PR塾卒業後さらに活躍の場を広げる 目標は1千人の女性起業家創出―横塚真之介さん
役者でありながらインスタグラムを始めとするSNS、ウェブマーケティング、PR、新商品開発などマルチに活躍する横塚真之介さん。
前回インタビュー(https://pr-professional.jp/column/ojt-interview-yokozuka/)ではPR塾での活動や成果を中心に伺いましたが、今回は卒業後の取り組みや現在掲げている目標について語っていただきました。
PROFILE
「とげとげをまるくし、女性がお金を使える世の中を創る」という信念のもと「5年で年収1000万円を超える東洋思考をもった女性起業家1000人を増やす」というビジョンを掲げている。女性起業家メインのビジネスコミュニティを主催するマーケティングおたく役者。趣味:サウナでととのうこと。妻と過ごすこと。動物占い:ペガサス。好きなことは、相手の目の色が変わるきっかけをつくり、瞬間に立ち会うこと。
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SNSマーケ、PR、役者と幅広く活動
―横塚さんはいろいろなことを手掛けていて、「PRプロデューサー」というのもちょっと違う印象なのですが、今の肩書きって何でしょうか。
肩書きは「マーケティングおたく役者」です(笑)。インスタグラム× SNSマーケティング×ウェブ×PR=役者みたいな感じですね。インスタの代行だったり、法人でSNS事業部などを内製化したいところが増えているので、そうした事業のプロデュースだったり、ちょっと大変な部分をまるっと代行したり。代行ではなく知識だけ学びたいというニーズもあるので、買い切りで学べる商品も用意しているところです。
―現在、役者としての活動はどうなっていますか。
演劇界はコロナ禍から結構大変になってきたので、裏方として支援していて、その方法としてSNSの活用やPRの方法をお伝えししています。あとは自社で準備を進めて映画を撮れたら良いなとは思っています。
―横塚さんは在塾時からいろいろところで人と繋がって、積極的に動いていたイメージなのですが、意図的にネットワークを広げようとしていたのでしょうか。
特にそうした狙いがあったわけではなく、学べるスキルもそうですが純粋に塾生の方々たちの温度感が好きだったり、仕事を受注できたりする可能性についても探っていたので、必要に応じて動いていたらいろいろと広がっていった感じですね。
―在塾当時はスタンダップコメディを全国で行っている方のPRを手掛けていましたよね。
それまでプレスリリースを我流で書いてみて反響が全くなかったのですが、PR塾の講師の方に添削してもらううちに、演劇に対して僕が持っているイメージとメディアや一般の方々の持っているイメージにズレがあるのに気付きました。
それまではテレビに出ている役者でもアルバイトをしていることなど、役者サイドの苦労にフォーカスしたリリースを書いていたのですが、それだとあまり世の中に伝わりにくいし役者自身の価値を下げてしまうと思ったんです。それより、やっている活動の社会性の高さに焦点を当てたところメディア掲載が獲得できました。方向性のズレについては薄々感じていたことではありますが、それによって確信が持てました。
サウナタオルをプロデュースし塾生仲間と共にPR
―PR塾を卒業した後、活動内容に変化はありましたか。
入塾前から「Majista(マジスタ)」というコミュニティを運営していて、SNSマーケティングを中心にコミュニティーのメンバーさんたちに教えていましたが、PR塾で学んでからは案件の内容やジャンルによってはインスタより先にPRを行った方がいいですよとか、受け皿となるインスタなどのSNSやホームページを作ったほうがいいですよ、といった形で提案できるようになりました。戦略を練る際にPRを含めた視点が生まれたことによって、広報全体に対する視野が広がったと思います。ただ、PRのことだけを自分が教えると中途半端になってしまうので、そうした要望のクライアントさんにはPR塾を紹介しています。
また、有名人や著名人などがどうして有名になったのかを分析していくと、「ああ!ここでPRしてるな」というのが読み解けるようになったので、その流れも自身のお客さまに応用できるようになりました。
―卒業後にサウナ用タオルの開発もしていましたよね。
僕は割と脳疲労が溜まりやすくて、頭を専門にしているマッサージなどに行ってもその日スッキリするだけであまり効果がなかったんです。そんな時にFacebookで紹介されていた『医者が教えるサウナの教科書』という本に書かれていた方法を近所の銭湯のサウナで試したところ、人生で初めて「ととのう」感覚が得られました。それまではサウナが大嫌いだったのですが、1回整うと凄く心の余裕が生まれて仕事のアイデアも降りてくるし、妻にも自然と優しくなって笑顔が増えてこれは良いぞと。
でも、やっぱり顔が熱くなるのがとても苦手だったので、レンタルタオルを頭巾のように巻いて入っていたのですが、タオルを手で押さえなければいけないのがとても不便に感じていました。そこで、タオルに穴を開けて耳にかけたところ凄く使いやすくて、サウナ好きのPR塾生仲間に伝えたら自分も使いたいと言ってくれたので、商品化することにしたんです。PR塾仲間の何人かにPRを手伝ってもらって、神戸新聞やお勧め商品を紹介するムック本に掲載された他、テレビ東京の「発掘!夢サウナ」という深夜番組への出演も果たせました。
―アイデアを形にするのが上手いですよね。必ずしもその過去の経験則に頼らず、やろうと思ったら結構やっちゃう印象です。
そうですね、はい(笑)。
女性がもっとお金を使える世の中に
―現在、仕事はどのような方法で獲得しているのでしょうか。
SNSからの依頼が中心ですが、口コミや紹介も多いですね。マジスタの受講生からのご紹介で、個別でお話しさせてもらってから、コミュニティに参加してもらっている感じです。1人で全て仕事を回すのは大変なので、マジスタの卒業生を中心に精鋭チーム作りを進めています。
―法人向けの案件に力を入れているというお話でしたが、その先の目標は何かありますか。
世の中のとげとげをまるくして、女性がもっとお金を使える世の中にしたいという思いがあります。女性は楽しいことや誰かのために大金をバーンって使える属性を持っている方が多いと思っていて、そういう人が増えると争い事や戦争が減っていくんじゃないかと考えているんです。
日産コンツェルン創始者の鮎川義介さんが提唱した、富裕層と貧困層の間の中間層を増やす「ダイヤモンド型の世の中」というのがあるのですが、その中間層に女性がどんどん入っていってほしい。なので、法人案件も女性経営者のいる企業が中心です。年商1千万円を超える東洋思考を持った女性の起業家を、あと1千人増やしたいんですよ。
―東洋思考とは何でしょうか?
簡単に言うと、心と心が繋がることを重視する考え方です。西洋的な思考は基本的に成功哲学だと考えているので「結果を出すために何かをする」という考え方ですが、稼ぎたいから愛や感謝を掲げるのではなく、愛や感謝や譲り合いの精神があって、結果としてお金が付いてくるというイメージです。
―PR塾で学んでいた時からそうした考えはあったのでしょうか。
元々考えてはいましたが、PR塾に入った頃はまだ恥ずかしくて周囲に言えなかったという部分はあります。ただ、PR塾に入ったからというわけではないですが、塾生には女性起業家も多く、そうした方たちと話していくうちに、やっぱりそういう目標を掲げるのが必要ではないかと思うようになりました。
―現在PR塾で学んでいる受講生や、入塾を迷っていらっしゃる方に一言お願いします。
PR塾では「これ言ったら引かれるかな」みたいなことでも本当に疑問に思った場合は遠慮なく質問できますし、相手のために本音でぶつかって受け止めてくれる場所だと思っています。
たぶん、入塾を検討されている皆さんも、ここだったら何かできるのではないかと感じていると思います。PRは知識として身に付ける以上に経験が大事です。実際にメディアの人の目つきや顔つきなどを見たりしないと分からない部分も多いですし、迷っているなら1歩踏み出してほしいなと思います。
―行動派の横塚さんらしい言葉ですね。本日は有難うございました。
※2024年9月取材時の情報です。