受講生インタビュー

マーケティング会社立ち上げ後、新たな武器を求めて入塾 積極的な営業でPR代行案件を次々に受注―野本裕之さん

勤務先の倒産を機にマーケティング会社を立ち上げた野本裕之さんは、事業を発展させる新たな取り組みとしてPRに着目しました。PR塾に入塾後はクライアントと自身のメディア掲載を実現し、講義で学んだメソッドの再現性の高さを確信。その後は自ら営業に奔走し、数多くのPR代行案件を獲得しています。この他にも、人的ネットワークの作りやすさなどPR塾の特徴を最大限に生かして活躍している現状についてお話を伺いました。

PROFILE

カゾクエスト株式会社代表取締役。印刷会社を経てマーケティング企業に転職し株式会社 明治、伊藤忠商事株式会社、株式会社ジェーシービーなど、さまざまな業界のマーケティング戦略やプロモーション・セールスプロモーションの立案に携わる。2022年4月に独立・起業。マーケティングのノウハウに加え、PRの力を活用することで、クライアント企業の売上拡大に貢献している。

HP:https://www.kazoquest.jp/

Facebook:https://www.facebook.com/profile.php?id=100093256577589&locale=ja_JP

勤務先の倒産で独立、マーケティングと好相性のPRに着目する

―2年前に独立・起業されたそうですが、どのような経緯だったのでしょうか。

大学卒業後に印刷会社に5年間ほど勤めた後、マーケティング会社に転職して20年間勤務しました。しかし、会社が倒産したため取引先や従業員の一部を引き継ぐ形で、2022年4月に「カゾクエスト」という会社を立ち上げました。

―転職ではなく独立することに迷いはなかったのでしょうか。

不思議と迷いはなかったですね。前の会社は経営的には順調でしたが、役員が詐欺に遭ってしまい、会社の資金がなくなってしまったんです。私はマーケティング部の責任者で、倒産する少し前から噂があったため、取引のあった明治さんやジェーシービーさんとの関係を壊したくないと思って起業の準備を進めていました。当時のメンバーは現在、当社の正社員や業務委託社員として働いてくれていますし、協力会社や外部委託先として関わってくれている方もいます。

社員、協力会社との懇親会

―前職では、ずっとマーケティング一筋でやってこられたのですか。

簡単に言うと、クライアントの課題を聞き取って戦略を練る販売プロモーションですね。最初の頃は大変でしたが、仕事にはずっとやりがいを感じていました。

―独立後は順調だったのでしょうか。

事業は順調でしたが、精神面での苦労はありました。特に、ずっと売り上げを作っていくためには、常に新たな挑戦をしなければいけないのでその部分でのプレッシャーですね。そこでPR塾に入塾することにしました。

―PR塾についてはどうやって知ったのでしょうか。

販売プロモーション以外の次の一手を考えた際に、マーケティングと相性が良いのはPRだなと思ったんです。PRのノウハウがあれば、商品・サービスの認知と売上拡大によって、もっとクライアントさんの役に立てるため、どこかで学ぼうと考えていました。そんな時にSNSでLITAの広告を見て、ここならしっかりとノウハウを学べると思って2023年5月に入塾しました。

メソッド通りの行動で結果が出ることを実感

―入塾後の印象はどうでしたか。

それまでクライアントのマーケティングのみを手掛けていて、自分たちについて発信することがなかったので新鮮でしたね。基本的なことですが、自らの実績をしっかりHPに載せたり、SNSで発信したりする重要性を痛感しました。

―難しいと感じたことはありますか?

私のテーマは自社PRとクライアントさんの販促のためのPRですが、企画書などの資料作りは前職でも手掛けていましたし、性格的に向いているのか、あまり苦労はなかったです。アプローチするメディアの選定や電話も得意とは言えませんが、苦手意識のようなものはありません。基本的には楽しみながら学べていると思います。

―入塾1カ月後にはメディア掲載が実現しましたね。

はい。最初は自分のネットワークの中から、モニター価格でお手伝いができるクライアントを探しました。その中からドレッシングメーカーとカレー店がコラボした案件についてプレスリリースを作って配布したところ「みんなの経済新聞」に掲載されて、その後Yahooニュースに転載されました。次に手掛けた多汗症の方向けのイベントもウェブ媒体やYahooニュースに掲載されましたし、その後も新聞などへの掲載が叶いました。

多汗症の人向けイベントで新聞社からの取材を獲得

クライアント向けに結果が出た後、2024年2月には自分自身のPRでウェブメディアの「社長の履歴書」への掲載が叶いました。PR塾のメソッド通りに行動すれば、しっかり結果が出ることが実感できました。

―ご自身がメディアに登場して、周囲の反応はいかがでしたか。

たとえば初めて会ったときに態度が大きかった人が、私が載った記事を見て2回目に会った時には対応が丁寧になっていました(笑)。同じようなことが何度かあったので、「こんなに変わるんだ」とびっくりしましたね。

異業種交流会に参加し複数のPR代行案件を獲得

―その後、PR代行の案件を次々に獲得されていったようですが。

メディア掲載の結果が出たので、次にやるべきはPRを武器に新たな案件を獲っていくことだと思いました。とにかくPRを武器にして新規案件をどれだけ獲得できるかをテーマに、2024年1月から動き始めました。PRの勉強は講義動画などで続けていましたが、その時期はPRの実務を一切やらずにとにかく営業。それまで異業種交流会などに参加することはほとんどなかったのですが、最低でも1週間に2回は経営者が集まる場に参加し、結果として6件のPR代行案件の受注に成功しました。

―凄いですね!営業のコツがあったら教えてください。

最初は参加費数千円で、中小企業の社長さんや個人事業主が集まる交流会に参加していました。しかし、あまり成果が出なかったため、そうした場ではPR代行の案件ではなく、自社開催のセミナーや勉強会を売る方向に切り替えました。次に、参加費が高額で規模がある程度大きな会社の経営者の集まりに行ったところ、PR代行に対する関心が高い方たちが多く、反応が全く違いました。需要のある場所に参加する重要性を理解できましたね。

顧客とのゴルフ。様々な場に顔を出しクライアントとの交流を深める

―メディア掲載で結果を出すだけでなく、ビジネスとして広げていく感度が高いですね。

新規案件を獲るという点にはかなりこだわって研究しましたし、実際に結果も出せていると思います。ただ「仕事をください」といきなりお願いしても無理なので、初対面の時のトークや2回目に会った際の提案の仕方など、これまでのキャリアを通じて自然と身に付いたものが生かせたかもしれません。そこは私の特徴なのかなと思います。たくさんPR代行案件を受注しても自分で全てこなせない場合は、他の塾生の皆さんに助けてもらえば良いと考えるようになったので、迷わず営業できました。

―仲間同士のネットワークを活用できる点の他に、PR塾の良さを挙げるとすれば?

いくつかありますが、まずはノウハウの再現性が凄いところですね。そこは他の講座と比べてもピカイチではないでしょうか。定期的な懇親会などを通じて受講生同士の関係性が作やすく、お互いに仕事を振ったり振られたりするのも抵抗なくできます。これらはPR塾が特に優れている点だと思います。

マーケティング×PRで人々を幸せに

―PRとマーケティングのメニューをセット販売することも考えていますか?

今のところはPR代行だけで受注していますが、クライアントさんとの関係を作ってからタイミングを見て、他のメニューも加えて行ければと考えています。

―今後、取り組んでいきたいことは何ですか。

カゾクエストという社名は「家族」と「冒険(クエスト)」から付けたもので、われわれが出会った人にとって家族のような存在となり、一緒に冒険したいという意味を込めています。これまで出会った人、企業、地域を、マーケティングとPRの力で幸せにしていきたいですね。

将来的には、私の実家がある埼玉県加須市に関する仕事を手掛けたいと考えています。両親がいなくなった後に実家を営業所にする構想を抱いているので、そのためにも地域の企業からお仕事をいただける関係をこれから作っていきたいなと。自ら成功例を作って、これから入社してくるメンバーたちの地元にも、そうした拠点を作って展開できればと考えています。PR塾の中には地方創生のPRに関わっている方もいるので、そうしたところでも協力出来たら嬉しいですね。

―野本さんは人の懐に入っていくのが非常にうまい印象です。対人関係において意識していることはありますか。

素直にその方のことを尊重して、興味を持って接することでしょうか。私個人の能力は決して高くないですし、その部分で特にトレーニングを積んだわけでもないので、皆様の力をお借りしていきたいとは思っています。

将来は地方創生の仕事に携わりたいと語る野本さん

―これからPR塾に入ってくる方にメッセージをお願いします。

もし、入塾を迷っているのであれば絶対に入ったほうが良いです。一生の仲間が作れますし、100%後悔はしないと思います。私の場合は途中から案件獲得の方に力を入れてきましたが、最初の半年間だけでも真剣に学べば結果が付いてくると思います。PRに対する世間の関心は高いので、仕事を獲得する上で大きな武器になるでしょう。

―案件獲得に悩んでいる人たちにとって力強いメッセージですね。本日はありがとうございました。

※2024年5月取材時の情報です