受講生インタビュー

広報経験者がPR塾で学び半信半疑・・・それでも産経新聞の掲載獲得など成果を出せた理由とは?―小林秀幸さん

ベンチャーやスタートアップ企業の立ち上げに関わる中で広報PR業務も経験。メディア取材獲得の実績はあるけれど、ネタのインパクトに依存してしまうのが悩みだったという小林さん。PR塾のOJT式を実践される中でネタ依存からの脱却に成功。さらに、ITの力で、第一次産業従事者が恩恵を受ける仕組みを作ろうと新たに「脱炭素」事業を始めて注目を集めています。

PROFILE

「こめや株式会社」代表  Web活用を中心とした集客コンサルティング・広報PR支援を行う

【以下参考】

2019年…起業

2021年…カーボンニュートラル関連事業を開始

長野県塩尻市生まれ。18歳までは野球に明け暮れ、大学進学で大阪へ。

仲の良い先輩からの誘いを受け、卒業後にソフトウェア関連の会社を立ち上げ。

その後、外資系ベンチャーやスタートアップ等を経験し、現在はWebマーケティング・広報PRの支援事業を展開するこめや株式会社の代表取締役。

また、一般社団法人 脱炭素事業推進協議会の理事兼広報を務め、産官学連携によるカーボンニュートラル推進事業にも携わっている。

■URL

Facebook:https://www.facebook.com/hideyuki.kobayashi/

Twitter:https://twitter.com/hidekobayan

こめや株式会社HP:https://kome-ya.co.jp/

一般社団法人 脱炭素事業推進協議会HP:https://cop.or.jp/

畑で取材を受ける「こめや株式会社」代表 小林秀幸さん
(「こめや株式会社」代表 小林秀幸さん)

「人にスポットを当てるコト」が好きで得意だった

ーご出身は長野県。大阪、東京でベンチャーやスタートアップ企業を立ち上げられたんですね。

はい。関西の大学に進んだんですが、そこで「一緒にビジネスをしないか?」と誘ってもらい、就職活動はせず起業の道に進むことになりました。「これからはITの時代なのでエンジニアになろう!」と先輩が立ち上げたソフトウェア会社で、全くの未経験からプログラム言語の勉強を始め、エンジニアになりました。人とのコミュニケーションも得意だったので、マネジメントや営業の仕事もしました。そして30歳目前で、「もっと別の世界も見てみよう」と思い、外資系インターネット広告会社で営業マネージャーになり、さらにそこで知り合った友人であり同僚が起業した会社に参画し、スマホアプリの自社サービス開発をしていました。

ベンチャーキャピタルや個人投資家から出資をして頂き、事業を伸ばしていくという、いわゆるスタートアップです。

ーその後、ご結婚されたこともあり、兵庫県へ。

妻が実家の家業のために関西を離れられない事情があったのですが、東京で立ち上げたスタートアップ企業の解散が決まり、そのタイミングで関西に戻ってきました。そこで、またまた大阪時代にお世話になった方が会社を立ち上げられたタイミングで、これまでの経験を活かし、インバウンド集客支援コンサルティングやオウンドメディア運営、通販事業などに携わり、2019年に独立という形になりました。

“ネタ依存”からの脱却

~新たな視点の提案力を身につけたかった~

ーこれまでも企業の広報PRを実践され、メディア取材の実績もある中、なぜPR塾に入ろうと思ったのですか?

確かにメディアへのアプローチは、今までも色んなところでやってきて経験しているので、メディアに取り上げてもらえる方法は、ある程度は理解していました。ただ、悩みとして、どうしても「ネタ依存」になってしまう、というのがあったんです。例えば、“iPhoneの新機種発売”だったらニュースになるように、良いネタがあったうえでアプローチすればメディアが取り上げてくれるのはわかっているしそれはできる。でも、ネタがない状態で、「どうやってネタを作っていくのか?」「どうアプローチしていくのか?」がわかりませんでした。今までのPR方法では勝ち筋の幅が狭く、何とかしたいと思っていました。

ーネタ依存から脱却するための手段として、PR塾を選んだ決め手は何でしたか?

一番は「OJT式」というところですね。OJT式なので、再現性と具体性がかなり高いというのが魅力でした。書籍や動画で独学で学んだり、実際に広報PRを仕事としてやりながら経験してきた中で感じるのは、概念的なものを教わった後、実践の段階になってつまづくことが多いということです。なので、PR塾のように一人ひとりのつまづきに合わせて、「寺子屋」のように寄り添って教えてもらえる環境ってなかなかないので、そこが一番魅力に感じました。

Yahoo!ニュース掲載記事
「土壌にCO2貯蓄 脱炭素推進団体が農地で実験 温暖化対策の技術確立へ/兵庫・丹波市」
(Yahoo!ニュースにも掲載され多数の問い合わせが)

ー実際に入ってみるとPR塾の印象はいかがでしたか?

最初の印象は…「これからの時代を象徴するような空気をまとった空間だな」と思いましたね。オープンマインドで、協調性が高くて、楽しそうで、キラキラしていました。

「プレスリリースは本当に1枚でいいのか?」

ぶっちゃけ…、半信半疑でした。

ーPR塾では、メディア取材のきっかけとなる「プレスリリースの作成方法」もお伝えしていますが、「ぶっちゃけ、これで本当に成果につながるの?」と半信半疑だったそうですね笑。

そうなんです。知り合いに現役の新聞記者がいるんですが、プレスリリースについて、その知り合いからのアドバイスとPR塾で教わる内容が違っているところがいくつかあったんです。「えっ、ほんとかなぁ…大丈夫かなぁ…」って。でも、動画コンテンツはびっくりするほど充実しているし、どれも再現性や具体性にこだわりが感じられたので、「素直に学んで行動すれば、きちんと結果に結びつけられそう」というイメージを持つことができました。なので、まずはPR塾での基本を押さえた上で、A4サイズ1枚に収めて書いてみることにしたんです。正直、これで本当に成果に繋がるかを確かめてみたいという思いもありました。

半信半疑ながらも、PR塾で教わったポイントを押さえてリリースを出してみたら、メディア取材の獲得につながったので 「あ、ちゃんとイケるんだ!」と、再現性の手ごたえを自分でも感じることができました。

それに、産経新聞のベテラン記者さんからもプレスリリースを褒めていただいて、「ちゃんとシンプルに、要点をまとめて伝えるって大事なんだな」って思いました。

メディアの方の取材対応でも、プレスリリースの情報をもとに質問されたりするので、PR塾で教わる「適切な情報量」についてもだんだんわかるようになってきました。今ではPR塾で学んだプレスリリースの作成方法は、必要なことが過不足なく書かれていてメディアの方にも重宝される形で、すごく良いなと思っています。

大それたネタじゃなくても“勝ち筋”を見つけられる自信がついた

入塾してまもなく半年。どんな変化がありましたか?

入塾する前は、「勝ち筋がある時は自信を持ってPRできていたけど、そうでない時はやり方がわからなくなっていた」のが、「勝ち筋がないところでも、何か勝ち筋を見つけるような工夫や思考、マインドが、これまで以上に持てるように」変わりましたね。

ーネタ依存から脱却され、メディアアプローチが攻めの姿勢に変化したのですね!

そうですね!「こういう切り口ならイケるかも」とか「こういう企画が良さそう」と、真正面以外の角度からアプローチを狙っていけるようになったので、“打ち手”がいくつにも増えたと感じています。クライアントへの提案にも自信が持てるようになりました。「ネタがないなら企画をつくる」というのはこれまでもやってきましたが、それもある程度の“勝ち筋”が見えているものしかやってこなくて、それが今だったら、自分の工夫やアプローチ方法によって、「そんな大それたネタじゃなくてもメディア取材が獲得できるんじゃないか」っていう自信や期待が持てるように変わりました。PR塾に入ってすごく良かったなと純粋に思っています。

(丹波新聞の紙面およびWebに掲載)

新たな取り組みをPRの力で拡散

ITの力を活用し一次産業従事者が報われる仕組みをつくりたい

ー「脱炭素」という社会的にも注目されている、地球温暖化対策への取り組みで

メディア取材を獲得されていますね。

はい。去年から、自分の会社とは別に、「一般社団法人 脱炭素事業推進協議会」というところで理事兼広報担当という役割を担い、カーボンニュートラル(脱炭素)関連の事業に関わっています。地方自治体や国立大学と力を合わせ、「土中(土壌)炭素貯留」という脱炭素技術の確立に向けた活動をしていて、産経新聞やYahoo!ニュースに取り上げていただきました。

「土中(土壌)炭素貯留」では土の中に炭素を固定する手法ですが、「土の中に固定した炭素」=「削減・吸収できた温室効果ガスの量」とし、その目に見えない価値を「クレジット」として可視化して売買するというものです。僕たちは、この売買したお金が地権者である農家さんに確実に渡る仕組みを目指しています。自治体にも農家さんにも財源としてお金が行き渡るようなビジネスモデルを作ろうとしています。

ー今までのIT事業とはまったく別分野ですが、新たな価値を創り出す、「スタートアップ」という意味では共通しているものがありますね。

じつは「一般社団法人 脱炭素事業推進協議会」の代表も、IT出身者なんです。IT分野から農業分野に移った方で、これまで色んなお話を伺ってきました。その中で、「第一次産業」は僕たちの生活を支えるとても大切な産業なのに、第一次産業従事者が報われていない現状を変えるために脱炭素の事業をやろうとしているということを伺いました。ITの力で、地方自治体や一次産業に従事する人たちに正しく恩恵がある仕組みってすごく良いなと思って、携わりたいって思ったんですよね。

ーどんな業界に身を置かれても、広報PRという仕事が「人にスポットを当てることが好きで得意」な小林さんの性格や強みを活かしているように感じますね。

世の中に広まってほしい良いモノや良い人を、何とか僕の力で広めることができたらすごく嬉しいな、っていう気持ちが昔からずっとあるんです。その手段として、一番効率が良くて爆発力があるのが「PRの力」だと思うので、この力を身に付けて、自分が良いと思うものをしっかり世の中に広めていけるようになりたいと思っています。

20年来の友人でもある農家の方と取材を受ける小林秀幸さん
(20年来の友人でもある農家さんと取材を受ける)

ーこれからの夢や目標を教えて下さい。

これから、脱炭素の事業は全国に広がっていく予定です。取り組みを知ってもらうために自治体とも力を合わせて積極的にプレスリリースを出していきたいと思っています。

また、これは妻の家業である化粧品メーカーの存在が大きいのですが、やりたい事のひとつにエステ(美容)事業があるんです。

その会社は70年近くの歴史の中で広告を一切やってこなくて、知る人ぞ知るという感じなんです。でも良い商品だっていうことは僕がよくわかっているので、その良さを広めたい。

ここ数年はコロナ禍で美容業界も大変ではありますが、少しずつ事業パートナーを探したりという動きもしていきたいですね。

ーPR塾への入塾を検討されている方へひと言お願いします。

これからの時代、PRの力って絶対に必要だと思います。そして、これほど丁寧にフィードバックが受けられたり、サポートしてもらえる環境は他にないのではないかと思います。先に入った僕から言えることは「迷っているくらいだったら、入っちゃった方がいいよ」ということです。入って後悔するような内容や講師陣では絶対にないので。

広報PRを経験したことがあって、これから、もっとちゃんと仕事にしていきたいっていう人にとっては、より確実性や拡散性が上げられるので学びが多いんじゃないかなと思います。

ーありがとうございました。小林さんのこれからの益々のご活躍を楽しみにしております!

※2022年8月19日取材当時の情報です。

関連記事

もっと見る