副業だった「金融教育」を本業に-PR塾メソッドの再現性を信じ、専門家として雑誌の特集記事に掲載-上原千華子さん
上原千華子さんは、投資銀行でのキャリアやご自身も個人投資家として長年の経験を持つ金融のプロ。資産運用の知識やノウハウを伝えるセミナーなどを開催するほか、アメリカで注目されている「ファイナンシャル・セラピー」を日本でも広めたいと活動されています。PR塾での学びをどう活用しているのか、どんな変化があったのかを聞かせていただきました。
PROFILE
金融教育家/大人の金融教育 実践講座、ファイナンシャル・セラピー講座 主宰/(株)ウェルス・マインド・アプローチ代表取締役
「お金の教育をもっと身近に、心から豊かな人生を」
欧米投資銀行17年間勤務、個人投資家歴26年。証券外務員一種、心理学NLPを使ったマネークリニック®️認定トレーナー。金融知識だけではお金の不安が消えなかった経験から、心理学を取り入れたライフプランと資産運用を教えている。絶対的な中立性を守るために、金融・保険商品を扱わずに活動。
2023年6月頃の商業出版が決定。
HP: https://wealth-mind-app.com/
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Instagram:https://www.instagram.com/chikako_uehara/
信頼度を上げて集客するにはメディアPRが必要だった
-PR塾で学ぼうと思ったきっかけは?
銀行を辞めて独立した後、いろんなことを経験する中で、私が本当にやりたいのは当時副業としてやっていた「金融教育」だと気づきました。これを本業にしようと思ったのですが、どんな集客方法が効果的なのか分からず。起業塾や集客塾でマーケティングや、SNS集客、コピーライティング、Webライティングなど一通り学んだんです。
でも、みなさん「お金のこと」というと少し警戒しがちなところがあって。SNSでの集客もやりすぎると怪しまれるし、第三者から「あの講座いいらしいよ」って言ってもらえた方が集客しやすいかなと思って。じゃあ何を学べばいいんだろう、と考えた時に思い浮かんだのがメディアPRでした。
-副業を本業にするには、メディアPRが必要だと思われたのですか?
はい、メディアに顔が出ることによって、やはり信頼度が増しますよね。金融には信頼度、認知度がとても大切なので、相性がいいかなと思いました。
-最初の印象はいかがでしたか?
正直、大丈夫かな? 私についていけるかな? と思いました。
メディアの方との接点が全くなかったので、どういうお仕事をしているのかも想像がつかなかったし、無形商品しかない私でもできるのか心配でした。
-どのように学びを進めていかれましたか?
毎月の本講義と、アウトプット練習会にはしっかり出席しました。ワークをきちんとやって、時間内に終わらなかったら自分で復習して、添削をお願いするという繰り返しで、「まずはやってみる」ということをコツコツやっていきました。
あと、メディア交流会にもほとんど毎回参加しました。
ハードルはセールスライティングとメディア視点の違い
-難しいと思ったのはどんなところですか?
PR設計は、すでに学んでいたマーケティングと共通するところがあったので大丈夫だったのですが、プレスリリースや企画書で「メディアの方の目に留まる書き方」が一番のハードルでした。
-メディア視点というのは初めての感覚でしたか?
はい。メディアの方と一般の方では、興味を持つ言葉が違うということを初めて知って、まずは考え方を変えなきゃいけないんだなと気づきました。
それまでは一般のお客様を対象とした、マーケティングとかコピーライティングを学んでいたので、当然その通り書けば注目されると思っていたのに通用しなくて。
でもメディアだと「こういう社会問題を解決できるよ」という内容は取り上げやすいけれど、「商品の宣伝」になると取り上げるのは難しいんだな…と、メディアの方の立場に立って発想の転換ができるようになってからは、自分の中にコツが落とし込めるようになってきました。
-セールスライティングと、メディア向けのライティングは大きな違いがありますよね。どうやってその壁を乗り越えられたのですか?
本講義、アウトプット練習会、添削を通して「これは“宣伝臭”がして敬遠されるから
こういう書き方にするといいよ」とか、「もっと社会性を出して、社会の問題解決のために私のサービスがあります、という方向で書くといいよ」と、講師の先生方が繰り返し伝えてくださったので、どうすれば“宣伝”にならないかということが、だんだん分かってきました。
また、他の受講生の添削や、悩みの相談への答えを聞くことで「私にも当てはまるかも」と思ったことは素直に取り入れて、改善していきましたね。
再現性を信じてコツコツ重ねた努力が実を結ぶ
-Slackのやり取りを拝見しても、上原さんはすごく行動された方という印象があります。原動力は何でしょうか?
入塾したばかりの頃、先輩方がどんどん結果を出されているのを見て、私もそこまで出来るのかな?と不安に思っていました。
でも話を聞いたら「初めの数カ月は僕も全然結果が出なかったよ」という先輩がほとんどだったので、私も言われたことを素直にやったらできるかもと思い、再現性を信じてコツコツ行動し続けました。
-それだけ努力して、メディアに届けたい思いがあったのですね。どんな思いですか?
私自身、金融の知識があって、長年資産運用をしてきたにも関わらず、お金の不安がありました。脳科学コーチングを学んだ時に“お金の思い込みワーク”をして、初めて自分のお金のトラウマに気づいたんです。知識やノウハウだけではお金の不安は消えないんですよね。
「資産運用のはじめ方」などのセミナーをしていると、学んでも不安で行動できなかったり、逆に“投資”というと急に気が大きくなって、判断を誤ったりする人もいます。やはり心理やマインドセットの部分も伝えていきたいと思うようになりました。
2020年にアメリカで「ファイナンシャル・セラピー」が注目されているということを知って、「あれ、これ私がやりたかったことだ」と思って。日本では、まだ取り入れている人が少ないので、伝えていきたいと思ったんです。
-努力の成果はすぐに出ましたか?
最初の3カ月は、新たに始める「ファイナンシャル・セラピー」の準備と重なって、正直時間が足りませんでした。金融出身の受講生の方が「手伝うよ」と言ってくださったのでお力をお借りしましたが、あれもこれもともがいているうちに、半年近く経ってしまって。「何かひとつでも!」と、勇気を出してある雑誌の編集部に電話しました。
その時は取材にはつながらなかったのですが、「何かお役に立てる時はお声がけください」と言っておいたら、数か月後に「マネー特集をすることになったので、お願いできますか?」という連絡が来たんです。それがきっかけで「大人のおしゃれ手帖2022年5月号」に掲載されました。そこからいきなりワーッと回り始めた感じで、続けてWebメディア「マネーの達人」での連載も決まりました。
“ぶっちゃけ”アドバイスが成功の近道に
-掲載の連鎖が始まったのですね。何が決定打になったと思いますか?
愛のある「ぶっちゃけアドバイス」ですかね(笑)
初期のころに「オンラインマネーセミナー」のプレスリリースを添削していただいた時、講師の庄子恵理さんが、「オンラインセミナーの取材は難しいと思うよ」とハッキリ言ってくださって。専門家としての企画書を送ってアプローチした方が効果的ではないかと、アドバイスしてくれたんです。
それなら見込みの少ないことはやらなくていいやと思って、それ以来“専門家企画書”だけでアプローチしました。これが、ある意味近道になったと思います。もしハッキリ言われていなかったら、プレスリリースを書いて、送って、ダメで…っていうのを繰り返して自信をなくしていたと思うので。
-メディアに掲載されて、何か変化を感じていますか?
掲載されたことをSNSでシェアしたら、今まで興味ないのかと思っていた人が「実は学びたいんだよね」と言ってくださったり、「ファイナンシャル・セラピー」やりたいという話をしたら、理解を示して応援してくださる方が増えたり。またマネーセミナーを受講されている経営者の方から、社員研修にどうだろうかというお話もいただきました。
信頼度が増したのだと思います。挑戦してよかったです。
-まさに専門家としての認知度が上がったのですね。これからの夢や目標を教えてください。
自分がやりたいことが、これからの世の中に必要になると確信しているので、そこに全力投球できることが精神的にも幸せで充実しています。
最近は、「ファイナンシャル・セラピーというのがあるんですよ」とお話しすると、興味を持ってくださる方が増えてきました。意外と男の方も多いんですよ。ただ、まだ自分に必要だということに気づいていない方も多いので、これからも情報発信して認知を広げていけたらと思います。
「ファイナンシャル・セラピー」についての本も出版したいですし、もし私のようなことをしたいと言ってくださる方がいらしたら、養成講座もやっていきたいですね。
-最後に、PR塾への入塾を迷っている方へひとことお願いします。
私もそうでしたが、メディアのことを全く知らない人は「自分にできるだろうか」って不安だと思うんです。でもそんな私でも実際に結果が出て、「専門家」としての認知度が高まってきているので、そこは安心してほしいです。
特定の業種にしか通用しないメソッドではなく、いろんな業種で結果が出ているので、再現性を信じて行動していただきたいと思います。
-ありがとうございました。上原さんのこれからのご活躍と、ファイナンシャル・セラピーの広がりを楽しみにしております。
※2022年7月4日取材当時の情報です。(2023年2月最新情報に更新済み)