ネット広告では売上拡大が見込めないと実感しPR塾へ。入塾1か月目にメディア掲載獲得。PRと広告の掛け合わせで社会的価値を伝えていく。伊藤祐さん
34歳で外資系デンタルケア企業「Zenyum(ゼニュム)」の日本法人CEOを務める伊藤祐(いとう たすく)さん。広告を活用する方法では、売上は伸びないと実感し、他の方法を探していた時にPR塾を知り入塾。メディアPR開始後、すぐに掲載を獲得されました。PR塾のSlack添削を誰よりも活用する気持ちで学んでいたという伊藤さんに、メディア掲載の秘訣と今後の展望についてお聞きしました。
PROFILE
外資系デンタルケア企業の日本法人「Zenyum Japan」の代表取締役社長。
慶応義塾大学卒業後、コンサルティング会社のアクセンチュアに入社。コンサルティングファーム2社を経験した後、スタートアップ企業に転職。現在はシンガポール発のデンタルケア企業Zenyum(ゼニュム)の日本法人代表として、ビジネス拡大を主導。2023年にはコンサル時代に培った難しい話をわかりやすく伝える技術「得する説明、損する説明」を出版。
会社HP:https://www.zenyum.com/jp-ja
ヘッドハンティングを受けデンタルケア企業の社長に
ー現在の活動を教えてください
現在は外資系のデンタルケア企業Zenyum(ゼニュム)で日本法人のCEOをしています。シンガポールで創業した会社で、現在は世界に9拠点展開しています。Zenyum(ゼニュム)が日本進出に伴って社長を探していたときに、ヘッドハンターから声をかけていただき選考を受けました。2021年9月に日本法人を立ち上げました。
ー今のお仕事をされる前は何をされていたのですか?
大学卒業後は、外資系のコンサルティングファームで働いていました。その後にホテル系のスタートアップの会社に入りました。
コンサルティングファームは2社経験しているのですが、コンサルタントとしてこのまま進むのか、自分でビジネスを展開していくのか悩み転職することを決めました。
その後、スタートアップの会社で社内コンサルタントとして活動し、経営企画のトップになりました。
社内で評価されていたものの、いずれは社長として仕事をしていきたいと考えていました。そんな時に、デンタルケア企業からのオファーがあり、描いていたキャリアプランに重なったことから、挑戦することにしました。
インプットだけでは結果につながらない。学んだらすぐに行動
ーなぜPR塾に入られたのですか?
ゼニュムではMeta(Facebook)やGoogleの広告を通じて知名度やリード数を増やしていき、各国で成長をしていました。しかしながら、日本においてはそれだけではなく、PR手法も用いてより効果的に知名度や信頼度を上げる必要があるのではないかと考え、入塾させていただきました。
ーPR塾に入ってすぐにメディア掲載を獲得されていますが、どのように学ばれていたのですか?
行動に移すことが大事だと思っていました。PR塾ではマニュアルがしっかりあるのがメリットではあるのですが、全部学ぼうと思うとインプット中心になってしまう。インプットだけだと結果につながらないことが分かっていたので、インプットはほどほどにして、Slackの添削を早めに活用することにしました。
メディアの方にプレゼンができる「メディア交流会」にも、毎月参加してダメ元でどんどんアクションしていきました。
―最初からSlackを活用されていたのですね。
誰よりもSlack添削を活用しようと思っていました。サービスの運営者の立場で考えると使ってくれる方が嬉しいと思っていたので、遠慮せず活用していました。
PR塾講師の後押しがあったから、恐れずに行動することができた
ーPR未経験からどのようにメディア掲載を獲得されたのですか?
初めてメディアに掲載されたのは、入塾して1か月目だったと思います。そこから連続して掲載を獲得することができました。特に良かったのは、行動を止めずにできたことだと思います。
行動する時に怖いのは、正しいかどうかわからないことだったので、そこはSlackを活用して、PR塾の講師の方が後押ししてくれるのなら、大丈夫という気持ちで行動していました。
ーメディアに出た反応はありましたか?
メディアPRだけで売上を作っていったわけではなく、従来の広告手法も活用していました。しかし、メディアに掲載いただくことにより、さらに認知や信頼度が拡大し、ビジネスが順調に進んでいくようになりました。「ゼニュム」というブランド名での指名検索も増加し、単に知名度のみならず、そこからの事業成長にも貢献したと考えております。
行動量と他社目線を取り入れた発信がメディア掲載獲得の近道
ーメディアに掲載される秘訣は何だと思われますか?
2つあって、1つ目は行動量です。いくら自分がよいサービスと思っていてもメディアに興味を持ってもらえないことがある。また、このリリースはイマイチかな?と思っていても、いいねと言ってもらえることがある。だから、効率は悪いかもしれないけれど、メールや電話、投げ込みなど、とりあえず100回くらいやってみる。そこから次の行動が見えてくると思います。
2つ目は、他社目線です。自分のしていることはいいことだし、社会的価値があると思っているが、他社から見たときに面白いのか、社会的価値があるのかという意識を常に持つようにしていました。
他社目線は、PRだけでなくさまざまな場面で活かされています。この商品が広がることで社会や世の中の人はどうなるのか?お金儲けのためじゃなく、人のためになる、ということをメッセージとして出していく。これは経営者として社員に語る時、採用するときにも大事な視点だと思っています。
売上は大事だし伸ばさないといけないけど、売上を上げるだけの企業は入りたくないし、使いたくもない。その先にどんな価値があるか考えるようになりました。
PRと広告の掛け合わせで第一想起を獲得する
ー今後の夢や目標を教えてください
2024年は、知名度を上げていきたいと考えています。矯正といえば「ゼニュム」という第一想起を取りたいです。
PRだけでなく、マーケティングやSNSなど複合的に掛け合わせていく。広告やSNS など、何か1つだけを見ても人は信用しない。広告が入り口でもいいが、WEB、Youtube、雑誌など、何度も目にしてもらうことが必要です。発信を見てくれた人が本当に心が動くようなPR活動をしていきたいと考えています。
―貴重なお話をありがとうございました。
※2024年3月取材当時の情報です。