活動報告

バージョンアップした「PR塾VIP」どう活用してる?メンバー座談会 〈後編〉

1年間の「OJT式PR塾」を卒業した方だけが入会できるコミュニティー『PR塾VIP』。今年3月にバージョンアップして、現在約200名以上の方にご参加いただいています。卒業生限定ということで「実際にどんなところなの?何をしているの?」というお声も多くうかがいます。そこで、オンライン座談会で4人のPR塾VIPメンバーに「VIPのリアル」をお聞きしました。今回は後編、皆さんにVIPメンバー同士のつながりや、VIPの具体的は活用方法などをお話しいただきました。

PR塾VIPとは…

OJT式PR塾の卒業生が継続して学びを深めるとともに、全国のPR仲間と繋がって高め合える場。PR塾での学びを深めるライト・スタンダード・プレミアムの3コースに、仲間とのつながりに特化したコミュニティプランを加えたサブスク型コミュニティ。

前編:https://pr-professional.jp/column/prvip1/

【座談会参加者Profile】

※五十音順にご紹介させていただきます。

◆上原千華子さん

金融教育コンサルタント。経営者向け・企業向け金融教育ウェルス・ファイナンシャル・セラピー®️講座 主宰。欧米投資銀行17年間勤務、個人投資家歴26年。証券外務員一種、NLPマネークリニック®️認定トレーナー。金融知識ではお金の不安が消えなかった経験から、心理学を取り入れたライフプランと資産運用を教えている。金融・保険商品を扱わずに活動。

商業出版『ファイナンシャル・セラピー 〜「お金の不安」をやわらげる科学的な方法〜』7/16発売。

◆北島多江子さん

絵本作家・朗読家・協会認定PRプロデューサー。書籍化される読み聞かせメソッドの認定講師の養成 /読み聞かせ歴27年。大学・行政機関にて読み聞かせ講師/書店での読み聞かせ会(浜松市・豊川市)。2020年 初受賞絵本『大みそかに、じかんがじゃんけん大会?』出版。日本パステルホープアート協会 認定指定校 公認インストラクターとしてNHK文化センター浜松教室他、『パステル和(NAGOMI)アート』講座開講。小中高へ職業講和・講演活動/保育メディア他、メディア掲載多数

◆西本理恵さん

PRプロデューサー。1960年広島出身。大学を卒業後、国際線CA、地上職を経て広島へUターン。慢性関節リュウマチで、長期間入院・手術で要介護5のどん底に転落。寝たきり一歩手前で「自分の人生は自分で創造していこう」と車いす生活を選ぶ。障害者でも在宅で10年間親の介護マネージメントをした経験から、超高齢化社会の課題解決はメディアと協働が必要と考え広報PRを学ぶ。現在は、PRプロデューサーとして活動や団体を新聞やテレビ、行政につなぎ実績多数。また、人生後半を「ホンネ」「使命」で生き生きしたい人のコンサル、広島のバリアフリー街づくりに貢献したいと考え活動中。

◆林美千恵さん

株式会社ユニバーサル物産取締役。南山大学法学部卒。三菱U F J銀行(現在)へ勤務。法人向け外国為替業務、海外進出支援などを担当。16年間の銀行員生活を経て、2014年夫と共に株式会社ユニバーサル物産を設立。キッチン・アウトドア用品ブランドのイワノを作る。

ブランドのシグネチャーであるホットサンドメーカーはシリーズ累計販売13万台を突破。

会社としてこども食堂ネットワークへの製品寄贈や児童養護施設への寄付などを行い、社会貢献にも関心を持つ。現在は会社の広報・財務関係を担う。二人の娘の母。

PRという共通言語で繋がれる仲間

-PR塾VIPは継続した学びの場であると同時に、卒業生同士がつながるコミュニティとしても活用していただきたいと思っているのですが、そのあたりはいかがですか?

上原さん

リアル懇親会は2回参加しているんですが、はじめは郁ちゃん(代表の笹木郁乃)や伊藤さん(PR塾VIP講師)はまるで芸能人に会ったような気分でした(笑)。

画面越しにいつもお会いしていた皆さんとは、リアルは初めましてでもそのまま喋れるし、楽しく交流させていただいています。

今月出版の本のPRに関しては、自分はセミナーなどで忙しいので、メディアPRは期間限定でVIPメンバーの先輩にお願いしていたり、「あのメディアにアプローチしたいんだけど難しいんだよね…」とボヤいていたら、こっそりつないでくれる仲間がいたりするのも本当にありがたいですよね。

お互いの商品を応援し合ったり、イベントに一緒に行ったり。他の経営者団体などにも所属していますが、気づくとプライベートでも仲良くしていたのは、PR塾のメンバーでした。講師も塾生もお互いをニックネームで呼ぶなど、上下関係なくフラットで、フィードバックは「ぶっちゃけで」っていうルールでやっているから心の距離が近くなるのかな、と思います。

北島さん

出会いは財産ですね。自分のPRだけでなくクライアントさんのPR代行をすることになった時も、すでにPRプロデューサーとして活躍されているメンバーに、メディアリストが見当違いになっていないか見てもらったり、県外のメディアにプレスリリースを出す時も、その地域のメンバーに、地域に合わせた内容をアドバイスしてもらったりしています。「PR」という共通言語があることが、とてもありがたいです。

先日リアル懇親会に参加したんですが、まず「みなさん本物だ!」と感動しました(笑)。

リアルで会うのは初めてでしたが、ずっとオンラインで顔を合わせていたので、すぐに打ち解けられました。大人になってから、一緒に学んだ場で、これからも応援し合える仲間ができたのは財産だと思います。繋がり続けられる環境を作ってくださっていることにもVIPの価値を感じます。

西本さん

関西在住のPR塾卒業生がPRを担当している「流水を使わないシャンプー・スチーマー」を、私の住む広島の医療法人で導入するという件で、裏でアシストするというところを経験させてもらいました。世の中をほんのわずかでも変革したい、良くしたいというのがPRパーソンの最終目的なんだなと思いました。こんな形でお手伝いできると思っていなかったので、一緒にできた喜びは大きいです。

林さん

弊社はキッチン商品を扱っているんですが、今までは実際に商品を使って料理のデモンストレーションをすることはできていなかったんです。PR塾卒業生で子どもにお料理を教えている管理栄養士の方とご一緒することになって、彼女がホットサンドメーカーで作る“防災”メニューっていうのを、考えてくれました。子ども向けの防災料理教室を今まで3回やったんですが、3回とも新聞の取材に来ていただいて。4回目は9月の防災の日に向けて、新聞主催のイベントとして開催できることになりました。ようやくここまで来たなという感じなのですが、やっぱりこれは私の力だけではできなかったことなので、とてもありがたいと思っています。

また、自社商品のPRをしているメンバーと「商品PRの会」みたいな感じで集まったことがありました。原料価格の高騰とか、輸送費の高騰とか、輸送の手段とか、皆さん同じ悩みを抱えているので、そこでいろんな情報を共有できてそれもありがたかったです。ネットでの販売が主だと、他の商品を販売している人と会う機会って実は少ないんですよね。こういうPR塾で繋がった安心できる場というか、お互いが信頼し合えて共通言語がある環境で、今後も安心して相談できると思いますし、自分たちの参考になってとても嬉しいです。

1年間のPR塾での学びを、実際に生かせる環境

-皆さん繋がりを大事にしていただいているんですね。とても嬉しいです。ちなみに、PR塾生の時とVIPに入ってからの違いってありますか?

上原さん

PR塾の最初の半年は、本講義を受けても「難しい塾には行っちゃったかも。追いつけない、どうしよう…」って思っていましたが、後半でなんとか落とし込んで使いこなせるようになったかなと思ってところで、出版が決まって卒業しVIPに入りました。

私は自分のPRしかしていないので、PR代行をされている方に比べたらメディアPRをしている数は少ないんですが、VIPに入って、PRの数をこなしている方々と接することで、自分の商品やサービスを俯瞰できるようになったと思います。多角的な視点が身に付いたことが、私のモチベーションにもつながっているし、PRに限らず、ビジネスの切り込み方まで参考にさせていただいています。

北島さん

オンラインでも、やはり在籍期間が長くなると、お互いワークで一緒になる回数も増えて、距離が縮まったり、SNSやSlackで相手の状況を知って、お互い応援したいという気持ちが増したりするのが大きいと思います。

私はPR塾の一年間、自分のPRしかしていないのもあって、PRの知識を吸収するという立ち位置で、PRパーソンとして活躍されている方を「すごいな」と思っているだけだったのですが、卒業してからクライアントさんを担当することになったので、「広報」の立場に意識が変わりました。

一年間は知識の吸収で精いっぱいでしたが、VIPではその学んだ知識を生かせるような内容を教えてくださっているので、取り組む姿勢や視点が変わりました。未経験でも再現性のあるスキルが身に付いているということが本当にすごいと思います。まさか自分の出版PRで「メディアアプローチも自分でできますから」なんて言える日が来ると思わなかったです。

西本さん

私は在籍中はまだ全然PRしていなくて、卒業して初めて自分で企画して動いていく時に、やはり相談できて、アシストしてもらえる場所があるというのが大きいですね。卒業してからでも、やり方次第では時間が経ってもできるという部分でVIPの存在は大事だと思います。皆さんの報告を聞いていると、後押しされて、とにかくやろうって動けるのはVIPを継続しているおかげかな?と思いますね。

林さん

PR塾生の時は、まずメディアに「掲載される」ことがゴールと考えていました。ですが、卒業してからは「掲載される」ことをどう売上に繋げるかということを考えて、企画書の内容やその後の導線を考えられるようになりました。

今まで何度か取材を受けさせていただいて、それがどんな記事になり、どんな反響があるかを繰り返し経験してきたので、どうすれば売り上げに繋がるかを考えたメディアアプローチができるようになったということですね。

あとは、テレビを観ている時の視点も変わってきていますね。例えば、HNKの取材を受けても、社名やブランド名は基本的には公表されないのですが、先日番組を観ていて「この会社の名前を知りたいな」と思ったことがありました。もちろん社名は紹介されなかったのですが、社長さんのインタビュー映像で作業服のラベルを見て「あ!社名!」って気づいたんです。この経験から、実際に自分たちが取材を受ける際には、どのように映像の中に社名やブランド名をさりげなく出せるかな、と考えたのですが。こういう目線もPR塾現役時代とVIPの違いかなと思います。

VIPイベントのスケジュールをまず押さえてからSlackや動画を活用

-最後に、皆さんのVIP活用法についてお聞きしたいと思います。VIPへの入会を迷われている方の中には「上手く活用できるかな」と悩んでいる方も結構いらっしゃるのですが、実際のところはいかがでしょうか?

上原さん

まずはVIPのモチベアップ会と勉強会をスケジュールに入れて、なるべくその時間は集中して勉強したり、皆さんと交流してモチベーションを上げたりする時間を確保しています。

今回の出版に限って言うと、PR塾卒業前は、動画もテキストも、企画書を書いて出版が決まるところまでは気合い入れて勉強していたのですが、そこから先はその時は正直まだよくわかっていませんでした。VIPに入ってから、またテキストを見返して、本講義の動画も追加動画も観て、ワークにも取り組んで、実際の出版PRに生かしています。モチベアップ会やVIP勉強会の後は「PRスイッチオン」になっているので、その日のうちに集中してできなかったところを復習したり、PRに関わることをするようにしています。

あとは気づくとPR塾卒業生の中でもVIPの方と繋がっていることが多いので、Zoom越しでも顔を合わせることによって、信頼関係を築いているんだなと思います。

北島さん

私もまず日程が分かった時点で、すべてスケジュール帳に書きます。あとは、不定期ですがSNSとともにSlackをチェックします。

皆さんの成果報告がメディアリストの宝庫だと思うんですよね。自分がリリース書くときは、添削のチャンネルをチェックして参考にしますし、何か疑問に思った時は、質問のチャンネルを見ると「やっぱり同じように疑問感じるよね?」って思う質問が上がっているし、なんかもう本当にメディアPRの雑誌を見ているような感覚です。

林さん

わたしもうえちかさん(上原さん)と一緒でまず月初に、その月のVIPの講義やイベントの予定を確認して、入れられるものは入れて、参加するようにしています。それから、Slackはほぼ毎朝確認しています。添削と成果報告はよく見ますね。皆さんそれぞれやり方はあると思うのですが、添削は「こういう書き方もあるのか」というのが勉強になりますし、成果報告はまず「すごいな」というのもあるんですが、どのように取材に至ったかという経緯を書いてくださっている方の投稿はだいたい読んでいますね。これをだいたい朝にやってしまって、あとは自分の仕事に入っています。プレスリリースや企画書を書く時は、講義中のワークの時間を活用することもありますね。

西本さん

私は昼食の時に、ラジオのように動画の音声を聞いています。集中して観るのとは違うかもしれませんが、やはり耳に残る部分がありますから。あとはSlackで他の方のPR設計など検索したり、必要に応じて自分の疑問とか「ここが引っかかる」という時には検索をしたりして参考にしています。

-なるほど、皆さんそれぞれの使い方でご活用してくださっているのですね。今後ともぜひPR塾VIPをご活用いただき、ますますご活躍されることを楽しみにしております。貴重なお話をありがとうございました。