受講生インタビュー

12年間の専業主婦生活からPR塾での学びと広告のノウハウを生かして起業、理想の働き方を手に入れる―後藤優子さん

SNS広告とPRのノウハウを掛け合わせて、クライアントの集客や認知拡大をサポートする後藤優子さん。知識も経験もゼロの専業主婦でしたが、学びと行動を積み重ねた結果、理想的な働き方と収入基盤の確立を実現しました。子育てと自由な働き方を優先しながら、起業家としても活躍する現状についてお話を伺いました。

PROFILE

Myブランドプロモーション主宰。SNS広告とPR戦略で、顧客の認知拡大とリスト獲得による集客サポートのビジネスを行う。中学3年生、小学6年生と3年生の3児の母。子育てに悩んだことがきっかけで専業主婦から起業の世界へ。発達科学コミュニケーションで未経験から興味のあった広報を担当し、PRという未知の領域へ足を踏み入れる。PR塾との出会いで1年間学んだ成果を生かして起業し、現在はSNS広告とPRによる集客サポートのビジネスを行う。

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専業主婦から子育て講座の会社の広報担当に

―これまでのキャリアについて教えてください。

新卒で製薬会社に入社してMRとして3年間勤務した後、医療系のマーケティング会社に転職しました。その後結婚して、妊娠をきっかけに専業主婦になり、12年間ほど専業主婦を続けました。

―PR塾に入ったきっかけは何だったのでしょうか。

子どもが3人いたので、一番下の子が幼稚園に入るタイミングで社会復帰したいと思っていたのですが、ちょうど良い時間帯で働ける仕事がなかったんです。会社に就職するのが厳しい現実に直面しながらも、何かを身に付けなればと思っていたときに、発達障害やグレーゾーンの子育てに関するオンライン講座を行っている団体を知りました。社長は臨床発達心理士で脳科学を研究した方で、家庭での発達支援をスタンダードにしたいと起業し、そのメソッドや発達科学や脳科学について教えている他、講師として起業するママたちの支援もしています。

その団体に入ったのは、子育ての悩みを相談しに行ったことがきっかけなのですが、ちょうど学生時代に興味のあった広報担当者を募集していたため最初は子育て講座を受けながらアルバイトのような形で働かせてもらうことになりました。ただ、初めての広報はなかなか上手く行かず、広告とPRの違いすら理解していないレベルだったので、やっぱり結果を出したくて、どこかでしっかり学ぶ必要があると感じました。それでいろいろと調べたところ、PR塾が良さそうだったので入塾を決めました。

―入塾は即決したのですか。

PRが本当にキャリアに役立つのか心配でしたし、費用のことも含めて正直悩みました。でも入塾前のカウンセリングで、未経験で専業主婦でもきるのか相談したところ、親身になって答えていただいたのでここなら大丈夫かなと。成果も出せて未来のキャリアに繋がるなら、自己投資しようと決心しました。

メディア掲載で周囲からの信頼度が高まる

―入塾後の印象はいかがでしたか。

すごく丁寧で細かいサポートがありましたし、尋ねたら恥ずかしいと思うような質問にも答えてもらえる有難い環境でした。塾生の中にはすごい方も沢山いらっしゃいますが、全員がニックネームで呼び合ってフラットな関係性を作るルールなので、交流しやすかったです。もし、最初からお互いの背景などを知っている状態なら、話しかけられなかった人もいたかもしれません。

―入塾して重点的に学んだことは何ですか?

想いを届けるプレスリリースやメディアへの個別アプローチや痒いところに手が届くような細かいことまで具体的に身につけられることです。当時はコロナでリアルの活動もなくリリースの配信サービスをメインに活用していたので、そちらの方に力を入れていました。すると、幸運なことに入塾したのと同じくらいのタイミングで、代表のラジオ出演が決まったんです。

社長の取材に同行する後藤さん

―その後、成果は続きましたか。

そのラジオ出演がきっかけで、一番出たいと思っていた雑誌『AERA with Kids』から声がかかって、今でも良い関係が続いています。その他、プレスリリースがきっかけで出版やコラムの依頼をいただいた他、個別アプローチでも習った通りに行動した結果、ウェブメディアや新聞社などから掲載を獲得できました。

―メディア掲載された反響はいかがでしたか。

それまでは、子どもの発達障害についてオンラインで教えるのは新しい試みなので、どうしても怪しまれてしまいがちでしたが、メディアに出たことでちゃんとした団体だと周囲から認められるようになったのが大きかったです。

PR塾での最大の学びは「物事の本質」を考える思考

―子育て支援団体のPRだけでなく、PRプロデューサーとしてキャリアを積むイメージは最初からあったのですか?

せっかく自己投資してPRを学んだからには、将来の仕事に役立てたいとは思っていましたが、最初はとにかく自信がなくて、自分のSNSアカウントを作るのにも迷うほどでした。でも、団体やPR塾で個人起業家さんや活躍する女性たちにたくさん会ったことで、自分自身も無理だと思っていたことに挑戦したいと思うようになりました。そこで、自分もママたちの役に立ちたいという思いに素直になって、団体で子育て講座の講師になって活動を開始しました。

そんな時に社長から「PRや集客を手伝ってくれる人が欲しいので、そちらで商品を作って起業しないか」と提案されました。私自身もトレーナーの方々の多くが集客に多くの時間を割かなくてはいけない現実を目の当たりにしていたので、「子育てについて教えることは他の人でもできるけど、PRができるのは私しかいないな」と思い、PRを教える講座とPR代行のサービスを自ら立ち上げました。いわばミニPR塾のようなものですね。

自身でPRについて教える講座を開く

―集客は順調でしたか?

PR塾とは別の講座で広告についても学んだので、その知識も生かしてPRと広告を掛け合わせた商品で展開するようにしました。広告の運用代行と、希望者にはPRのサービスもセットで提供することで、集客と収入が安定した感じです。思えば、これまで学ぶのは好きだけれどアウトプットをしてこなかったので、その部分の意識変化もPR塾で学んだことが大きいと感じています。

―クライアントさんは、子育て支援団体の関わりから探しているのですか?

今は主に、団体のPRと団体に所属するトレーナーさんたちの事業のPRを個別に引き受けています。全て口コミですが、手一杯で新規案件を受けられないぐらいにまでに案件数が増えています。PRのノウハウを持っているからこそ広告も生きてきますし、マーケティング思考についての理解が深まったことを評価していただいている部分が大きいと思います。

―素晴らしいですね。今後は組織化も考えているのでしょうか。

PR塾のSlackで呼びかけをして、手伝っていただいている方はいます。ただ、特殊な分野のPRですし、私自身の会社を大きくしていくという未来像が描けていないので、どうしようか迷っているところです。

―それは、嬉しい悩みですね。PR塾における学びで最も役立っているのはどんなことですか。

やはり考え方ではないでしょうか。物を売るというよりも「なぜそれをしているのか」「なぜそれをしたいか」と、本質的な部分を考える姿勢をインストールできたのは、PR塾で学んだお陰だと思います。

子育て最優先の働き方は譲れなかった

―本質を考えるという観点から、後藤さんがこれからやっていきたいことについて教えてください。

実は、流れに身を任せて現状にたどり着いた感じなので、そこが一番の課題なんです(笑)。ただ、子どもも大人も生きやすい社会にしたい、ママたちのサポートがしたいという想いはずっとあって、今も志を同じくするクライアントさんをサポートすることで実現に近づいています。

私自身のビジョンは今のところあまりはっきりとしていませんが、その理由を考えてみると、私の最優先事項が子育てであったことが大きいと思います。企業に再就職しなかったのは、3番目が上の子と同じ幼稚園に通いたがっていたので、その気持ちを尊重したいと思っていたし、私が共働きの両親のもとで育ち寂しかった気持ちがあったので、3人の子育てを中心にして、自由な働き方ができるという点を重視してきました。

その中でもしっかり収入を得たい気持ちがあり、現在は会社員時代の収入を超えることが出来ています。やっと自分の理想にたどり着けたところで、子育てのステージも変わるので次を考えるタイミングだとは思いますが、今は築いた土台をさらにしっかりさせていく時期なのかなとも考えています。

―何をして良いか分からなかった時期と比べると、悩みのレベルが高くなっている印象ですね。

ずっと自信はないのですが、小さなステップで実績を積み重ねてきて、振り返ってみると以前よりは段階が上がってきたのかなと思います。PR塾も起業の世界でも、自分を高めてくれる人との出会いに恵まれました。

―最後に、PR塾に入ってくる人たちにメッセージをお願いします。

もし迷っているなら、その時間が勿体ないので早く行動した方が良いです。あとは、その時に描いている「なりたい自分像」を叶えている人の話を聞いてほしいですね。行動していない人からは否定されるだけなので、行動して結果を出した人に話を聞いて、直感を信じて飛び込んでみてください。

入塾時に取るに足らないことで悩んでいた自分も、同じようにかつては専業主婦で、成果を上げた方に相談することで解消できました。福島にいる塾生仲間から、震災で発達障害の子たちが困っていたという話をヒントに、新たな企画を立てたこともあります。いろいろな業界やジャンルの人と触れ合える環境も視野が広がり、活動の幅は確実に広がりました。PR塾は率直な意見を言い合えるスタイルなので、悩みを他の塾生に相談した時もみなさん率直に意見を言ってくれるので、節目節目で助けてもらってきました。

―PR塾にいるメリットをさまざまな形で生かしたわけですね。他の塾生の参考になる貴重なお話、ありがとうございました。

※2024年6月取材時の情報です