PRを学ぶことで自分を見つめ直し充実した生活を手に入れる―笹川真莉菜さん
東京での会社員生活を経て夫婦で北海道に移住した笹川真莉菜さんは、夫の事業をサポートするためにPR塾に入塾しました。メディア掲載獲得の成果だけでなく、PRを学ぶことで得たものについてお話を聞きました。
PROFILE
北海道出身。新聞社で販売営業職・秘書として9年間勤務し、出産を機に退職。 コロナ禍でリモートワークが中心になったことがきっかけで北海道へ移住を決意。 現在は夫(笹川ひろひで)のPR業務ほかYouTubeアシスタント・経理・秘書など裏方業務を中心に行う。
YouTube: www.youtube.com/@sasakawa
24時間ジムのHP: https://health-gym.jp/
プレスリリースで関わった商品のHP: https://livseed.jp/shop
コロナ禍を機に夫婦で北海道に移住
―まず、笹川さんのキャリアから教えてください。
新卒で新聞社に就職し、販売営業職として大阪で4年間ほど勤めた後、東京に異動し、秘書として4年半ほど働きました。
その間に結婚したのですが、コロナ禍になって働き方や暮らし方について考えるようになりました。夫は理学療法士として病院で働く傍ら、副業でセミナー講師も務めていましたが、コロナ禍になる少し前に発信活動の方がメインとなり起業していました。世の中にリモートワークが広がっていく中で、東京でずっと働く必要もないのではないか、という話になり、私も将来のことをいろいろと考えて私たちの出身地である北海道に夫婦で移住することに決めました。
東京での生活はお互いの仕事の関係もあって夫婦ですれ違いが多く、別居婚のような状態でモヤモヤしていたこともあったんです。夫の仕事が忙しくなって1人で手が回らなそうだったのというのもあり、自分がサポートできるんじゃないかと思いました。
―当時、ご自身のキャリアについてはどう考えていましたか。
秘書の仕事も結局サポートの仕事でしたし、自分はそういう裏方の仕事が得意だと認識していたので、それを夫の傍にいて生かせば良いのではないかと考えました。子育てもあったため最初はうまくいかなかったのですが、徐々にやれることからやっていった感じです。
―コロナ禍を機にご主人の仕事もかなり忙しくなっていったのですね。
それ以前からリアルセミナーを開催したり朝日新聞出版さんから本を出させていただいたりしていたのですが、コロナ禍の巣ごもり期間中にYoutubeチャンネルの登録者が増えて、そちらの発信に力を入れていくことになりました。
夫のサポートのためにPR塾に入塾
―移住を決断した時はまだPRを手掛けるところまでは、考えていなかったのでしょうか。
そうですね。経理や手が回らない時の事務処理やカメラマンとしての仕事を手伝っていました。
―では、PRに関心を持ったきっかけは何だったのでしょうか。
当時はそれなりに有名なPR代行会社に結構な料金を支払ってお任せしていたのですが、今ひとつ満足度が低い状態でした。夫のことをPRするにも担当者に一から説明しなければならないので効率が悪かったですし、結果についても費用対効果があまり感じられなかったんです。それなら夫の事業や背景に関して全て知っている私が、PRの知識を学んで行動した方が良いのではないかという話になり、夫から「PR塾と代表の笹木郁乃さんが凄いらしいから入ってみてくれないか」と言われて入塾することになりました。
―他のスクールに入る選択肢はなかったのでしょうか。
PR塾については夫から聞いて初めて知ったのですが、忙しい時はアーカイブ動画などで勉強出来ますし、子育てに影響が出ないようにフレキシブルにスケジュールを組めそうだったので、やってみようと。
―実際に入塾された印象いかがでしたか。
初心者にも丁寧に1から教えてくれるという印象でした。コンテンツが途中から増えていったので、SNS関連の部分を追い切れずに卒業してしまったのが少し心残りですが、満足度は非常に高かったです。
種まきの大切さを実感する
―学びの成果として、初めて手応えを感じた出来事は何ですか。
参加したメディア交流会で、私のプレゼンに対してゲストの方から「分かりやすかったです」と、感想を頂いたことですね。自分の商品やサービスの強みを分かりやすく人に伝えることが最初は全然できなかったので、そこができるようになったのが嬉しかったです。
―最初のメディア掲載は『日刊ゲンダイ』でしたよね。
回を重ねるにつれ話すことにだいぶ慣れてきたのもありますが、記者の方が夫のやっていることにとても関心を持ってくださって掲載が叶った時は「やった!」と思いました。
その後、『女性自身』にも掲載されました。こちらは2~3年前に取材を受けたことがある記者さんにプレスリリースなどでアプローチを続けていたのですが、忘れた頃になって連絡が来ました。だから、やっぱりPRって種巻きが大事なんだなと実感しました。
―いくつか掲載が実現して、メンタル面の変化はありましたか。
全く成果が出ないと申し訳ないと思っていたのでとりあえずは安心しました。それまでPRTimesなどに配信してもなかなか結果が出ず、焦っても仕方がないのでやれることをやっていこうと思ってはいましたが、まずは1歩踏み出せた感覚でした。
キラキラした肩書より欲しかったものとは
―PR塾での1年間の学びを振り返って、入塾前と後で変わった部分や成長したと思う部分はありますか。
何かの魅力を人に伝える際には、かなりシンプルにしないと響かないんだなっていうことが分かって意識が変わりました。メディア交流会の時もそうでしたし、個別コンサルで講師の方にアドバイスをいただいた時もそうなんですが、自分ではとても良いと思っていることが全く相手に伝わっていなかったり、メディア視点だと受け止め方が違っていたりということが多くて、分かりやすく相手に伝えるというのが非常に大切だと気付かされました。そこに真剣に向き合った1年間だったと思います。
―卒業されてからは他のPR案件を獲ることはせず、引き続きご主人のサポートをPRも含めて継続してらっしゃるのでしょうか。
はい。特にPRプロデューサーとして他の案件を獲ることは考えていません。引き続きPR塾で学んだことを地道にやっていきたいと思います。今はあまり活動できていないのですが、YouTubeチャンネルの登録者100万人を目標にしているので、そこに向けてプレスリリースを書いていくなど、地道に土台作りをしていきたいと思っています。
―人生の目的がしっかりとあって、そこにPRという要素を上手く取り入れている印象ですね。
自己実現というのとはまたちょっと違うかもしれませんが、PR塾に入って家族としてのチーム力が上がった気がします。チーム力が上がった結果として、日々の生活に対する満足度が向上している感じです。会社員として東京で共働きしていたころは夫婦が別々のベクトルですれ違っていましたが、その頃と比べて今の方がかなりハッピーですね。
―ワークライフバランスを実現する意味でPR塾が役立ったわけですね。同じような立場の方に向けてメッセージをお願いします。
経営者の方やPRプロデューサーを目指す方と違い、私のケースはやや特殊な気もしますが、本当に知識ゼロでも全く問題ないという点はお伝えしたいです。PRの知識やノウハウだけを学ぶのではなく、メディアの方々を始めとした人との関わり方や伝え方という本質的なところを考えて学びにできる場だと思います。だから、本格的に広報PRパーソンを目指していない方にとっても得られるものは多いと思います。
確かに「大手企業の秘書」の方が肩書としてはキラキラしているかもしれませんが、今の生活に変えたことに後悔はありません。自分軸でできることを見つめ直す機会になったので、PR塾に入ってとても良かったと思います。
―われわれが意識していなかったPR塾の良さを教えていただいた気がします。本日はありがとうございました。
※2024年8月取材時の情報です。