受講生インタビュー

Uターンで帰った地元・丹波市を盛り上げたい思いからPR塾へ メディア掲載獲得で地元に貢献-瀧加奈子さん

 PR塾生の瀧加奈子さんは、個人事業主として兵庫県丹波産野菜の通信販売を行う傍ら、地域のイベントや中小企業のPRパーソンとして活動しています。瀧さんは夫を亡くしたことをきっかけに、8年前に子どもを連れて故郷の丹波市へUターン。失意の中で帰った地元で家族や友人に温かく迎えられ、前を向くことができたといいます。瀧さんは、それから複数の仕事を経験し、現在は地域を盛り上げるための事業をしながら、PRパーソンとしても活動しています。これまで力強く前進してきた歩みや、地元に貢献したいと飛び込んだPR塾での学びについて、話を聞きました。

Profile

兵庫県丹波市在住。2016年発起人として森を整備し、子どもたちの遊ぶ里山を作る。里山作りを機に、地域づくりに興味を持ち、PR担当として地域活動に参加。2022年より地域デザイン×PRプロデューサーとして活動。オンラインショップで心と体に優しい丹波産の野菜や加工品を販売中。

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Online shop  tambanic(ECサイト)

大阪から地元の丹波へUターン 専業主婦からさまざまな仕事を経験

ー瀧さんのお仕事について聞かせてください。

丹波市で個人事業主として、野菜販売事業をしています。丹波産のベビーリーフや地域資源である薬草「丹波当帰(とうき)」の当帰葉(とうきば)商品の販売をECサイトで行っています。また、それとは別に地域イベントや地域の中小企業のPRも行っています。地元を盛り上げたい、地域で事業をする中で知り合った事業者さんをサポートしたいという気持ちで始めたことで、今はその両輪で進めています。

ー瀧さんはずっと丹波市に暮らしていたのですか?

高校から地元を離れており、結婚後は大阪の中心部で専業主婦をしていました。その頃は、パートのような感覚でアクセサリー販売をしていましたね。ところが、8年前に主人が急死してしまったんです。当時は何も考えられなくて、とにかく地元に帰ろうと、子どもを連れて丹波市に戻りました。当時まだ子どもは2〜3歳で手がかかるため、家族や友人を頼ろうと思ったんです。

―お子さんもまだ小さい中、大変でしたね…。地元では、少しずつ瀧さんご自身も回復できましたか?

家族や友人に支えられて、何とか前を向いて働けるようになりました。最初はそれまでやっていたアクセサリー販売を続けていましたが、それだけでは生活できなくて、野菜を生産・出荷している会社でベビーリーフのパック詰めのパートを始めたんです。働きはじめてしばらくして、従業員の仕事配分、技能実習生の生活のお手伝いなど業務内容が増えました。

―仕事上の責任が大きくなったのですね。

やりがいはありましたが、その頃はとても忙しくて、週に1日しか休みがありませんでした。家族との時間が取れなくなってしまい、「子どもの成長をしっかり見れていない」と思い、辞めることにしたんです。ただ、ベビーリーフについては、もっと販路を広げられると感じていたので、個人事業主として地元の丹波市産野菜の小売業を始めました。それからは飲食店さんに営業に行ったり、ECサイトで販売することでお客様が増えました。

イベントや事業が数々の新聞に掲載

PR塾で「地元の埋もれている情報をすくいあげたい」思いが芽生えた

ーPR塾に入られたのは、その頃ですか?

野菜販売をしながら、ECサイトの代理店をしていたんです。すると、そのサイトで商品を販売している事業者さんとの横のつながりができて、ちょっとした仕事を依頼されることが多くなりました。その中で、地方の中小企業ではなかなかPRにまで手が回らないところが多いことを知りました。もっとPRをうまくすれば売上アップにつながるのではないかと思ったんです。

また、地域のイベントを仲間たちと一緒に企画・運営することがあったので、そのPRにもっと力を入れたいという思いもありました。自分自身の事業のためにもPRスキルは必要だと思ったので、昨年(2021年)7月にPR塾に入りました。何事もタイミングが大事だと思っているので、直観的に申し込みましたね。

ーPR塾に入った当初は、どんな印象がありましたか?

最初は、周りのPR塾生がみんな自分よりもずっとすごく見えてしまって、「自分なんてまだまだだな…」と思っていました。そんな中、PR塾責任者の三木佳世子さんが、私がPRしていたお正月の凧揚げのイベントについて、「面白い、これは絶対いけるよ!」と背中を押してくださったんです。講義で聞いた「行動することで、目の前の人以外の人にも届けられる」という言葉が胸に響きましたね。入塾時に「人と比べないで自分のペースで自分の目標を持って頑張って」と言われたことも心の支えになっています。

それから生まれて初めてプレスリリースをFAXで送ってみました。当日までは連絡がなくて、「ダメだったな」と思っていたら、当日いきなり4社から新聞記者さんが来てくれたんです。本当に嬉しかったですね。その時に来てくださった記者さんとは、今でも関係性が築けています。

ーPR塾の講義をどのように活用しておられますか?

講義では、塾生同士でワークを行える時間がとても役立っています。以前、企画書の講義の時に、ワークで一緒になった方が、「地域づくりは社会的にとても大事だから、出版もできるんじゃない?」と提案してくれました。講義中にワークが始まる時は今でも緊張しますが、提案やぶっちゃけアドバイスはとても参考になります。

また、塾生の活躍を知ることもとても刺激になっています。会員サイトもとても参考になるので、皆さんのリリースの添削をよく見ていますね。

 ―瀧さんはPR塾に入る前も、地域のイベントをPRすることはあったのですか?

2016年に「丹波市の森林を子どもたちが遊べる場所にしよう」と、地域のママたちと森林の整備をしました。当初は「子どもたちとその家族が楽しめたらいい」と思っていたのですが、「せっかくやるなら多くの方に知ってもらいたい」という意見もあり、イベントを広めるために広報活動も頑張りました。具体的には地域の放送で告知したり、チラシ・ポスターを作って幼稚園・小学校に配りました。また、新聞への掲載依頼もしました。

その結果、開園イベントとして開催した音楽会に150人もの人たちが来てくださったんです。過疎化が進む小さな町でも、PRに力を入れれば集客できることに気づけたのはそれがきっかけですね。

ママたちが集まって開催したマルシェで参加した子どもたちと撮影

PRで地元を応援するつもりが「自分が応援してもらっている」

―PRの仕事の魅力はどんなところにあると感じていますか?

私の地元には、プレスリリースの書き方がわからない、メディアへのアプローチ方法がわからないという方がまだまだ多くいらっしゃいます。そういう方たちの力になれることが、本当に嬉しいんです。最初は「PRなんていいよ」と言っていた方たちでも、掲載されたらとても喜んでくれて、紙面を切り抜いてスクラップにしてくださったりして。そういった姿を見ると、「頑張ってよかった」って思えるんです。私がPRで応援しているはずなのに、実は応援してもらっている気持ちになります。こうした取り組みによって、地域全体に活気が出ると思いますし、そのために自分も尽力したいと考えています。

―瀧さんの今後の夢や目標は何ですか?

子どもが生まれてから、「心を育てる」ことの大切さに気づき、力を入れてきました。故郷で心が育った子どもたちは、大人になってからもずっと故郷へ思いを寄せ続けてくれると思っています。この思いは、私が事業やイベントの企画・運営をする上での原動力になっています。8年前の私は、まさか故郷に帰ってPRをしているなんて、想像もしていませんでした。でも、一生懸命自分の思いに従って活動していたら、いつの間にかたくさんの信頼できる仲間たちが、同じ思いで活動してくれるようになったんです。

地域をよくするためには、行政任せにするのではなく、私たち住民が自ら行動する必要があります。そして、地域や社会をよくするために世の中に情報を届けようと、メディアの方たちも応援してくれています。これは、PRをする中でわかってきたことなんです。これからも、子どもたちの心を育む地域づくりをするため、自らの事業やイベントの企画、そして事業者さんのPRなど、地域のために活動していきたいです。

 ―地元・丹波市のために活動を続ける瀧さんの今後を楽しみにしております!