乳がんをきっかけに起業に失敗したトラウマから脱却、PRプロデューサーとして飛躍-須田優子さん
OJT式PR塾生の須田優子さんは、SNSの問い合わせからPRの仕事を得たり、受講生のPRを行ったりと、持ち前のコミュニケーション力を生かしてPRプロデューサーとして活躍しています。ところが、そんな須田さんには過去に起業に失敗し、アルバイトをしながらもんもんと過ごしていた時期があったそうです。つらい時期を乗り越えたきっかけや、PRの仕事を通して見えた未来について話を聞きました。
Profile
新宿御苑の近所で生まれ育ち、やんちゃな幼少期を過ごす。今もストレッチやヨガで体を動かしたり自然と戯れることが大好き。自分が良いと思ったものをシェアするのが好きなのと、代表・笹木郁乃の人間性に惚れてPR塾に飛び込む。絵本『パンツくん』と、一般社団法人介護ビューティー&メンタルケア協会をPRサポート。絵本『パンツくん』について、「ほんまるラジオ」出演、KUMONの絵本紹介サイト「ミーテ」、「シガマンマ」掲載。
乳がんを患った経験から「やりたいことをやる」人生へ
―須田さんはPRプロデューサーとして活躍されていますが、PR塾に入る前からPRの仕事をしていたのですか?
違います。入塾する前は、コールセンターでアルバイトをしていました。というのも、実は私、2015年にカウンセラーとしての起業に失敗しています。すっかり自信をなくし、でも「自分で何かをやりたい」、「人を応援したい」と思い、悶々とした気持ちでコールセンターの仕事を続けていました。何かしたいけど、起業に失敗したことがトラウマになっており、怖くて動けませんでした。
―そんなことがあったのですね。
そんな2018年に、検診で乳がんが見つかったんです。これがPR塾に入るきっかけになりました。やりたいことをせずにもんもんと毎日を過ごしている自分に対する神様からの最終通告だと受け取り、「この通告を無視したら次は命がないぞ」と思い、すぐにやりたいことをいろいろ探したんです。
―大変でしたね。その後体調はいかがですか?
はい。定期的に診察は受けていますが、幸いとても小さいうちに見つかったので、今は元気です。
起業する前から、笹木郁乃さんのことは知っていたんです。そして、2021年2月に鈴木未歩さんの「めざチア」に郁乃さんが出演された時にライブ配信を見て、「(郁乃さんに対して)知っている人だ!」と思ったのと、郁乃さんが「専業主婦でも会社を立ち上げている人がいる」などと紹介していたので、「私でもできそう!」と思い、すぐにPR塾に飛び込みました。
―PRの仕事をしてみたいと思ったんですね。
以前から人を紹介したり、知り合いに似合いそうなものを勧めたりしていたので、広報の仕事に興味はあったんです。でも、「企業で広報として経験を積まなければならないんじゃないか」とか、「人脈がないとできない」と思い込んでいました。それが郁乃さんのライブ配信を見て、そうではないことが分かり、「やってみたい!」と思いました。
―PR塾に入られての感想を聞かせてください。
人間性がいい人が集まっている点です。郁乃さんや佳世さん(講師の三木佳世子)をはじめ、スタッフの皆さんが”利他の精神”を持った人間力のある方たちばかりで、そこに集まってくる受講生たちも、自分も含めてしまいますが、人として素敵な方ばかりだと思っています。
塾生仲間やFacebookなどのつながりからPRの仕事を獲得
―受講生の方はどんな方が多い印象ですか?
そうですね。一緒に頑張る仲間として情報を共有してくれる方が多いと思います。これまで、受講生の知り合いや受講生のPRをさせていただいたこともあります。実は今も受講生の出版PRをしており、4月からは別の受講生のクライアントのPRも担当します。
―引っ張りだこですね!仕事で関わった受講生の方とは、講義のグループワークなどで知り合ったのですか?
同期の方たちとは、アウトプット練習会(本講座で学んだ内容を少人数で理解できるところまで落とし込みを行う練習会のこと)で知り合い、その他の方たちは自然に講義などで顔を見かけ、近くに住んでいる方とは実際にお会いしたこともあります。
―その他にも現在PRのお仕事はされていますか?
介護美容などをしている一般社団法人のPRをしています。
―社会的なテーマですね。
はい。私の祖母が高齢者施設に入っていたんです。娘を連れて月に一度会いに行っていて、私は祖母を屋上や庭など外に連れ出したかったんです。でも、祖母は気持ちがなえてしまっていて出たがらず、祖母が亡くなるまで一度も一緒に外の空気を吸うことができませんでした。そのことがとても残念でした。
私が今PRを担当している一般社団法人の理事の方とFacebookで知り合った時に、「なんて素晴らしい活動をされているんだ!もし祖母がこんなサービスを知っていたら、外出したくない気持ちが変わったかもしれない」と感じました。その後、思い切って自分から「PRさせてほしい」と申し出たところ、「一般社団法人を設立するからPRを手伝ってほしい」とお話をいただきました。
―須田さんの思いにぴったりなクライアントが見つかって、素晴らしいですね。
そうですね。私は、いい“商品”を広めるよりは、ハンディキャップや問題などを解決する社会的なサービスや団体、個人を応援するのが好きです。この協会は介護美容以外にもいろんなサービスをされているので、お話をいただいてから1カ月くらいは資料の作成に時間を費やしました。ようやく2月からメディアアプローチを開始しています。
―切り口がたくさんあるクライアントさんで、今後が楽しみですね。
入塾後半年間でFacebookの友達申請が8,000人
―PR塾に入塾して須田さんご自身の変化はありますか?
仕事の内容は変わりましたが、以前と全く違うことをしている感覚はないですね。いいものを人に伝えることはずっとしてきましたし。そこに新しくPRの手法が加わったところが、変化ですね。
―PRに向いていたのですね。
もう1つ大きな変化があります。起業経験があるので、Facebookをしていたのですが、PR塾に入る前は友達が650人くらいしかいませんでした。4月に入塾しPRを学び始めてからも半年間FacebookにPRプロデューサーと書けなかったんです。でもある日郁乃さんの本講義を受け、考えが変わりました。「こんなに熱い気持ちで講義をしてくれているのに、PRプロデューサーと言えていない自分が恥ずかしい」と。そこで覚悟を決め、9月に画像とプロフィールを一新したところ、それからこれまででなんと8,000人も友達申請が来たんです。
―8,000人はすごいですね!
そうなんです。昨年9~12月で7,000人、今でも1日10人以上は申請をいただいています。でも、みんなとは友達にならず、自分なりのルールを決め、つながりたい方とつながっています。作業はとても大変でしたが、Facebookから連絡をいただいて今のクライアントや、PRに興味がある方のご相談に乗ったりしているので、とてもありがたいです。
―では、最後に須田さんの今後の夢や目標を聞かせてください。
直近の目標は、クライアントを大手のメディアに掲載することです。夢は、PRを使って誰もが生きやすくなる社会を作ることです。常識は一人一人違って当然。「私はこう思うけど、あなたはこう思うんだね」と誰もが自分と異なる常識を認めることができれば、炎上もなく、誰もが生きやすくなるんじゃないかと思います。