PR未経験から一念発起して入塾。子育てをテーマに地域の魅力を世の中に広めたい―広瀬ひろみさん
専業主婦生活が長く就労経験がほとんどなかった広瀬ひろみさんは、保育士として働き始めたのをきっかけに、地域の活動に関わっていくようになりました。パソコンすら満足に使えなかった状態から、複数のメディア掲載を獲得するまでになるまでになった経緯についてお話を聞きました。
PROFILE
三女一男の母。専業主婦中、子育てに行き詰まり、保育士資格などを取得する。保育園にて勤務する傍ら、子育て講座の講師も務め、また子ども会活動やPTA活動等、地域活動にも参加。その後、子どもの不登校がきっかけで不登校支援を始め、月に数回お話会を開催している。さまざまな活動をする中で、素敵な活動や人・モノに出会い、それらの認知を広げたいと思い、PRを学ぶためにPR塾に入塾し、1年程で新聞の取材を獲得した。
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長い専業主婦生活から保育士に
―PR塾に入る前は専業主婦を長くされていたそうですね。
大学卒業後は就職せずにすぐ結婚して、長女が中学3年生になるまで15年間ぐらいは専業主婦をしていました。現在は4人の子どもがいます。
―それから保育士さんになられたとのことですが。
当時は子育てに行き詰まってしまって、自分の感情をうまくコントロールできなくなることが多かったんです。実は母親が保育士で、私も通信教育で勉強して資格を取っていたのですが、全然子育てが上手く行かずに自己嫌悪に陥っていました。でも、長女が専門学校に入ることになり、授業料を稼がなくてはいけなかったし保育士の求人は沢山あったので働こうかなと。それで、近所の保育園で採用してもらうことになりました。保育士として働く少し前から公民館で親子学級の講師も始めました。社会で働いた経験はそれが初めてになります。
―保育士の仕事は楽しかったですか。
結構大変でしたが、子どもたちが可愛くて仕事自体は充実していました。
―PRに関心を持ったきっかけは何だったのでしょうか。
地域で子ども会やPTAなどの活動をしながら不登校の子どもたちの支援などもする中で、出会ってきた方々の活動が素晴らしいのに、あまり知られていないということに気付いたんです。「もっとたくさんの人に知ってもらいたい」と思っていたところに、友だちの砂羽美佳さんがPR塾に関する内容をフェイスブックに投稿しているのを見て「これだ!」と思いました。地域でいろいろな活動している方の情報を、PRによって必要な方に届けられるのであれば、ぜひやってみたいなと。
―未経験から決断するのに迷いはなかったですか。
PR塾はワンクール1年間で授業料もそれなりに掛かるので考えましたが、学びに対して先行投資して人生を豊かにできるのであれば入りたいと思いました。当時NPO法人の活動のお手伝いもしていたのですが、入塾前の面談で「その内容ならメディアPRしやすいですね」と言われたのも後押しになりましたね。
やはり保育士の仕事は体力を使うので年齢を重ねるときつくなってきますし、体力勝負ではない人生を考えていかなければいけないタイミングでもあったので、 PR塾でしっかり学んで仕事に生かしたいと思いました。
記者レクに挑戦し多数の取材を獲得
―実際に入塾した印象はいかがでしたか。
実は私、入塾式でちょっと泣いちゃったんです。オンラインで受講するのに私はパソコンが全く使いこなせなくて、それこそZOOM上で自己紹介をチャット欄にコピペすることすらできませんでした。その程度のレベルだったので本当に情けないやら悔しいやらで、泣いてしまいました。でも、その後チューターの方にフォローしていただいて、入塾してしまったからにはもうやるしかないと思いました。パソコン操作は2~3カ月ほどで慣れました。
最初の本講義は出版PR編で、講義の内容はすごく分かりやすかったですし、実際に企画書を書いてみて「私でも書けるぞ」と少し自信になりました。とにかく本講義だけは毎回出ようと思っていましたし、出席するのが楽しかったんですよね。
―その頃、保育士の仕事はまだ続けていたのですか。
講師の仕事は月に2回ほど続けていましたが、普段の仕事は退路を断とうと思って辞めました。PRするネタとしては裏方で働いていた地元の八千代市のカフェのことや、NPO法人の活動などを考えていて、地域に貢献している人たちのことをメディアに取り上げてもらいたいと思っていました。
―PR塾に入って最初に手ごたえを感じた成果は何でしたか。
それが入塾してから1年間本当に成果が出なかったんです。失敗するのが嫌でリリースなどを書いてもメディアに電話するのを躊躇して、記者クラブに足を運んでもリリースを投げ込むだけで記者さんと話すこともなく帰るみたいな感じでした。
それが悔しいのもあったし、PR塾のコミュニティから出たくない思いも強かったので、卒業後もVIPプログラムに参加して学びを継続することにしました。初めてメディア掲載が決まったのは今年の4月で、カフェが開発した「鉄クッキー」という商品が朝日新聞の地方版に掲載されました。
―どうやって掲載を獲得したのですか。
千葉県の記者クラブにリリースの投げ込みと記者レクを申し込んだのですが、講義で教わったように単なる商品の紹介ではなく社会性の高さなどを頑張って伝えたところ、ちょうど幹事社だった朝日新聞の記者さんが興味を示してくれました。
記者レクは初めてだったのでとても緊張しました。記者の方6名ほどが説明を聞いてくださったのですが、声は震えるし何から説明すれば分からないような状態でした。それでも用意した資料を配って説明を終えると、次は写真撮影になり、持参してきた製品だけ撮るのかと思ったら、「広瀬さん、手に持ってください」と言われて、自分が撮られることは想定していなかったので驚きましたね(笑)。
でもその結果、朝日新聞、東京新聞、産経新聞に掲載していただくことが出来ました。さらに後日、産経新聞の記事を見たBAYFMさんに、ラジオ番組のコーナーで紹介していただいきました。
―初めての本格的なメディアアプローチで4媒体の掲載を獲得して、自信になりましたか。
取材を受けても本当に記事になるのか疑心暗鬼だったのですが、実際に出来上がった記事を見て「やった! PR塾に入ってよかった」と思いました。メディアで紹介されたことでクライアントさんへのお問い合わせが増えましたし、鉄クッキーを販売したいという要望も入るなど、PRの凄さに感動しました。VIPに入る前から、なんでもっと早く行動しなかったんだろうとも思いましたね。
八千代市を有名にする手助けをしたい
―今後の目標を教えてください。
八千代市はとても子育て施策があまり充実しておらず、マイナーなイメージなのですが、その中でも素晴らしい活動をされている方はいますし、素敵な場所もいっぱいあります。私としては、子育てを軸に地域の魅力を伝えていく活動をメインにして、最終的に八千代市をもっと有名にしたいという思いが強くあります。
―そうした広瀬さんの活動について、ご家族はどう思っているのでしょうか。
PR塾に入ったことを子どもたちに話した時は、「そこ、本当に大丈夫なの」と言われたりしました(笑)。メディア掲載を獲得した際に記事が載った新聞を見せて「この鉄クッキーで八千代市が有名になるんだよ」と説明しても今一つピンと来ていないようでしたね。
―ご家族の理解が深まるように、今後もっと実績を積んでいく必要がありそうですね(笑)。
そうですね。ありがとうございます(笑)。
―例えば広瀬さんのように専業主婦でPR塾に入ろうとされている方も多いのですが、そうした方々に経験者としてメッセージをお願いします。
私のように最初はパソコンスキルすらなくても成果を出すことができたので、誰かを応援することが好きな人には絶対にお勧めです。PR塾のコミュニティも皆さんの視座が高くて素晴らしいですし、情報共有も活発なので迷っているならぜひ入ってください。
―素晴らしいメッセージをありがとうございます。
※2024年8月取材時の情報です