コロナで起きた生活環境の変化により、心機一転、「起業」の道へ。PR塾で多くの知識と横の繋がりを得て、独立開業を実現-藤田智子さん
今回のゲストは、公務員、学生、そして母として多忙な日々を送りながらも、以前から心に抱いていた「独立」、そして「開業」への思いを形にするため、PR塾プロフェッショナルコースの入塾を決意された藤田智子さんです。PR塾で何を得たのか、そして、実際起業した今、何を思うのか、お話を伺いました。
-Profile-
藤田智子
個性的な商品、非凡な人の持ち味を再構築し、社会に拡げていくPRプロデューサー。2020年秋に独立し、宝飾品会社の初出店からPR活動を開始。飄々とした佇まいながら着眼点のユニークさには定評がある。
組織で働きながら抱えていた迷いを拭うため、飛び込んだPR塾の門。きっかけをくれたのは、コロナだった。
―藤田さん、本日はよろしくお願いします。
よろしくお願いします。
―藤田さんの現在のプロフィールを教えてもらえますか?
「ふじともPR」という屋号で、10月からPRプロデューサーとして独立しました。
―おめでとうございます!では、代表取締役ということですか?
ありがとうございます。会社ではなくて、個人自営業主としてやっています。
―起業する前は、何をされていたんですか?
市の職員として、博物館で働く学芸員をしていました。博物館内にいつくか施設があり、それを巡りながら20年と半年間、勤務していました。
―博物館で働いてたんですね!そんな公務員だった藤田さんがPR塾を受けようと思われたのは、どのような理由からですか?
公務員として博物館で働いている中で、「広報」というのもやはり必要な課題でした。ですので、数年前からプレスリリースを書いたり、宣伝のためのチラシを書いたりして、PRに関心はありました。また、入職した当初、文学賞を担当していました。芥川賞のような文学賞を、市のレベルでやるためにプロジェクトを立ち上げたんです。そのとき、賞を担当している外部の事務局の人に広報のやり方を教わったりしながら、プレスリリースの作り方や発表を流すタイミングなどを教わりました。遡ってみると、初めのころからPRに関わっていたんです。
でも、技やテクニックを知らずに素人考えでやっていたので、もう少し追求したいと思い始めました。本業にも活かせるし、PRへの興味はより強くなったのですが、最初はただ眺めているだけだし、私は当時、大学院にも通っていたので、二足も三足もわらじを履くのは物理的に無理でした。
―学芸員をやりながら、大学院にも通っていたんですね!
はい。仕事をしながら通っていました。それと同時に、実は何年も前から会社員を辞めることは考えていたんです。もっとやりたいのに、もっと良くしたいのに叶わないことや、仕事がなくても職場にいなければならないことなど、モヤモヤした思いがありました。
―なるほど。だったら、一人で仕事をしたい!といった感じですか?
そうですね。組織で働くことから解放されて、独立して何か自分で出来ることはないかなと考えていました。そんな時に、コロナの影響で、大学院の授業がなくなりました。それが良い区切りになって、大学を辞めたところに、在宅オンラインのPR塾をやりますよ、というお知らせが来たんです。きっかけは忘れてしまったのですが、笹木さんの存在は3年前ぐらいから知っていて、2年前ぐらいからメルマガを読んでいました。PR塾の開校を知って、最初は安易な考えではありましたが、ずっと気になっていたことが仕事としてできるのであればやってみたいなと思いました。そこで、在宅PR塾のプロフェッショナルコースに入塾し、1期生となりました。
―大学も辞められて、入塾。かなりの心機一転ですね。
いろんなタイミングが重なったという感じです。自分で稼いでいる人に対して、すごいな!という憧れもあって、自分で働いてお金を得てみたいという気持ちもありました。
―いきなりプロフェッショナルコースにされたというのも大きな決断だったと思うのですが、はじめから「プロでやっていくぞ!」という意気込みだったんですか?
そこに迷いは無かったですね。中途半端に知っても仕方ないし、やるだけやろう!という感じでした。
ボリュームの多さに圧倒された講義内容。テキストだけでは得られない収穫も魅力。
―実際、入塾してオンラインでの講座を受けたと思いますが、想像と違った部分など、率直な感想はどうでしたか?
まず、学ぶことの多さにびっくりしました。普通だったら5~10分休憩をとるところですが、講義のボリュームが多く、4時間みっちり、という感じでした。でも、付いていけないというふうには感じませんでした。先のことを不安に思うより、学ぶことがいっぱいでした。
―在宅1期生は新しい試みで、ぶっちゃけの関係、オンラインでのディスカッションなどもあったと思うのですが、受講生同士の交流などはどうでしたか?
受講した人の中に、実際に広報会社で働いているプロの方や、自分の会社をPRするために受講している経営者の方もいて驚きました。上昇志向の方が多く、素敵な感じがして。そういった方と交流することで、テキスト以外のリアルなこともたくさん知ることができました。テキストだけで1人で勉強していたら、怖かったと思います。
―実際にPRのお仕事を始められて、結果も出ているようですね。
横の繋がりでもらったお仕事もあり、それが勉強になるのでありがたいと感じています。実績としては、友達の会社のPRとして、私がプレスリリースを作成したところ、新聞に載り、ラジオへの出演も決まりました。あとは、地域の方がやっている活動についてプレスリリースを書いたら、それがケーブルテレビに取材される、というお手伝いができました。自分としては、そんなに派手な結果とは思っていませんが、地道にこれを続けていくものなんだろうと思っています。
家族の理解も得て、走り始めたオンラインという働き方。そして感じる、可能性と難しさ。今後はチーム化も視野に。
―大学院を辞められたり、個人事業主として独立されたり、この2、3か月で大きな変化があった藤田さんですが、人生や日々の生活ではどんな変化がありましたか?
ちょうどコロナの影響があって、オンラインの市場が一緒に育っていったことは、逆に良かったなと思いました。もしコロナがなかったら、リアルな部分でやることがあり、なかなか独り立ちしづらい環境だったと思いますね。オンラインは場所を選ばない状況を相互に許してもらえるので、個人としてやるにはちょうどいいタイミングだったかなと思います。
また、小学生2人と中学生1人の子供がいるんですが、常に私が帰ったらいるというのは、子供たちも嬉しいようです。以前は、平日が忙しく、休みを勉強に使うという感じでしたので。状況もよく分かっていて、応援してくれています。
―コロナはいつまで続くか分かりませんが、今、苦しんでいるお母さんや女性の方がいらっしゃいますよね。例えば、そういう人が独立して、個人事業主になるとすると、新しい選択肢が生まれると思うのですが、そういう面で何か感じることはありますか?
よほどのエネルギーが無ければ難しいのかもしれませんが、1つの選択肢になるのかなとは思います。同期の人の中にも、「社会と繋がりたい」という気持ちから、新しい選択肢として選んでいる人もいます。
―オンラインで仕事ができるということにも大きな可能性がありますよね。
本当にそうですね。今も、全然、お会いしたことがない方とお仕事をしていて、ちゃんと繋がって回っているので、不思議な感じがします。
―今後の目標や夢をお聞かせいただけますか?
今回、独立してみて、1円でも稼ぐのは大変だなと感じました。お金を生みだすのって、すごいなと思います。PRで1件プレスリリースを作成するにしても、リサーチから何からいろいろあるし、この時間でこれをやってというのを考えると、やっぱり一人だと限界があるなと感じます。一人だと相談する人がいないし、責任を全部自分で負わなければいけないし。成果にして形にして仕上げるというのは大変ですよね。
なので、今は一人でやっていますが、これからは仲間と一緒にチームになってお仕事ができたらと思います。全部自分でやるよりは、何人かで分担してやれたらいいのかなと思っています。
―新しい人生が開けて、新たな道を進んでいるという感じがしますね。
まだ案件も少数なので何とも言えないですが、とりあえず、まずは自分が決めたことなので、自分を信じてやってみよう!という感じです。
―ありがとうございます。非常に良い言葉をいただけて、良かったです。
こちらこそ、ありがとうございました。
藤田さんのHPはこちらから!