受講生インタビュー

営業、ライター、編集…これまで培ったすべてのスキル×PRでテレビ・新聞・雑誌等の掲載多数獲得―勝又裕子さん

PR塾VIP受講中の勝又裕子さんは、PR塾在籍中から技術系、サービス系などさまざまな業種の企業や個人のPRを手掛け、多数のメディア掲載実績を出し続けています。大手出版社やWEBメディアでライターとして活躍していた勝又さんがなぜPR塾で学び始めたのか、どのようにして結果を出していったのか、お話をうかがいました。

Profile

日本の総企業数の99%以上を占めると言われている中小企業。魅力的なモノ・サービスがあるのに知られていない、それはとても「もったいない」ことです。

私は20年以上、紙媒体からWEBまで多くの広告制作に携わってきました。取材、執筆、撮影、デザイン…そんな多くの経験は、目の前の業務に忙しく、広報PRまで手が回らない会社の、お役に立てるシーンが多いです。

企業として目指す未来のお話を、ぜひ一度お聞かせください。

HP:https://katsuyu.biz/

Instagram:https://www.instagram.com/katsuyuprsns/

Twitter:https://twitter.com/katsumatayuko

デザイン×ライティングで欠かせない人材に

-これまでどんなお仕事をされてきたのですか?

新卒でリース会社に入り、法人営業を担当していました。新人でも年間の契約目標額が12億円、主に流通業界への営業で大企業の部長さんなどを相手にすること3年。冷たくあしらわれてもへこたれず、名刺一枚で仕事につなげるマインドとスキルはここで身につけたかもしれません。

仕事は嫌いではなかったのですが、当時金融業界は完全な男社会で、パワハラもあるような職場でした。同期の総合職は女子4人、男子5人。はじめは「男性より早く結果を出して認められたい」と思っていたのですが、その逆境を切り拓くエネルギーがもったいないと感じるようになりました。

そこで、エネルギーは自分のスキルアップに使おうと、終業後、夜間スクールに通ってDTP(デスクトップパブリッシング)オペレーションを学び、DTPエキスパート資格を取得しました。

-金融業界で働いていてDTPとは意外ですが…。

実は出版社に就職したかったんです。でも就職氷河期だし経済学部だったので、金融関係しか受かりませんでした。

それでもやっぱり出版に関わる仕事をしたい。普通に就職するのは難しくても、DTPのスキルを持っていたら何かしら関われるのではないかと思ったので資格を取り「私、マイスターになりたいんで」って言って会社を辞めたんです(笑)

ところが、資格があっても簡単に就職できるような業界ではなく、デザイン事務所にアルバイトとして入りました。そこでたまたま憧れの出版社に関わる仕事ができたのですが、結婚して、夫が転勤になったので結局半年で辞めて福岡へ引っ越しました。

右も左も分からず、知り合いもいない街。家にいたら精神的に滅入ってしまったので、アルバイトでリクルートコミュニケーションズに入り、ライティングとデザインを一から学んで実践していました。他のスタッフが取材してきた情報をもとに、文章から写真レイアウト、デザインまで誌面作りのすべてを担当。広告に関連する法律もここで覚えました。

長男が生まれるのを機に業務委託契約になって、10年ほどゼクシィ、じゃらん、ケイコとマナブ、カーセンサーなどの誌面を作っていました。記事が書けて、誌面のデザインもできる人材は結構重宝がられたんです。

笑顔を浮かべる勝又裕子さん
(お仕事中のご様子)

―DTPデザイン×ライティングが強みになったということですね?

そうです。ライターとデザイナーが同じ人だと、打ち合わせも修正の連絡も1回で済むし、依頼する側もメリットがあります。福岡の後に名古屋、そして東京と引っ越していますが、どこでも名刺一枚と実績でお仕事をいただけたのはありがたかったです。

その後、夫の仕事で中国に駐在することになり、2年間は仕事をしていませんでした。日本に戻ってからは、地元藤沢のタウン誌や観光協会の取材を担当。しかしこれからは紙媒体ではなくWEBに特化した方がいいと考え、東京の旅行予約サイトで働きました。そこでは温泉に関するオウンドメディアの立ち上げ記事を一人で50本以上執筆。よし、温泉ライターとしてやっていこうかなと思ったところでコロナ禍に突入して仕事がなくなりました。

そのころ、Instagramで素敵な投稿をしているデザイナーさんが、『SNS×メディアPR100の法則』(代表の笹木郁乃の著書)を紹介していて。読んでみたらめちゃめちゃ分かりやすかった、というのがPR塾との出会いです。

PR人材として採用されそうになり急いで入塾

―なぜPR塾に入塾しようと思われたのですか?

福島県の副業人材を募集する事業で新しい仕事を探している時に、「難しい技術を分かりやすく説明できる人」を募集している航空宇宙関連企業を見つけました。

これは私に向いているかもしれないと思って早速応募したのですが、応募書類に郁ちゃん(代表の笹木郁乃)の本に書いてあったPR設計のことを書いたらすごく興味を持ってくださって。面接が進み採用が見えてきたので「ちゃんと学ぼう」と急いでPR塾に入りました。

―実際に入塾された印象はいかがでしたか?

先輩たちの発想の切り口がすごいし、頭の回転も速すぎる。「とんでもないところに入ってしまった」と思いました。本講義やアウトプット練習会のブレイクアウトルームや、懇親会、メディア交流会などで鍛えられ、半年くらいしてやっと慣れました。

また、6カ月で一巡する講義が二巡目に入り、全体の概要が理解できたのと、実際にプレスリリースや企画書を書いてみることで、これまで自分がやってきた「情報を届けるライティング」との差を理解できたのも自信につながったと思います。

―早いうちからどんどんご活躍されているイメージだったので意外でした。今は入塾のきっかけになった航空宇宙関連企業以外の企業もPRされて多くの掲載実績を出されていますよね。

航空宇宙関連企業は、業界紙、地元紙、全国紙、テレビ、ラジオ、WEBメディアなど多数取材していただきました。また最近では「スモッキング刺繍」の専門家がハンドメイドの雑誌に大きく取り上げられたり、岐阜県のスイーツ製造企業が大手新聞の取材を受けたりしています。

福島ロボットテストフィールドの取材風景
(航空宇宙関連企業のテレビ取材)

「全く興味のない人の代表」だと思ってヒアリング

―挙げたらキリがないほど成果を出されていますが、何か工夫されていることはありますか?

PR塾で教えてもらったことやアドバイスは素直に受け入れて、考えるより先に行動するようにしています。講義でかよちゃん(講師の三木佳世子)が「武器を拾いながら走れ」と言っていたのを真に受けて、やったことがないこともでも、やりながら走るスタイルになりました。

また、メディアアプローチより前に、まずはクライアントさんへのヒアリングが重要なので、しっかり話を聴いています。ポイントは「全く興味のない人の代表」だと思って話を聴くこと。本人が当たり前だと思っていることをとことん掘り下げて、強みだと思っていない強みを伝わるように書くというのは、これまでの取材・ライティングの経験が生きていると思います。

また、すぐに結果が出なくてもあきらめず、違う切り口を探すこと。実はスモッキング刺繍の専門家さんは3カ月の契約期間中に実績を出せなかったので、1カ月延長させてもらって掲載が決まりました。すぐにメンタルを切り替えられるのは営業時代の経験があるからかもしれません。

(取材時のご様子)

―これまでの経験が全て今につながっているのですね。今後の夢や目標を教えていただけますか?

業務に忙しく、広報PRに手が回らない中小企業のジョブ型採用社員のように、長期間にわたるサポートをしていきたいです。

ひとつの企業と長く付き合うと、最初に見えなかったことが見えてくるし、内情に詳しくなって、より新たなアドバイスができると思います。企業さんが長く続くように、長くサポートして、広報部員のつもりで関わり、頼りにされるような先を増やしたい。

業務のチーム化はしているので、少しずつ人を増やして、いずれは法人化も視野に入れています。

―最後に、入塾を迷っている方にひとことお願いします。

私のキャリアは転勤や3人の子育てで分断され続けてきました。でもPR塾に入ったら、その一つひとつの点が、つながって線に変わりました。

受託仕事がほぼ全てでしたが、PRの仕事は自分の発想や工夫次第で、多くの価値を提案できます。仕事のスタイルに主体性が加わったことで、人生が「面白く」なりました。収入面や掲載実績よりも、私にとっては実はこれがPR塾に入った最大の成果かもしれません。

お値段以上の価値があるので、迷ってるならやってみたらいいと思います。悩んでいる時間が無駄ですよ。

-卒業後も勝又さんはPR塾VIPを継続されております。これからますますのご活躍を楽しみにしています。ありがとうございました。

※2023年1月13日取材当時の情報です。

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