受講生インタビュー

企業での広告中心の認知拡大にモヤモヤ…育休中に出会ったPR塾で学び自身の経験をPRし大手新聞の掲載獲得 育休後の働き方についての悩みも解消-森中あみさん

PR塾在籍中の森中あみさんは、企業の広告部門でご活躍される一方、広告に頼らない「ブランド力」のつけ方を模索されていました。お子さんの育休中にPR塾に出会い、入塾されてすぐにご自身が大手新聞社の取材を受けるなど、早速成果を出されています。なぜPR塾を選び、どのように成果を出されているのか、お話をうかがいました。

Profile

森中あみ/ライター・PRプロデューサー

朝日新聞、webメディア掲載実績、ストーリーライティングでサントリーエッセイ大賞2回受賞。ホームページ、noteでストーリーライティングを執筆中。雑誌編集・ライター・不動産業20年。

ホームページ・ブログ:https://amimorinaka.com

Instagram:https://www.instagram.com/iam_ami_da

Note:https://note.com/kinandun

広告に頼らない「ブランド力」のつくり方が分からずモヤモヤ

-森中さんのこれまでのご経歴を教えていただけますか?

新卒で学生向けの賃貸マンションを扱う不動産会社の、九州エリアの一般職として入社しました。3年目くらいには、アルバイトを30人くらい抱える店舗の店長になったのですが、当時とにかく全部自分たちでやるという方針の会社だったので、学生に配るチラシ広告も作るし、物件オーナーとの交渉や、家賃決め、アルバイトのシフト管理まで全部任されていたんです。

中でもチラシ広告づくりには結構こだわりました。実は大学は商学部だったのですが、卒論のテーマは「企業イメージの形成要因と行動」。CMでよく見るような企業は就職人気ランキングも高い。つまり人気は結局知名度に左右される、というような内容の論文でした。だからPR塾の講義でもよく言われていますが、世の中の判断基準は、「良い・悪い」の前に「知っているか・知らないか」だという事が分かっていたんです。

学生さんが「知っているから安心」と大手企業に流れるのを食い止めるには「知ってもらうしかない」と思い、どうやったらチラシを手に取ってもらえるかを試行錯誤しながら考えました。学校名を大きく書いたり、キャッチコピーを工夫したり…。初めはエクセルで作っていたんですが、どうしてもきれいに作りたくて、イラストレーターも独学で習得しました。

-20代の頃からすでにバリバリご活躍されていたのですね。

もともとは専業主婦の母親の姿を当たり前だと思っていたので、就職願望もあまりなかったんです。就職氷河期で就職試験に落ちまくって、やっと内定がもらえたから入社したというのが正直なところでした。でも入ってみたら、年齢や経験は関係なく、声をあげれば経験させてくれる会社だったのが、私に合っていたのかもしれません。

10年目くらいで本社異動の話が出た時に「行かせてください。広告の仕事がしたいです!」と志願しました。本来は一般職採用では行けない部署だったんですが、熱意と実績が認められて、本社の宣伝広告課に異動になりました。

全国の支店が作成する広告物をチェックしたり、全国共通で配布するパンフレットの編集を、上司と制作会社、現場の間に立って全て統括したり、全国共通のポスターやキャンペーンのデザインや、CM制作にも関わる立場になりました。

会社の認知度を上げるため、広告に力を入れていたのですが、私が目指していた「ブランド力」のつくり方は分からなくて。でも社内ではそれが当たり前で、「広告以外に認知をひろげる方法はないのだろうか?」とモヤモヤするようになりました。

育休明けの働き方に悩む中「自薦ではなく他薦」にピンときて入塾

-なぜPR塾で学ぼうと思われたのですか?

笹木郁乃さんのことも、PR塾のことも、以前から知ってはいたのですが、その頃はオンラインじゃなかったですしPRを学ぼうとは思っていなかったのでその後忘れていました。

再び思い出したのは、去年の9月。今2歳の次女が障がいを持って生まれてきて、職場復帰も視野にいれながら働き方を変えなければいけないと思っていた時に、PR塾のメルマガが目に入りました。

医療的ケア児は保育園に入るにもハードルが高いのですが、勤めている会社には子どもの障がいを理由に在宅勤務をできる制度がありません。今は育休などで長期休暇を取得して子どものケアにあたっていますが、この先辞めなくてはならないかも…と、悩んでいる時でした。無料相談会で「PRは広告とは違う。自薦ではなく他薦」という言葉を聞いたときに「PRなら信頼してもらえるブランドが作れる!」とピンと来ました。いままでの経験も生かせるし、在宅でもできる仕事なので今の私にはぴったりだと思ったんです。

-実際に入塾されてみて、どんな印象でしたか?

常にエネルギーとスピード感にあふれている印象です。Slackにも目まぐるしく情報が入ってくるけれど、自分の質問にはすぐ答えが返ってくる。常に動いている感じがします。

また、受講生同士のつながりも良いですよね。講義のブレイクアウトルームでご一緒したらすぐ「つながりましょう」ってなるし、共通言語があるというか、PR塾生というだけで、ハードルが取り払われて、すぐに仲良くなれる、そんな雰囲気です。

初めてのメディア交流会で大手新聞社の取材獲得

-2022年11月の入塾後、すぐに大手新聞社の取材が決まりましたね。

はい、初めてのメディア交流会で「障がい児の椅子」について1分間プレゼンをして、朝日新聞の記者さんに取材していただきました。

朝日新聞取材の様子
(朝日新聞取材の様子)

-初めてのプレゼンで取材ですか? 素晴らしいですね。

実はこの椅子は、私と娘を救ってくれた椅子なんです。娘は0歳の時、普通にベッドに寝かすと、苦しいのか激しく反り返ってしまって、ずっと抱っこしていなくてはなりませんでした。私の睡眠時間も1日2時間くらい。1年くらいそんな生活を続けて限界を迎えていた時に、子どもを抱っこしながら、何か良い方法はないかとスマホでSNSを検索していて、たまたまこの椅子に出会いました。

娘はこの椅子に座っていると、反り返ることもなく、気持ちよさそうに座っていてくれます。私は寝られるようになったし、落ち着いて座っていてくれる間にやりたいこともできるようになりました。重心が片方に偏りがちだった娘の体も変わり、何より私の気持ちの変化が大きくて。環境さえつくれば、発達はゆっくりでも確実に成長しているんだって、思えるようになったんです。この椅子に出会っていなかったら、余裕がなくてPR塾で学ぼうとも思っていなかったと思います。

メディアの方へのプレゼンで、何か工夫されたことはありますか?

はい、この椅子の考え方は、正直その世界では主流ではないので、あまり知られていません。でも、「いい」とか「悪い」ではなくて、私たち親子にとって、体も心も安定して、家族の気持ちが変わっていったのが、たまたまこの椅子だったということなんです。

もっと早く知りたかったと心から思いますし、孤独に情報取集している、障がい児を育てる親御さんの選択肢をもっと増やしたいと思っています。メディア交流会では、1分間でその“伝えたいこと”を盛り込むために、起承転結のスライド4枚で、体験・ストーリー・未来が分かる資料を作り、1分で話しきれるように、録音しながら何度も練習しました。

あとはやはり実体験で、本当に良いものだと思っているので、それが伝わったのかもしれないですね。

椅子でくつろぐ娘さん
(椅子でくつろぐ娘さん)

-思いが伝わりましたね! 今後の夢や目標を教えていただけますか?

PRプロデューサーとして、世の中の「選択肢」を増やしていきたいです。娘の障がいをきっかけに、まだまだ知らないことはたくさんあるということを知りました。知っていれば解決するのに、知らないだけで悩んだり、家族が暗くなったりするのは、悔しいじゃないですか。

今回、私の体験を記事にしてもらったことで、悩んでいる親御さんの選択肢が一つ増えたなら、こんなにうれしいことはありません。私自身、いろんな人との出会いがあって、今こうやって前を向いて楽しく過ごしています。私も、悩んでいる人にとってそういう存在になりたいと決意を新たにしています。

また今後、会社を退職しても、業務委託で広報業務に関わらせていただけそうなので、今度は広告ではなく「ブランドづくり」に取り組みたいと思います。

-最後に、入塾を迷われている方にひとことお願いします。

実は、私も半年前はまだ迷っていました。

育休が明けて、退職するかどうか決まってからでもいいのかなと思ったのですが、個別相談で「PR塾の講座は、半年後にはプログラムが一巡します。そのころにはあみさんの未来も決まっているのでは?」と言っていただき、本当にその通りになりました。迷いはチャンスですよ!

貴重なお話を聞かせていただきありがとうございました。ご卒業までにますますレベルアップされ、世の中の選択肢を増やしていかれる姿を楽しみにしております。

※2023年3月20日取材当時の情報です。

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