受講生インタビュー

夫の歯科医院内での託児室経営から、団体を立ち上げ自ら発信する活動家に―加納千恵美さん

OJT式PR塾では、卒業後もサポートプランで学び続ける方や、OJT式になる前のPR塾で学んだ数年後に、再び入塾する方も少なくありません。受講生の加納さんは、5年前に対面式のPR塾で学び、昨年OJT式PR塾に入塾しました。5年前はご家族が経営する歯科医院内の託児所のPRのために入塾しましたが、今は自ら団体を立ち上げ、生きがいとなる活動を発展させています。PR塾に入ってからの変化について、詳しく聞かせてくれました。

Profile

歯科医院内に託児室をオープン。23年間(2022年現在)勤務し、保育士5名と年間延べ300名以上の子どもを預かる。2017年、鳥取市ボランティア団体『歯っぴいほっとスマイル』設立。代表を務める。2019年、ボランティア活動が鳥取県知事賞受賞。2020年鳥取県発明くふう展で開発した商品が鳥取県知事賞受賞。2021年「歯っぴい工房」設立、代表を務める。

『歯っぴいほっとスマイル』HP

Facebook

転勤族の妻たちの憩いの場となる託児室を23年間経営

―加納さんは、ご家族が経営する歯科医院内で託児室を運営されているんですよね。お仕事について、聞かせてください。

主人が経営する鳥取県鳥取市の歯科医院内で、23年前から託児室を運営しています。歯科医院に専用の部屋を作り、そこで患者さんのお子さんをお預かりしています。当時歯科医院にある託児室は珍しくて、鳥取県には私の託児室しかなかったんです。中国地方では、広島に1つあったくらいでしたね。

―そうなんですね。どのような経緯で歯科医院で託児をしようと思ったのですか?

自分自身の経験からです。子供が小さい頃、主人の仕事の関係で、知り合いが全くいないところで子育てをしなければならなかった時期がありました。子どもは年子だったので、歯医者に行きたくても、子どもたちをおんぶにだっこで行くか、お願いして預けて行くしかなかったんです。その経験をもとに、「子育て中の女性でも、お子さんたちと一緒に歯科医院に来ることができたら、もっと気軽に歯の健康を保てるのに」と思いました。

―確かに、子育て中の女性は、歯医者には行きにくいですよね。

転勤で住まれる方が多い地域なので、頼れる人がいない中で子育てをしている人が多いんです。そのような患者さんたちが、お子さんたちを通して友達をつくる場所として活用していただけたらいいなという思いもありました。

実際に、保育士に子育ての相談をされる方も多く、中には車で30分もかけて通ってくださる方もいらっしゃいます。この前は、以前託児室でお預かりしていたお子さんが母親になって、赤ちゃんを連れて来て下さったんです。長く続けてきてよかったなと感じています。

自作の子ども向け歯みがき用商品を販売している

乳癌の治療を乗り越え、「人の役に立ちたい」とPR塾に入塾

―家族ぐるみでお世話になれる歯医者さん、素敵ですね。加納さんは、OJTPR塾に入る以前も対面の頃にPR塾で学んだそうですが、「PRを学ぼう」と思ったきっかけはなんですか?

PR塾に出会う前は、広告を出すことしか頭にありませんでした。しかし、広告は小さな枠でも高額ですし、「もっと多くの方に知っていただくためには何をしたらいいのだろう」と、方法を探していました。ちょうどHPを作ったタイミングだったこともあり、口コミだけの集客から切り替えたいと思っていたんです。

それともう1つ、これまであまりお話ししてこなかったことなのですが、私、14年前に乳癌を患ったんです。その頃は子どもたちがまだ小学生で小さかったこともあり、“子どもたちのために生きる”と決め、託児の仕事は雇った保育士さんたちに任せていました。その頃は、「もし10年後、元気だったら、人の役に立つことをしよう」と考えながら、治療と家庭のことに注力していました。それから8年後、お医者さまが「8年再発しなかったから、多分もう大丈夫だよ」と言ってくださったんです。そんなタイミングでもありました。

―つらい経験を乗り越えてきたのですね。対面のPR塾に入ったのはいつ頃のお話でしょうか?

2017年です。Facebookの広告を見て、対面講座を受講しに、名古屋まで通いました。それ以前に、笹木郁乃さんが当時開催されていた”ワンデイ講座”を大阪まで受講しに行ったことがあったのですが、その時に郁乃さんのお人柄に一目ぼれしたんです。だからこそ、「ぜひ郁乃さんから学びたい!」と思いました。

―弊社の笹木について、どんなところに好意を持ってくれたのですか?

初対面の方ばかり20数人もいて、皆、自己紹介をしたのですが、郁乃さんは1人1人のニックネームと自己紹介の内容を覚えていたんです。私にもニックネームで呼びかけ、自己紹介で話したことについて、話しかけてくれたんです。本当に温かい素敵な人柄で、「郁乃さんならきっと親身になって、教えてくれそう」と思いました。

―対面式の講座はどうでしたか?

入塾して約1カ月で、すぐにメディアに掲載されたんです。地元の「日本海新聞」です。当時は、今の講義の「PR設計」のような自己紹介の仕方を教えてくださっていました。地元のセミナーに出席した際、PR塾で学んだとおりに自己紹介したら、全く知らなかったのですが、なんとその中に記者さんがいらして、「こんな方がいるなんて!ぜひ取材させてください!」と取材を依頼してくれました。

日本海新聞掲載

もっと外に出て行って、団体の活動を広めたいと思うように!

―思わぬ偶然ですが、しっかり準備していたからチャンスをつかめたのですね!

そうなんです。先ほどお話しした、「人の役に立ちたい」と思っていたことなのですが、PR塾に入って、託児所とは別にやりたいことが見つかりました。当時の塾生仲間が「ちーちゃん、こういうことすれば?」と言ってくれたことでアイデアが湧き、郁乃さんが、「ちーちゃんは、ご主人のお手伝いだけじゃなくて、やりたいことがあるんじゃない?」と言ってくださったことが後押しとなりました。現在は、「エプロンえほん」という活動をボランティアで行っています。「エプロンえほん」は、商標登録もしたんです。

―どんな活動なのですか?

幼稚園や地域の子育てセンターなどで、子どもたちに歯の健康について、楽しくお伝えしています。めくると絵が出てくる黄色いエプロンをして、虫歯はどのようにできるのかをお話しします。主人に歯や虫歯の模型を紙粘土で作ってもらい、エプロンのポケットの中から歯の模型や虫歯菌などが次々と出てくる、仕掛け絵本です。私を含めて6人で団体を結成して行っています。この活動は、「日本海新聞」「読売新聞」「NHK鳥取放送局」「山陰放送」に取材いただきました。

―お子さんたちも楽しめそうですし、お母さんたちにも喜ばれそうな活動ですね。託児室でお仕事をしていた時と、団体で「エプロンえほん」の活動もしている今で、気持ちに変化はありますか?

託児室は小さな世界なので、来てくれる方だけと会話をしていました。そこから外に出て、知ってもらうためのPR活動をすることは大きなチャレンジでしたね。やればやるほど、さらに「もっと外に出て行かなきゃ」と思うようになりました。子どもたちも、外部の人の話をよく聞くんですよ。子どもたちが目を輝かせて歯の健康についての話を聞いてくれ、「ちーちゃん、バイバーイ」と手を振ってくれる、そんな反応がとても嬉しいです。子どもたちと接していると、「間違ったことは絶対に言ってはだめだな」、「子どもたちの歯を守るためにも活動を続けていかなれば」と、責任を感じますね。

「エプロンえほん」の活動

―昨年再びOJTPR塾に入られましたが、きっかけはありましたか?

人は忘れるものですから、もう一度PRについて学び直したいと思ったことと、4年経つとSNSのことなど、かなり変わってきているので、知っておきたいと思いました。

―そうなんですね。PR塾に入って他にも変化した点はありますか?

託児所と「エプロンえほん」の活動の他にも、仕上げ磨き用のまくらを開発し販売しているので、自分のPRのために入塾しましたが、最近は、他の人のPRもできるなと感じています。医療業界は広告に規制があるので、PRで可能性が広がると思っています。PRのやり方を伝えて、PRができる人を増やすというのもいいですね。今のところ、掲載を100%獲得しており、この間は、3社合同でテレビに取材されました。きっと、このスキルが生かせると思っています。

―素晴らしいですね。加納さんの今後の夢や目標を聞かせてください。

私は、”もう一度チャンスをもらった”、”生かされている”と感じています。病気だった頃は、遠い未来のことはあまり考えられませんでしたが、今、乗り越えたかなと思います。夢は、今取り組んでいる「エプロンえほん」を継承していくこと。今は私しか演じる人がいないのですが、もっと伝える人を増やしていきたいです。先日郁乃さんとお話しして、的確なアドバイスもいただきました。これまでは、「エプロンえほん」の活動は、地元でボランティアでやっていくことしか考えていませんでしたが、もっと広く全国に広めたいです。まずは私も県外から出て、今年は頑張ってみます。

―加納さん、素敵なご活動が全国に広がるよう応援しています。