受講生インタビュー

TBS『がっちりマンデー!!』や、フジテレビの『めざましテレビ』からの取材も獲得。自社製品がシリーズ累計販売16万台を突破。地元から世界企業をめざして。林 美千恵さん

夫と共に起業し、キッチン・アウトドア用品ブランド『IWANO(イワノ)』を立ち上げた林美千恵さん。16年間の銀行員生活から、未経験の広報担当へ。PR塾で学び毎月30社以上のメディア掲載を獲得。自社製品のホットサンドメーカーはシリーズ累計販売16万台を突破。最初の地元紙掲載から2年で、TBSの『がっちりマンデー!!』やフジテレビの『めざましテレビ』で取り上げられるまでに。PR塾での学びや、地元から世界ブランドにしていく夢について、お聞きしました。

PROFILE

株式会社ユニバーサル物産取締役

南山大学法学部を卒業後、三菱UFJ銀行(現在)で、法人向け外国為替業務、海外進出支援などを担当。結婚出産を経て、16年間務めた銀行を辞め、2014年夫と共に株式会社ユニバーサル物産を設立。キッチン用品やアウトドア用品ブランド『IWANO(イワノ)』を立ち上げ。現在は会社の広報・財務関係を担当。

オンラインストア:https://i-wano.com/
Instagram(IWANO):https://www.instagram.com/iwano_official/
Facebook:https://www.facebook.com/michie.hayashi.90

16年の銀行員生活から、新たな可能性を信じて夫と共に起業

-大学卒業後はどんなお仕事をされていたのですか?

銀行に16年勤めていました。外国為替や企業の海外進出支援などの仕事で、充実した日々でした。しかし、結婚して出産後に、職場に復帰してからは思うように働けなくて、もどかしい思いをしていました。また、夫の前職は消防士で、2人とも安定した生活だったんですが、逆に言うと、突き抜けた未来がないと感じて、夫と一緒に起業することにしました。

-現在の活動を教えていただけますか。

2014年に夫と共にユニバーサル物産を設立しました。日常の身近なものを取り扱っていて、キッチンやアウトドア用品の『IWANO(イワノ)』というブランドを運営しています。燕三条製のホットサンドメーカーや、萬古焼で作った陶器のおひつなど、伝統産業を絡ませた商品展開です。

社名のユニバーサルには「普遍的な」という意味があって、30年前も30年後もある、そういう商品を目指しています。会社ではPRや広報、経理を担当しています。

人気商品のホットサンドメーカー

広告費の圧迫を何とかしたい。継続的に商品の認知度を高めるために、PR塾へ

-起業当時は経理だけを担当されていたそうですね。

会社を設立して6〜8年は、銀行のキャリアを活かして経理業務を行っていました。その時に感じたことは、広告をかければ商品は売れるのですが、それではキリがないということ。広告費が全体の収益を圧迫していると感じていました。広告以外の認知を高める方法が必要だと考えていました。

-広告費の削減が、PR塾に入るきっかけですか?

広告以外にも認知をあげたいと悩んでいました。PR塾に入る前に、SNSをやってみたのですが、フォロワーも増えず、いったいどこから広めたらいいのかと困っていました。また、商品を購入してくださる方はいたのですが、『IWANO(イワノ)』と知って買ってもらうお客様ばかりではありません。
広告じゃない認知を高める方法を知りたい、継続的にブランドの認知を広めたい、商品の認知度を高めたい、と思って入塾しました。

-PR塾はどこで知りましたか?

十数年前の朝日新聞土曜版に、郁乃さんが『airweave(エアウィーヴ)』の広報として出られていたのを見たのが、最初に知ったきっかけです。でも、そのときは銀行員でしたし浅田真央さんを起用して、すごく上手に広報されているなという印象だけでした。
2021年に『PRESIDENT Online(プレジデントオンライン)』でも、郁乃さんが取り上げられて、PRを教えているということが分かったので、それからすぐに申し込みました。

目からうろこのアドバイスで、メディアの目に留まるリリースに。毎月30以上のメディア掲載を獲得

-PR塾に入って一番良かったことは何ですか?

自分が書いた企画書やリリースの文章を添削してもらえたことです。アドバイスがすごく的確で、自分に足りないところを教えてもらえます。それを修正して、メディアにアプローチして、反応を見て、また修正を繰り返す、PDCAを回せるので、常に改善できるのがよかったです。

-PR卒業後に、「PR塾VIP」に入られていますが、いかがですか?

VIPでも企画書の添削をしてもらえるのが、よかったです。自分が書いた企画書をチームLITAの方が、ブラッシュアップしてくださったのですが、本当に目からうろこでした。
キッチン用品の企画書で、ある比較を追加してもらったのですが、自分では当たり前すぎて載せてなかったんです。多角的な視点で教えていただくことが多くて、本当にありがたいです。

-PR未経験から、どのようにメディア掲載を獲得されたのですか?

最初は、プレスリリースを書いて、メディアアプローチをしてみました。そこから初めてメディア掲載を獲得したのは、中部経済新聞でした。それは記者の方にお手紙を書くというアプローチから、取材に繋がったんです。
初めて新聞に載ったときは、写真入りで取り上げていただいたこともあって、本当に載るんだと感動しました。

入塾前は、月に2~3回、WEBメディアに載るだけだったのが、今では、毎月30以上のメディア掲載を獲得できるようになりました。

Mart春号(2022年)にホットサンドメーカーが掲載

新商品やイベントがなくても、社会課題を解決する提案で、メディア掲載を獲得

-新商品やイベントなどをプレスリリースで書いて、メディアに連続掲載されているのですか?

最初に中部経済新聞に載ってから、新商品が全く出ない時期が続きました。コロナ禍で展示会やイベントもなく、新商品のアイデアがあっても委託先が見つからなかったためです。
新商品が出ないので、プレスリリースが書けません。そのため、既存の商品の売り上げを上げていこうと思いました。そこで、入塾2か月目に企画書の書き方を質問して、見よう見まねで書きました。

-企画書を書いてすぐに、反応はありましたか?

すぐに反応はありませんでした。というのも、企画書も添削してもらったのですが、カタログみたいとか、広告臭がすると言われてしまいました。フィードバックをいただく中で、社会課題と絡ませるということを学び、企画書を書く力も養われました。

例えば、ホットサンドメーカーの場合、単にホットサンドを作るものっていうところから、社会性をからませるために、防災というワードに着目しました。防災グッズの中に入れようという提案をしてみたんです。直火でカセットコンロでも使えるので、災害の時に温かいものを食べられる、おにぎりやアルファ米を焼いてみるという提案です。時期も、3月11日や9月1日に合わせて提案をするようになってから、反応が出始めました。

愛知・豊田市で開催したホットサンドメーカーを使った防災料理教室(中日新聞掲載)

-ホットサンドメーカーはシリーズ累計販売16万台を突破したそうですね。

売り上げ以外にも、仙台放送の「とろサーモン村田とソラシド本坊のアウトドア日和」など、テレビでも取り上げていただいて、PRの効果が出ていると思います。

この番組ではコラボ商品企画ができるようになっているのですが、コラボ企画は、インスタグラマーとの商品企画をしたことをホームページで見てくれた番組関係者からの連絡で始まった案件です。

メディア掲載は信頼の積み重ね。地方紙掲載から全国放送のテレビで紹介

-TBSの『がっちりマンデー!!』やフジテレビの『めざましテレビ』など、全国放送のテレビに紹介されたそうですね。

実は、キー局の方がどこで情報を知ってくださったのかは分かりません。でも点だったものが線になってつながったと感じています。

今までの地元紙や、地方のテレビ局などのメディア掲載の積み重ねがなければ、全国放送の番組で取り上げてもらえなかったと思います。

私が最初に郁乃さんのことを知ったのも、15年前の新聞記事です。どこかに載っていたものを覚えていた人が、次の行動につなげる、メディアの力や信頼は大きいと実感しています。

-さまざまなメディアで掲載される秘訣は?

メディアの連続掲載の秘訣は地道に続けること、1つの切り口が全くだめでも他を捻り出すことです。そのためには、いろいろな社会課題を知ることが必要だと思います。

あと、意識しているのは、2つの流れを作ることです。1つ目は、刺さる企画書を作成して大きなメディア掲載に持ち込むこと。2つ目は、新商品やクラウドファンディングなら、プレスリリースを量産してその商品に関わる検索を埋めていくことです。

この2つをすることで、たくさんのメディアに掲載されているという信頼感につながるのだと感じます。

PR視点を商品開発に活かす。世界でも有名な企業にしていきたい

-PRを学んで変化はありますか?

PRの視点を商品開発に活かせるようになったのがよかったです。今までは既存商品の企画書を作っていましたが、今は企画段階からPR視点を取り入れています。原材料や作り方を深堀りして、PRできる商品にしていった方が、後々の反応が全然違うと考えています。実際の商品発売は少し先なのですが、PRの力でより商品を広げていくことができるんじゃないかと感じて、これからが楽しみです。

それに、PR視点を取り入れた商品開発を始めて、視野が広がったというか、あれもやってみたい、これもやってみたいと、いろいろな可能性が見つかってきました。

-今後の夢や目標はありますか?

私は地元が愛知県なのですが、愛知県から全国へ、世界的にも有名な会社にできればと思っています。キッチン用品としては、『Vermicular(バーミキュラ)』や寝具メーカーだと『airweave(エアウィーヴ)』など、愛知で創業した有名起業と並んで名前を出していただける会社に育てたいです。

林 美千恵さん

-貴重なお話をありがとうございました。これからの活躍も楽しみにしています。

※2024年2月取材当時の情報です。

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