があるので、PRの強みをもっとみんなに知って欲しいと思っています。

PRを学ぶことで、スピーチや講演にも使えるし、何かを話そうと思う時に組み立てていく考え方とか、コミュニケーションにも使える。もっとみんなにこの良さを伝えたいと思っています。㏚の㏚がしたい!本当に、そう思います。

ご縁あってPRさせて頂く会社のことが大好き。だから楽しんでPRを続けられる

ーさまざまな活動を意欲的にされていますが、そのモチベーションはどこから来ているのでしょうか?

今、色々な分野の企業様を㏚しているのですが、『私を会社の広報部員だと思ってください、社員だと思ってください』と伝えています。だから、企業様へ心から愛情が持てる会社やお店様と契約するようにしています。
というのは、PRをするときは私だけが活動するのではなく、二人三脚で進めていかないとできないので、お話をする中でそれができないと思う会社の方とは業務委託契約をしていないのです。業務委託だけれど、社員の方々にも負けない程の企業愛です。そのくらいの熱量で仕事をしています。こういう風に思える企業様でないとお受けしないのです。そうでないと、時間も労力も足りなくなっちゃうので。そんなお店様や企業の方々と仕事をしているので、心から楽しんでPRのお仕事をさせてもらっています。

ーこれからの東金市に注目しています。素敵なお話ありがとうございました。

  ※2023年12月取材当時の情報です。

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