受講生インタビュー

PR塾での収穫はクライアントに提案できる選択肢が増えたこと―岡田まりこさん

ウェブ制作やSNSコンサルティングの仕事を手掛けている岡田まりこさんは、クライアントに提供できる選択肢を増やす目的でPR塾に入塾。講義の内容もさることながら、いざとなったら相談できる場を持つ安心感や、人的ネットワークの広がりが大きな収穫だったと語ります。PR塾の活用法に関するユニークな考え方と、仕事への生かし方についてお話を伺いました。

PROFILE

愛知県名古屋市出身。早稲田大学卒業後、会社員としてウェブ制作や経理の仕事などを手掛ける。2018年に結婚し、翌年に長男を出産。現在は企業や店舗のブランディングを目的とした SNSコンサルティング、メディア構築、講演会などを行っている。2024年長女を出産。イキイキと自信をもって働くひとを増やしたいという思いを抱きながら「仕事もプライベートも全部取りする人生にする!」をモットーに活動中。

第三者からの評価と営業せずに集客する方法を求めて入塾

―ウェブディレクターの仕事はいつから続けているのですか。

新卒で就職した頃からです。特にウェブに興味があったわけではなく最初は営業に配属されたのですが、仕事が出来な過ぎてウェブ制作の方に飛ばされてしまいました(笑)。それからはクライアント企業のホームページ制作などを手掛けていましたが、仕事に馴染めなくてお客様からクレームばかり受けていました。自分には向いていないと感じて経理の部署に異動し、そのまま30代半ばまで働きました。

―そうなんですね。ただ現在もウェブの仕事をされていますよね?

はい。育児休暇中に知り合いから声が掛かり、副業としてまたウェブの仕事を始めることになりました。その方は会社を設立したばかりで、ウェブディレクションが出来る人材を求めていた際に、私のことを思い出していただいたようです。

―PR塾を知ったきっかけは何だったのでしょうか。

ウェブの仕事をその後もずっと続けることになって、個人で仕事をするならやはりPRが必要だなと感じたからです。PR塾については、インスタグラムの勉強会で知り合った方から話を聞いて、名前だけは知っていました。自分もPRを勉強しようかなと思ったタイミングで思い出して、いろいろと調べていくうちに入塾しようという気持ちが固まっていきました。

―最終的に入塾を決意した理由を教えてください。

多くの人がウェブやSNSを手掛ける中で、差別化するためには第三者からの評価が得られるPRが重要だと思ったことが大きいです。裏の理由としては営業が嫌いというのもありました。前述のとおり部署異動になるほど営業は苦手でしたが、個人で活動するなら認知を広げなければいけません。それで、営業せずに集客できるPRを学ぼうと思ったんです。でも結局PRでもメディアに電話しまくることになるので営業とあまり変わらないな、と入塾してから気付きましたが(笑)。

素直に意見を言い合える関係が案件獲得にも繋がる

―そうなのですね(笑)。では、在塾時代はメディアPRにはあまり取り組まなかったのでしょうか。

講義には一応全て参加して、モニタークライアントも募集しましたが、当時は私の力不足もあり、書いたプレスリリースも結局メディアに送れずに終わってしまいました。

―メディアPRでは明確な結果が出せなかったのですね。その他の点ではいかがでしたか。

在塾時には結果が出せたとは言えませんが、たとえばインスタグラムなどSNSの拡充だけでは手詰まりになったクライアントに対して、メディアPRを提案出来るという点では役立ちました。

講義ではPR設計をしっかり学べたのが良かったと思います。それまでも無意識のうちにPR設計に近いことはやっていましたが、PR設計を体系立てて理解できたことにより、仕事の質が上がったと思います。SNSに関して言えば、アルゴリズムに関することだったり他の塾生たちとのコミュニケーションで学べることだったり、独学では得られなかった知識が学べたのが良かったです。

あとは何と言っても人との繋がりが出来たのが大きかったですね。PR塾経由でお仕事を頂いたり、塾生が開く勉強会に参加したり、後に生かせる人脈が作れたのはとても貴重でした。

―確かに、岡田さんは交流会などに頻繁に参加していたイメージです。

そうした活動の方が中心だったかもしれません。

PR塾の仲間たちと

―交流会などに参加しても仕事を紹介してもらうのは簡単ではないと思うのですが、他者とコミュニケーションを取る上で心がけていることはありますか。

常に仕事を紹介してもらおうと意識しているわけではないですが、たとえば塾生仲間に「こうしたら良いのでは?」と、自分の意見を結構ストレートに言っていた気がします。お互いに意見を素直に言える関係性を作ることが、まずは大事なのかなと思います。

相談できる場がある安心感が自信に繋がる

―PR塾に入る前と後ではどのような変化がありましたか。

SNSやホームページだけでなく、クライアントが直面する課題や置かれた状況をさまざまな視点で見られるようになりました。たとえば「インスタグラムのアカウントを何とかしたい」といったピンポイントの相談をよく受けるのですが、理由を尋ねると「単に流行っているから」というような答えが返ってくることもよくあります。インスタグラムで今より楽に集客できた時代と今では状況が違いますし、他にもやるべきことを提案しなければならないケースが増えています。そんな時に、何をすれば良いかがすぐに見えるようになったのはPR塾で学んだお陰です。

最近、ある有名企業の案件が取れたのですが、「これ、できますか?」と問われた際に自信を持って語れることが多かったのも受注できた要因ではないかと思います。

家族で旅をしながら仕事をする岡田さん。写真は親子留学の一コマ

―今はどのような仕事をメインにやっていますか。

入塾当時はHP制作がメインでしたが、今はインスタグラム活用のコンサルなど、SNSの仕事が増えています。

―PR塾卒業後に、同じくLITAが主催する「I’ me(アイミー)」に参加して学びを続けられていますよね。

LINEの活用方法を勉強したくて入りました。PR塾と同様にプレスリリースの添削もしてもらえるので、インスタグラムのコンサルを手掛けているクライアントさんの案件などで、必要に応じて活用しています。先日、添削してもらったプレスリリースから朝日新聞への掲載が叶いました。

―PR塾にせよアイミーにせよ、さまざまな場に所属して活用できるものを上手く使っているイメージです。

1つの専門性を深く掘るというより、役立つ武器を沢山持って、その場に合った方法を選択している感覚です。何かの時に相談できる場所があるのは、やはり大きいと感じます。プレスリリースを書くのも決して得意ではないですが、アドバイスをもらえる場があると安心できますし、インスタグラムやLINEに関してもよく講師の方に質問しています。私のようなスタンスはPR塾生の中では珍しいかもしれませんが、一つのやり方として参考にしていただければ。

大事なのは「どんな人たちと関わるか」

―今後の目標について聞かせてください。

これまでto Bの仕事がメインでしたが、今後はto Cの仕事を増やしていきたいと考えています。to Cの領域は競争が激しいですが、以前エクセルやワードプレスの講師を務めていたこともありますし、個人と向き合って仕事をするのが基本的に好きなんです。

もう1つはこれまでお話したこととは全く違う取り組みなのですが、海外向けにインバウンドのウェブメディアを現在作っていて、年内には完成させたいと思っています。外国人向けの翻訳作業をお願いしているのもPR塾で知り合った方ですし、PR塾生の方が経営している会社をサイトで紹介していたりもするので、ここでもPR塾のネットワークが役立っています。

―これから入塾を検討される方にメッセージをお願いします。

仕事に繋がるかどうかはひとまず置いておき、何をするにも人との繋がりが大事だと私は考えています。PR塾生の多くが前向きにチャレンジしている方ですし、仕事でもプライベートでも深く関われる人が増えました。「どういう人たちと関わるか」という点を重視するなら、ぜひ入塾してほしいと思います。

―そうした姿勢が、周りに自然と人が集まるキャラクターとして出ているのですね。本日は貴重なお話有難うございました。

※2024年7月取材時の情報です。