受講生インタビュー

大学で学んだPRを入塾によって実践的なスキルに。自分の商品・サービスに誇りを持つ個人起業家を支援―八神 舞さん

大学時代に学んだPRを、実践的なスキルとして本格的に身に付けたいと考え入塾した八神舞さん。現在はPRプロデューサーとしての仕事に従事する傍ら、3人のお子様の育児にも奮闘中です。多忙な中、意を決して新たなキャリアを歩み始めた経緯と、PRに掛ける思いについて語っていただきました。

PROFILE

愛知県名古屋市在住。米国留学後にコンベンション会社に就職。その後、夫が勤務する外国人材の派遣会社で事務職に従事する。オンラインで日本語を教えるアルバイトをしていた2022年にPR塾に入塾。現在は3人の子育てをしながらPRプロデューサーとして主に個人起業家の広報PRを支援する一方、夫の会社のPRにも携わる。

実践的なPRを学ぶために入塾

―八神さんは米国留学経験があるのですね。海外志向は昔から強かったのですか。

大学受験に失敗して短大に通うことになったのですが、もともと国際協力や途上国の貧困問題に関心があり、国際関係学を勉強したかったのでミズーリ州の大学に3年半留学しましました。卒業も現地の大学です。

―就職も国際関係の分野だったのでしょうか。

大学で勉強する中で、持続可能な活動を行うためにはさまざまな人を巻き込んで認知を高める活動をすることが必要と感じたので、途中でパブリック・リレーションズ(PR)に専攻を変えて、最終的にはPRの学位で卒業しました。イベント開催やコンベンション業界に興味が湧いたため、卒業後は名古屋の会社に就職して、学会や企業の展示会の運営準備に携わっていました。

学生時代アフリカの開発に興味があり、4ヶ月間ガーナ大学で過ごした。

―その後結婚されて、ご主人が運営する外国人材の派遣会社に転職されましたが、PR塾に入ったきっかけは何ですか?

当時は子育ての真っただ中だったのですが、コンベンション会社在職中に取得した日本語教師の資格を生かして、オンラインで日本語を教えるアルバイトをしていました。その時に朝活オンラインコミュニティの「めざチア」で笹木郁乃さんのライブ配信を見て、PRで頑張っている人たちの存在を知りました。

思い返せば日本に帰ってきてからPRに目を向けていなかったし、情報をこちらから取りに行くこともなかったのですが、PRを勉強してきたのに何も生かせずにいる自分の現状を変えたいと思い、PR塾への入塾を決断しました。PRするテーマは特に決めていなかったのですが、大学で学んだPRについて実行したことがなかったので、自信をつけるためにも実践的な知識を身に付けたいと思いました。

子育てしながらでもできるPRの仕事の魅力

―当時は3人目のお子様を妊娠中だったとのことですが、入塾に迷いはなかったですか。

迷いはやはりありましたね。ただ、入塾前のコンサルティングで「変わりたいと思っていても、行動を起こければずっと同じままですよね」と指摘されて、確かにその通りだなと。ここで決断してしまって、時間のやりくりなどは後で考えようという気持ちになりました。

―入塾した印象はどうでしたか。

大人になってから塾で何かを学ぶのは初めての経験でしたが、その後別のスクールなども見ていく中で感じたのは、PR塾にはモチベーションが高く、自分のビジネスに誇りを持っている人が多いということです。そうした人たちと共に学べる環境は、とても良いと思います。

―PR塾にも育児や仕事を抱えながら受講している生徒さんが沢山いますが、時間を上手くやりくりするコツはありますか。

コツというわけではないですが、私が携わっていたオンライン日本語教師の仕事は、レッスンのスケジュールに合わせて家事・育児をこなさなければならないストレスがありました。でも、PRの仕事は手が空いた時間にできますし、自分でコントロールできるのが良いところです。PR塾の講義の時間は決まっていますが、後から動画でも学習できるので助かりました。

―入塾後の早い段階からモニターのクライアントを取っていったそうですね。

はい。学ぶだけでなく早く実績を作りたいと思っていたので、最初は無料で案件を獲っていきました。まず、参加していたオンラインサロンで知り合った女性が運営する英会話教室のPRからスタートし、入塾2カ月目に山口新聞と毎日新聞の掲載が獲得出来て自信につながりました。その記事を読んだラジオの方からもお声がかかり、ラジオにも出演できました。

初掲載の時はどんな気持ちでしたか。

貧困に苦しむケニアの女性たちに英語のオンライン教育を行ってもらうことで雇用を創出する取り組みでしたが、 メディアに取り上げてもらえたことに加え、学生時代に興味があった国際協力の分野で、活動に対する認知向上に貢献できたことが嬉しかったです。やはり、個人で何かをしたいと思っても社会的な信頼度の低さが大きな壁になるので、メディアに掲載されることで信頼性を得られる部分は大きいですね。

クライアントさんにもすごく喜んでいただき、「信念を持って取り組んできたことが報われた」と言っていただけました。英会話教室のPRを1年ほど続けた後はLITAのPR代行業務でお世話になり、昨年からは自らクライアントを持って活動しています。

―クライアントはどうやって探しているのですか。

自分でも発信をしていますが、紹介がほとんどです。個人事業主のクライアントさんのPRを中心に行っているのと、それとは別に夫の会社のPRも手掛けています。

―特にモチベーションが上がるのはどのような案件でしょうか。

クライアントさんがどれだけ自分の商品・サービスに誇りを持っているかという部分は気になりますので、そこはヒヤリングの際に詳しく聞かせていただくようにしています。「すごく良い商品・サービスだから絶対に知ってほしい」という思いが強く、その内容に共感できる場合はしっかりサポートしていきたいと考えています。

PRの仕事によってトレンドや社会課題への感度が向上

―PRの仕事で苦労したことはありますか。

文章を書くのが苦手なので、社会性を入れる、季節性を入れる、地域性を入れるといったリリース作成のポイントをどう表現するかだったり、コンパクトに分かりやすくまとめたりするのが大変でした。やはり学校で学ぶのと、実際に手を動かすのは大きな違いがあると感じましたね。でも、PR塾ではスラック添削で講師陣に詳細なアドバイスを頂けるので、とても良かったと思います。

―これまで特に印象に残っている案件はありますか。

1つは女性カメラマンによる写真展のPRです。LITAが主催するオンラインキャリア学習サービスの「I’me(アイミー)」で一緒に学んでいる方と協力してメディアアプローチを行ったのですが、自分に自信がなく、自らの魅力を否定してしまう女性たちが、写真を撮られることによって大きく変化する」という事実を多くの人に知ってもらいたいと思いました。女性たちと私自身とを重ね合わせる部分も大きかったですね。

女性カメラマンによる体感型写真展のテレビ取材の様子

もう1つは、料理やスイーツに合わせてハーブ・スパイス・茶葉・果物や野菜・発酵茶を使⽤して作る「ミクソロジーペアリングティー」の案件です。新しい概念なのでSNSだけで認知拡大や専門家としての権威性を高めるのは難しいとクライアントさんは感じられていましたが、メディア掲載によって新たな道が開けて良かったです。

―今後の活動について教えてください。

これからも個人で活動されている方を応援していきたい気持ちがあると共に、夫の会社のサポートにも力を入れたいと考えています。そちらでは現在、外国人人材派遣の他に、障害や難病のある人が利用できる「就労継続支援B型」のサービスも手掛けているので、必要な方に届けられるように支援していきたいです。

―八神さんのように、子育てその他で忙しい中でもPRを学びたいと考えている人は沢山います。経験を踏まえてメッセージをお願いします。

子育てをしていると自分の世界がどうしても狭くなってしまいますが、PRは社会とどう接点を作っていくかが重要だと思います。私の場合は、PRを学んで実践することによって自分の世界が広がり、世の中のトレンドや社会課題への関心が強まり、物事の見方も大きく変わりました。そうした良さがあるので、ぜひ皆さんも頑張ってください。

―経験者ならではの勇気づけられるメッセージだと思います。本日はお話有難うございました。

※2024年5月取材時の情報です。