受講生インタビュー

ニセコエリアの観光業界を支える広報PRとして活躍-ラミレズ麻衣さん

OJT式PR塾受講生のラミレズ麻衣さんは、北海道のニセコエリアの観光協会に勤務しています。コロナ禍という難しい局面でも継続してメディア掲載を獲得し、ニセコエリアのブランドの向上と認知の拡大に努めてきました。PR経験者がPR塾を選んだ理由や、PR塾に入っての変化などを聞かせてくださいました。

Profile

PRプロデューサー/観光協会職員(9年目)

北海道ニセコエリアの観光協会広報PRとして、地域全体をPRする仕事に従事。仕事としては、イベントや事業を企画運営しつつ、プレスリリースや取材対応など広報職、さらにInstagramやYouTube、LINEなどSNSの運用担当もしている。テレビ取材やYouTubeでは自ら出演することもあり、隠れてない「(企業の)中の人」をしている。観光地域や地域内のきらりと光る事業者が世の中により広まることを目指して、日々広報PR業務に従事している。

Instagram (北海道ニセコエリアの観光情報)

Instagram (北海道の子連れ旅行をプライベートで発信)

Twitter (個人アカウント)

メディアに向けてプレゼン中のラミレズさん
メディアに向けてプレゼン中のラミレズさん

広報×SNSでニセコエリアを盛り上げる

―ラミレズさんは、北海道ニセコエリアの観光協会で広報を担当されていると伺っています。お仕事についてお聞かせください。

5年前からニセコエリアの観光協会で広報を担当していますが、メディアPRとSNSだけではなく、イベントの企画や補助金申請の手続きなど様々なことを兼務しながら行っています。昨年12月にPR塾に入った頃から、社内で「広報にもっと力を入れませんか?」と提案し、今年に入ってようやく事業に広報という名を付けていただけました。

―SNSは何を運営しているのですか?

全部です。Facebook、Instagram、Twitter、Youtube、Tiktok、LINEなど。

―それは大変ですね。ラミレズさんは、ずっと観光業界でお仕事をされているのですか?

そうですね。ニセコエリアの前は、函館近辺の観光協会で仕事をしていました。ちょうど北海道新幹線が開通する頃で、開通前と開通後、それぞれ2年ずつ仕事をし、そろそろ次のステップに進みたいと思い、ニセコエリアに移りました。函館以前は海外青年協力隊でフィリピンに行き、村おこしで観光に関わることもしてきたので、観光業界の仕事は私の天職だと思っています。

ラミレズさんが自宅で仕事をする様子
自宅で仕事をする様子

大手広告会社のリリース講座では満足できなかった

―PR塾に入塾される前から、メディア掲載はされていたと思いますが、入塾のきっかけを聞かせていただけますか?

PR塾に入る前も、大手広告会社の講座などでプレスリリースの書き方などは学んでいました。でも、SNSをずっと運営してきているので、文章力が足りないわけではなく、講座の内容に「なにか違う」と感じていました。そんな時、おそらく広告でPR塾のことを知り、「PR塾なら知りたいことが分かるかも」と興味がわき、個別相談会に申し込みました。

―PR塾に入り、今のお仕事にもっと貢献したいと思われたのですね?

正直に言って、地域性があることをPRしているので、地元のメディアには掲載されやすく、PR塾入塾以前は、私の力で掲載されたという実感があまり感じられていませんでした。来たものに応えることをしており、ほかの業務も行っているため「広報です」と名乗りにくかったんです。そんな中、話半分で申し込んだPR塾の相談会で、そのような私の話をしっかり2時間くらい聞いていただき、「PR塾なら変われそう。PR塾に入って私も変わりたい」と思ったんです。

地域のキャラクターとの2ショット
地域のキャラクターと

―PR塾に入ってどんな変化がありましたか?

これまでは、広報は兼業でしたしどこか棚ぼた的な掲載で広報としての自信があまりなかったのですが、PR塾で学び、実践し、結果を出すことで、観光業界の仕事は私の天職で、知識を持つ広報だと思えるようになりました。というのも今は新事業などニュースがない状態でも自分でニュースを作り上げ、狙って掲載を獲得できるようになったからです。この点が大きな変化だと思っています。

―リリースの書き方も参考になりましたか?

はい。他社で学んだプレスリリースは、大手企業さん向けの書き方で、PR塾のような思いを込める書き方とは違いました。送り方も以前は一斉送信しか知りませんでした。

―そうなんですね。

広報の知識と経験を身につけたことで、自分に自信がつき、意識が変わり、仕事の質も変わったと思います。その結果、メディア掲載が増えました。

北海道新聞掲載記事
北海道新聞掲載

新しい話題がなくても自分でニュースを作れる広報になれた

―広報PR経験者の方でもそんなに変化があったのですね。ラミレズさんは、たくさんのメディア掲載を獲得されていますが、一番嬉しかった掲載はどれでしょうか?

調査結果で作成したプレスリリースから、北海道新聞のWeb版と2面に掲載されたことです。先ほど申し上げた、新事業がなくてもニュースを自分で作ったというのがこれです。ある日テレビでニュースを見ていて、海外の旅行者が増えてきていると知り、ホテルに勤める夫も予約が増えていると言っていたので、ニセコエリアのホテルにこの冬の予約状況を調査し、頂いた回答でリリースを書きました。ニュース性があることなので、できるだけ早くリリースを出したいと思い、調査の回答を3日後までととても急にしたのですが、多くのホテルが回答してくださり、地域で気軽に依頼できる人脈があり、良い関係性が作れているという自信になりました。テレビのニュースを見てリリースにできると気づいたのも、大きな成長だと思います。

実は北海道新聞さんには、リリースを出す前から「調査結果はまだですが、こういう内容のリリースを出します」と事前にお知らせしていたこともあり、リリースを出して2、3時間後にはWeb版に掲載してくれたんです。そしてその日の夕方に、政府が海外からの往来再開に向けた措置を発表したこともあり、翌日北海道新聞の2面に大きく掲載されました。

―すごいですね。

新商品がなくても、ニュースを作り、それが掲載されたことが本当に嬉しかったです。本当はもう1日早く出したかったのですが、ニセコエリアはすべての書類を日英両方で書かなければならず、英語のほうで少し時間がかかってしまいました。

日本経済新聞掲載記事
日本経済新聞掲載

―日英両方でリリースも作成。これは大変ですね。

はい。電話も日本語、英語両方で、日本語を選択しても観光協会の人間だとわかると英語でアテンドされることもあります。昔からニセコエリアに住む高齢の日本人の方たちも、英語を話さなくても外国人には慣れていて親切なんです。困っている人がいたら、観光協会まで連れて来たり、スーパーなどでも最低限以上のコミュニケーションをとっていると思います。多様性ってこういうことなんだなと感じます。

―ニセコ、面白そうですね。では最後に、ラミレズさんの夢や目標をお聞かせください。

観光の広報PRとして、さらに力をつけたいです。観光業界は資金が少なく、広告を出せないので、認知拡大をあきらめている場合もあり、広報にあまり力を入れていないことが多いです。兼業行っている広報が多いので、手が回らず、旅番組などアピールできるところはたくさんあるのに、十分に行えていないのが現状です。そんな観光業界をPRで支えられるよう挑戦していきたいです。

様々な角度からニセコエリアの認知拡大に貢献しているラミレズさん。今後もご活躍を楽しみにしています。

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